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心から相手を励ます暖かさ

映画『インサイド・ヘッド2』が公開になるということで、先行上映で今日これを楽しんでこようと思っている。ついては最新情報でもって予習をしておこうと思い、ホームページを開いて予告編の最新のやつを見ていたら、なんかもう冒頭の1分くらいで完落ちした。

アメリカ映画って、ものにもよるのだろうけど、なんでこんなにいいところがあるのかなって思う。それは、ピクサーの作品に共通して流れているある一つの雰囲気でもあり、また同時にアメリカ映画のメインのラインに共通して流れているものでもあり、同時にまた、多くのアメリカ人にアメリカ人そのものの気質として、深くまたごくあたりまえのものとして、根付いているものでもあると思う。

それは、落ち込んでいたり、怯えていたり、傷ついたりしている人を、見捨てないで、心から励まそうとする暖かさみたいなものだ。

この温かみは古くは『サウンド・オブ・ミュージック』にすでに見ることができていた。見ず知らずの軍人さんのご家庭に家庭教師に赴く道すがらの、自らを奮い立たせるために歌う曲『I Have Confidence』からしてすでにそうであるし、雷鳴に怯え寝付けない子どもたちに歌って聞かせる『My Favorite Things』などがその極みである。『Do Re Mi』でさえ、わかってしまえば音楽なんて簡単なものよと、子どもたちを勇気づけるために、先生自らが考案されたものだと、僕はそのように捉えていて疑わない。

日本映画でなかなかこの温かみに出会えることは少なく、寅さんにしても、吉永小百合にしても、優しくて明るい雰囲気はあるのだが、落ち込んでいたり、怯えていたり、傷ついていたりする相手を、心から励まし、平常を取り戻させようとするような、この温かい愛情みたいなものとは、やはりまた違った種類であるようなところがある。

周囲の人たちはどうかわからないけれど、僕は昔からどういうわけかこの種の暖かさが好きだったようなところがあるから、この久しぶりの洋画鑑賞、しっかりこの暖かさをキャッチして、帰ってこようと思っている。

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