フラワーカンパニーズ

ライブに行った。

命が迸るなんて言葉、
こういう時に使うんだろうなって思った。

ほんと、話の面白くないおじさん。
ただの小さいおじさん。

ただ、歌い出した途端、
人が輝くってこういうことなんだ。
オーラってこういうことなんだ。
エネルギーってこれなんだ。

もう、かっこよすぎて、泣きそうだった。
なんで、あんなに一言一言本気で歌うんだろう。
倒れるんじゃないかと思った。

話してる時の声、ガラガラなんだ。
もう喉潰れちゃうんじゃない?って。
無理しないでって、祈った。

でも、本当にかっこよくて、
力強くて、
それでいて繊細で。

美しく繊細な少年の心のまま、
大人になってしまった人の叫びのように聞こえた。

印象的だったのは、
「ドラム!ミスター小西!
ギター!たけやすけんいち!
ベース!グレート前川!」
「ボーカル!鈴木圭介!」
「解散なし!
活動休止なし!
メンバーチェンジなし!
4人揃って!フラワーカンパニーズ!!」

こんなアイドルみたいなこと、冴えないおっさんがやるんだよ?

でも、それが、「ここにいれてしあわせだ」
というメンバーへの感謝にしか聞こえなかった。
心からの感謝に聞こえて、もしかしたら、この感謝の念に押しつぶされて死んじゃうんじゃないかなってくらい深い想いを感じた。

私は、フラカンのこと、最近知った。
その上、初めて深夜高速を聞いた時、
「せっちゃんの方がいいじゃん」って言ったくらい。
(当時、斉藤和義の大ファンだったとはいえ…ありえぬ。。。)

そんな私でも、ああ、この人たちはずっと、ずーっと、私が生まれる前からフラワーカンパニーズだったんだな。
そういう風に生きられないんだろうな。
そういう風にしか生きられないこと、それがしあわせだったときもあるだろう。
だけど、それがどれだけ重い足かせになっただろう。
インディーズ→メジャー→インディーズ→メジャーときて、どうして続けてられるんだろう。
どれだけ、苦い思いをしただろう。
どうして、誰も言い出さなかったんだろう。
言い出したとしても、どうして、誰一人欠けずにいま在るんだろう。

そんなことを一気にばーーっと思って泣きそうだった。

そして名曲、深夜高速。
最後に深い深い、長ーい礼。

きっとファンにではなく、この曲に。

ファンもおじさん、おばさんが多くて、
「フラカンのライブ20年ぶり!」とか言ってる人もいた。

大ヒット!ってほど売れてはいないけど、
人の心を掴んで離さない、フラカン。

「ソールドアウト嫌いだからなっ」
なんて言い合うあまり売れないおじさんバンド。
(実際、ライブのチケット買うのがこんなに簡単だと思わなかった)

「いまだに満足するライブができない」
もう十分だよってならない、渇き。

生きざまが、かっこよかった。
生きざまを、ありがとう。

私、フラカンが歌えなくなるまで、追いかけます!!!

24歳の私、47歳のおじさんに惚れました。笑

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