半年の所感

入所してから半年経ったら、そのときの気持ちを形にして残しておこうと思ったままずるずる時間が経ってしまいました。とりあえず雑多ですが、未来の自分のために残しておきます。
この半年は、単純にあっというまでした。みんな同じようにそう言うんだろうけど、何が何だかわからないまま目の前にやってくることに対応していったら、気づいたら半年という感じです。何か出来るようになったかと言われると何とも言えないところですが、事務所の若手で、IT関係をやってる人でいえば、一応名前を挙げてもらえる程度にはなれてるのかなと思います。とはいえ、わたしがこれまでやってきた仕事を、同期や一期上の先生方に一週間みっちりやらせれば、すぐに追いつかれる程度の能力のような気もします。
案件的には、IT・データ関係、コーポレート、会社訴訟、訴訟がほぼです。所内的に特徴的なのは、ITとデータ関係をやってることかなぁと思います。同期比だとジェネラルコーポレートもかなり多いです。他の同じような事務所の方との比較だとやっぱり規模の大きな訴訟が多いのかなと思います。同期と比べても、訴訟とか裁判所系は多いと思います。
やりたいのにやれてないのは、MAとか、総会、役会対応とか。あとは、労働も。
最近は、一人で当然進めておいてくれるよね、と良くいえば任されてる、悪くいえば突き放されることが増えてきたように感じています。
毎日、内部会議やってフォローしてもらってるチームが羨ましい気持ちもあるけど、自分である程度スケジュール管理まで任せてもらってるから突然の徹夜とかが発生しないのは良いかなぁと思います。

相変わらず起案はほぼ真っ赤になって返ってきます。特にシニアソとの関係では、原型がなくなっていることも多々あります。よくやるパートナーには、あんまり直さないようにしてると言われているので、直されてるところはよっぽどだなと思うようにしてます。
仕事をもっとしなければ、という悪い焦燥感はちょっと落ち着きました。所内で、業務的な意味できちんと居場所ができたのが大きいです。それでも、21時ぐらいに帰れてしまいそうな日は不安でたまらなくなるんだけど。同期と比べるとあんまり業務時間は長くないと思います。特に最近は、意識して、12時まで働いたら帰るようにしてるので。体力もないし、メンタルも弱いから、週に1日でもタクシー帰りになるような日があると途端にメンタルがガタガタになってしまう。もっと仕事したい気持ちがあるのに体力が全然足りてないのが、最大の問題かもしれないです。

はやく自立できるようになりたいなという気持ちが強くなりました。経験が全ての仕事なので、自立するためにはとにかく働いていろんな案件をやるしかないです。いつでも事務所を辞めてやれる状態になりたいです。辞めても構わないと思えれば、事務所に対して言いたいことが言えるし、やりたいようにやれるようになる。
いつ辞めてもいいって思えれば、人間関係の小さいことで悩まなくて良くなるのかなぁって。今は、またわたしだけ飲み会誘われんかったなぁとか、秘書さんに挨拶しても目を合わせてくれなかったとか、そういうの一々気にしてしまうけど、そういうの人生のムダなエネルギーだから、はやくどうでも良くなりたいです。そのために、働いて、自立したいです。
明日やめたいとか全然そういう話じゃなくて、いつかやめたいというわけでもなく、事務所と戦えるだけの能力がほしいという話です。

事務所はあんまり居場所ない感覚は続いてます。でも、業務的にはポジションがあるから、まぁいいかなぁって。たまに先輩とお話ししたりして、なんとなくやってる感じです。どこに行ってもちゃんとした人間関係を築けないのは今日に始まった話ではないので、事務所が悪いということではなく、わたしの問題でしょうね。

この先の目標は、もっと信頼されることです。パートナーと二人で訴訟を任せてもらえるようになりたいし、緊急の案件で声をかけてもらえるようになりたい。大きい顧問先をもっと担当させてもらいたい。来年も、チームの一番下ポジションは変わらないと思うけど、再来年には上手いこと真ん中ポジションに入りたいです。業務能力的にも人としても、ちゃんと任せられる人になれるよう、目の前の仕事をコツコツやるのが一番大事なんだと思います。

これは、すごく言葉にしにくいことだけど、一般職になるような女性と初めて関わるようになって、わたしの人生が正しかったのかについてすごく考えるようになりました。中学から修習に至るまで、わたしの周りの女の子たちはみんなキャリアを積むことを良しとする価値観だったから、そうでない人たちを初めて見て、羨ましいなぁという気持ちが沸くと同時に、何が羨ましいのかわからない気持ちでいっぱいになってます。人間は無い物ねだりだから、自分が持っているたくさんのものをちゃんと見ることもできずに、他人を羨んでしまう。わたしの人生の選択としては最善最良だってわかってるんだけど、根本的なところで、こんなものが最善だったなんてと思う気持ちはないではないです。
生きていくためには、自分の一番強い能力を伸ばすことが大切で、わたしは人よりちょっと頭がいいってことだったと思うんですよ。結果、子供の時に立てた戦略どおりの人生を送って、安くないお給料をもらえてるけど、遅くまで働いた次の日に肌荒れがひどくなってるのとか、消えないクマを見つけるたびに、こんな人生、って思わざるをえない日もあって。毎日暗い色の服を選んで職場に行っては、綺麗な色の服を着た人たちを見て、こんな人生って思ったりもしてて。
クライアントとか、保険の営業の人とかに、女の人は当然結婚出産したいですよね?って趣旨のことを言われたり、女性は普通ガリガリ働くものではないんだって価値観を前提に話されたりするたびに、心が少しだけ削れるし、こういうことにいちいち目くじら立てそうになる自分はかわいくないなと思います。社会にでるっていうのはこういうことなんだって、わかってたけど、本当はものすごく辛いです。
全部自分で選びとってきたことだし、田舎の平凡な女の子が、ここまで階段を上ってくるのは簡単なことではなくて、文字通りボロボロになりながらここまで来たのに、そんなことまでしなくても生きていける(ように見えるだけで本当は人には人の地獄や苦労があるのは当然わかってるんだけど)人たちをみて、自分の今までの努力を、否定しそうな自分がすごく嫌です。

もう少し自分に自信を持てたらいいのに。
自信を持てるようになるために明日からもお仕事頑張るね。
とりとめもなく、暗くなったけど、今の気持ちはこんな感じです。おわりでーす。


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