29歳だからラーメンが食べられない

29歳になりました。誕生日のタイミングぐらい、その時にどんなこと考えていたか残しておこうと思っているので、今年も何か書いておこうと思ったものの、特に書いておきたいようなこともなく、10月も終わりを迎えようとしています。

このところ、誰かに見せたくなるほどかっこいいことを考えているわけではないので、何を書けばいいのかわからないなぁと思っていましたが、別にかっこいいことを残しておきたいからこれを書いているわけではなかったんですよね。自分のかっこ悪いところは他人に見せないようにしないといけないと思える程度には大人になってきたということなんでしょうか。

4月から弁護士登録を外して出向をしています。母に出向するので弁護士登録を外すと伝えたところ、何故ただのOLになるのかと言われました。世の中的には結構キラキラした経歴のような気はするのですが、まぁただのOLらしいです。いやそもそも仮にただのOLになったとして何が悪いねんという話ですが。

出向する瞬間まで、煮詰まってきていたたくさんの案件とおさらばできること、好きな仕事だけをやっていればお金がもらえること、早く帰れるらしいこと、なんだかエリートコースに乗れたような気がしたこと、その他たくさんの邪なわくわくでいっぱいになっていましたが、新しい世界に飛び込むということはやっぱり大変なことの方が多くて、結構最近まで元の職場に一刻も早く戻りたいとばかり思っていました。

元の職場には、同世代で自分と同じような仕事をしている同僚がいなかったので、誰かと自分を比べることもほとんどなかったし、上司も私を信頼している風を醸し出してくれるのがうまかったから、誰かに信頼されたいとか、信頼されるために見栄を張るようなことはしなくても済んでいたけれど、

同じ仕事をする自分よりも優秀な同世代がたくさんいる環境では、いつも自分がどう見られているか気になってしまうし、もっと信用されたくて見栄をはるものの、うまくいかなくて辛くなったりしていました。足りない、足りないと思っているのは、元の職場にいた頃と変わっていないけれど、同じ分野のすごい人や、同世代の優秀な人を山ほどみることで、よりリアルな焦燥感に襲われるようになりました。わたし、どうしたらいいんでしょう。

この先もずっと、この分野の仕事がしたいというところまでは決まっているのに、どうすればこの分野の仕事をうまくできるようになるのか、正直想像がつきません。身につけておかなければならない知識や経験は山のようにあるのに、わかっていないことがあまりにも多すぎます。大学一回生のころ、B群の授業をもっと真面目に受けておけばよかった。憲法の授業を真面目に受けておけばよかった。今になっても何をしておけばよかったのかよくわからないけど、大学生のときもっと頑張っておけばよかった。そんな小手先のことではもうどうにもならなかったのかもしれない。元エンジニアですとか、自分でも○○を開発していますとか言っている弁護士が大量にいるなかで、そういう素養が一切ない自分がいわゆるIT法務とかいう界隈で頑張ってみて、勝ち目なんてあるんでしょうか。でも、楽しいし、好きだから続けたいんですけど…。

何者かになりたがろうとしている若者を小馬鹿にするようになることが、大人の証のような気がしますが、わたしは今でも何者かになりたいです。何者かになりたいという気持ちでもなければ、こんな仕事いつまでも続けられません。いつまでも、恥ずかしげもなく、社会のために頑張りますなんて言い続けたいです。

とはいえ、子供のころから、人生は、自分を主人公にしたRPGをやっているんだと思っているので、最終的には全てハッピーエンドで終わるはずだと信じています。ハッピーエンドになるように、レベル上げの毎日を続けるんです。

だからまあ、今年も、頑張ろうね、という気持ちで29歳を迎えたところです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?