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篆刻

私は字が汚いので習字が全然だめでしたが、漢字のかたちは面白いと思っていました。「絵のような字を書くな」と先生に言われていまして、今でも字を書くのは恥ずかしい。
そんな中、中国には「篆刻」という書道に近いハンコのジャンルというのがあって、これがなかなか奥が深いようだと知りました。学生の時であります。東急ハンズに篆刻セットが1500円くらいで売ってまして、写真のような木の台と、石用の彫刻刀がついています。

これにこりはじめたあたりで、篆刻体という字体に興味が出てきまして、本屋でこの本を見つけました。篆刻体の漢字辞典です。

2800円であります。かなり漢字が網羅されていますので、大概の人のフルネームくらいなら調べることができます。
当時彫るネタがなかったので、いろんな人の名前を彫っておった。調子に乗って配っていました。今思うと恥ずかしい。

今月久々に彫りました。「龍」の字を崩して顔をつけたものです。漢字としては正しいかはわからんですが、けっこう気に入っています。

何度か刷っては手を加えて完成です。詳しい製作方法は篆刻セットをかうとわかると思います。ちなみに私は朱肉ではなく印泥というのを使ってます。この方がベットリ赤いのがついて良いのです。

中国や台湾に行くと、安くハンコを作ってくれる店がいくらかありました。篆刻体で綺麗に作ってくれます。やはり漢字のルーツ。漢字のお土産は充実しているようです。これは台湾の故宮博物院で買った漢字の本です。

こちらは博物院の展示品とともに漢字のいろんな書体が載ってて面白いです。

これでまた篆刻の図像も新しいものが思いつきます。博物館に行っても書や掛け軸のハンコが気になるようになってしまいました。
篆刻はじつにお手軽で簡単ですし、もっと流行ってもいいんじゃないかと思います。流行んなくてもイイですが。

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