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検見川浜ヴンダー・カマー

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私の脳内のコレクションです。
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2014年12月の記事一覧

博物館について

博物館について

私がこれまで影響を受けてきた立川談志師匠、養老孟司さん、水木しげる大先生、荒俣宏さんに共通していることが「イリュージョン」であるということがわかったのが、今年の私の収穫のひとつでありました。
人間は目で見たものをほんとうのことだと信じます。しかしその目ん玉という機能はほんとうに正しいか、それを処理する脳みそはほんとうに正しいかというと、そうでもないわけです。目ん玉はいとも簡単に錯覚を起こします。

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今年の博物館MVPはベトナム民族博物館のこの謎の絵に決定しました。ベトナムには私からお祝いの念をお送りします。

メモ 目玉について1

メモ 目玉について1

最近暇があれば目玉のことを考えています。メモを残しておこうと思います。

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目玉というのは不思議なもので、あんなに錯覚しやすい器官でありながら、我々は目で見たものは真実であると、なんとなく思うわけです。同じミカンを見ても、私の見ているミカンと、子供が見ているミカンでは受け取る印象が違うのに、同じものだとする。

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目玉に不思議な力を感じるのは、人類のはやいうちからあったように思います。世界中ど

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