VRがこの先生きのこるには

一般的にものを普及するとして、感情と理性を同時に満たす必要がある

感情とは欲しいと思うかであり、
理性は自分自身を納得させられるか、である

基本的に欲しいと思っても、大体の場合は躊躇する
お金の問題、置く場所の問題、使わない、家にまだあるなど…
何らかの理由をつけて買うのをやめるということは多いだろう

VRに関して言えば、欲しいと思わせることは成功していると思う
問題は、後者の「でも…」を取り去る必要だ

ここに関してはハードスペックの向上では意味がないと考えている
なぜなら、買い手の個人的な考えの方が原因だからだ

特に足りないな、と感じているもののとして
VRハードを手に入れて一体何をするのだろう、という疑問に対する回答だ

これを解消するにあたり、過去の任天堂の手腕を振り返ってみたい

DSではダブルスクリーンやタッチできる画面が売りだが
これが何に役に立つのか全くわからなかった

転機になったのが脳トレだ
脳年齢というのを提唱して頭の衰えを改善してみませんか、という
「頭が良くなる」というビジョンを示してみせた
さらに、ペンで書くという操作が、誰でもできるという説得力も持たせた

リングフィットアドベンチャーも、誰もがなんとなく思っている
運動したい、痩せたいという悩みにダイレクトに作用している

なら、VRで××という問題を解決します、これがVRの普及の一手だろう

VRならではの魅力

VRを牽引しているタイトルとして何作かあるが
やはりVRChatを抜きにしては語れないと思う

VRは人と話すという部分において相性がいい
そして、話で困るといえばオンラインミーティングだ

現在、コロナ禍で在宅ワークというのも増えているが、
zoomのようなオンラインミーティングシステムは使いづらく思う

特に思うのは声だけでは誰が話しているのかが分かりづらい
また、顔を出すのはいいが背景が映ってほしくない人も多い

VRであれば声の方向という情報も加わり、誰が話しているのか把握しやすい
その人がどちらを向いているかという情報も、
誰に話しかけているのかがわかりやすくなり、ミーティングの質が向上する

ただ、これにはOculus Quest 2では駄目だと思っている

オンラインミーティングをやりたいのであってVRをやりたいわけではない
したがって、もっとカジュアルに使えるデバイスであってほしい

かつて、メガネ型のデバイスを体験したことがある
おそらく、Dlodlo V1 というデバイスだと思うのだが確証はない

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必要なのはOculus Goと同じレベルの3DoFデバイスだろう
私はGoのコントローラかマウスのようなデバイスで操作も十分だと思う

1個2,3万程度のOculus Goの価格帯で、
社員1人に1個という感じで配るビジネスは出来ないだろうか
メガネに関しても度付きのレンズをはめ込む仕様で対応したらいいと思う

家庭用ユースとしてのVR

ビジネスユースとしてではなく、家庭用としてはどうか
残念ながら悩みを解決というアプローチは難しいが、算段はある

それは、熱気だ
みんなが欲しがっているという雰囲気は、簡単に「でも…」を否定する

そして、今期待しているのは、PSVR2である
PS5は未だに品薄で、まだまだ熱気があるように思う
この熱気があるうちに、PSVR2用のキラーコンテンツが用意されてほしい

そして、そのキラーコンテンツには一つ心当たりがある
PS Homeだ

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PS HomeはPS3のコンテンツで、セカンドライフみたいなサービスだ
2008年に開始し、2015年に終了してしまった

これを、PSHomeVRとして復活できないだろうか

VRChatの二番煎じに見えるが、実はVRChatと比べて大幅な優位点がある

VRChatで困っている点、だいたいこんな感じではないか
・PCを用意するのが大変
・アバターやワールドの制作が難しい
・運営からのコンテンツの提供がない

最初の問題はPCより安価にデバイスが用意され、面倒な設定もない
コンシューマハードという特性を十二分に生かしてくれている

アバターやワールドも、かつてのPS Homeで用意されていた

VKetではギルティギアのキャラのアバターが販売されていたが、
それが許されるのなら、PSHomeでも自分のアバターとして
販売されるようになるのも難しくないように思う

ゲームのDLCではキャラに付けるアクセサリを売っている場合もあるが、
同じものがPSHomeのアクセサリとしておまけで付いてくるのも良さそうだ

また、PSHomeの中から、ゲームを起動して
その場にいる人と一緒にゲームで遊べるように連携してもいい

さらに、アニメや映画をその場で同時視聴するだけでも面白い
PSStoreにはビデオ配信もあるので、連動することは出来るだろう

カジュアルな領域を取り込めるVRChatとして、
PSHomeVRがローンチされることを期待している

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