救急救命士国家試験-心電図問題攻略パターン6(心室細動に移行しやすい心電図)
パターン6:心室細動に移行しやすい心電図
一般にR on T型や多源性心室性期外収縮、心室頻拍、torsade de pointes(TdP)などから移行することが多いです。
【42回A49】
心室細動へ移行するリスクが高いのはどれか。
別に示す心電図モニター波形から1つ選べ。
1.A
2.B
3.C
4.D
5.E
【正解】4
【解説】
図で示された心電図には、すべて心室性期外収縮(PVC)の波形が出ています。
正常な心臓における1回の拍出に対応する心電図はP→Q→R→S→Tを1セットとしています。
このP→Q→R→S→Tの間、もしくはT→Pの間に、心室の興奮(QRS波)が出現することを、心室性の期外収縮といいます。
心室が勝手に興奮しているので心室性期外収縮の前にP波はありません。
心室細動に移行しやすいのはR波がT波の途中に始まるR on T型です。
T波が基線に戻る前に期外収縮が出現しているのはDです。
【まとめ】
心室細動に移行しやすい心電図を確認します。
1.R on T型
R on T型は心電図上では、T波が基線に戻る前にR波が出現するのを確認できます。
【42回A49】
2.多源性心室性期外収縮
【41回D9】
3.心室頻拍(VT)
【39回D11】
4.多形性心室頻拍(Torsades de Pointes:TdP)
【40回A27】
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