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日本語の文章を書くことが辛くなってきた。年かな。やだね。

先日、昔NHKで放送した“プロジェクトX”で日本語ワープロ開発の苦労の再放送(再々放送?)を見た。日本語の漢字変換で苦労したという。
確かに英語は26字だが、漢字変換の候補は無数と言ってもいいほどである。

自分はスマホで字を打つのが昔から苦手で、文章を作る時は殆どパソコンで作成する。
スマホを目にも止まらないスピードで入力している若い女性を見ると尊敬する。
自分はタッチペンを使ってもパソコンの方がはるかに文章作りやすい。

最近日本語の文章を書く時、イライラすることがよくある。

ワープロやパソコンに初めて触れたのは約30年前で外資系会社に転職した時からだった。それでも、遅くて若い女性の部下に文章を打ってもらう事が多かった。

本格的にパソコン触り始めたのは海外ODAコンサルになった約25年前。
ただ、その頃から日本語の文章よりは英語の文章を書く癖がついた
JICA提案書等は日本語で作成したが、報告書等は殆ど英語。

5年前会社勤めを辞めてから、好きな分野の資料を集め、纏めるようになってから日本語の文章を書くようになった。
また、新聞投稿原稿や今年から始めたSNS投稿用原稿は無論日本語である。

ところが、最近、数年前の軽い脳梗塞の後遺症が出てきたのか、年のせいなのか打ちたい言葉や文書をキーボードをうまく叩けないで、何度も同じ打ち間違いをする。
そして漢字変換も思い通りにならないで、何回も試みることがあり、「日本語の奴!日本語本当に嫌だ」とつい大声を出すことが多くなって、隣の部屋にいる家内が「どうしたの?」と言ってくる回数も増えた。

といって英語の文章を打っている時、ミスが少ないかと言うとそんな事はない。
以前に比べ打つ速度は遅いし、指先がやや不自由になってきているから、スペルミスは多くなった。でも英語のスペルミスはパソコンが自動で行ってくれる。

一番時間がかかるのは、日本語の文章の中で、組織名などを英語で別に打ったりしなくてはならない時だ。
わずか数行の文章を5分もかかってしまい、自分に頭にきて、大声を上げる機会が増える。

日本語の入力が遅いのは、ローマ字入力で、日本語1字表すのに2字英字を打つ必要があるからだ。
元々ひらがな入力にしておけばいいのだろうが、パソコン使用した時からローマ字入力だったから、今更ひらがな入力はできない。
尤もスマホは検索の時もタッチペン使いながら、ひらがな入力しているが、わずかな字数を入力するのも面倒と思うことがしょっちゅうある。

余りにも時間がかかりイライラしてくると日本語入力諦めて英語の文章を書く。
文章と言っても、技術屋で半分隠居みたいなものだから、もはや仕事の時のように本格的なものではなく、簡単な表や図や設計計算のための簡単な言葉が主なものである。
これらは、今まで何十回と使ってきた言葉のせいか、頭より指が勝手に動いていてミスは日本語の文章作るよりはるかに少ない。

以前韓国ドラマで世宗大王がハングル文字を創生する時の壮絶な努力を見たが、日本語はカタカナ、ひらがな、日本の漢字と3種の文字が混在し、世界でも類をみないほど複雑で、繊細ではないだろうか? 

それらを発明した人々の苦労はいかほどだったろう。
そして、これらで書かれた素晴らしい文章を読んで、それらを自由に使いこなせれば、素晴らしい世界も見えたろうに、自分は元々そうした事に構わなかった。
小学生以来お袋がクリスマスの時等に買ってくれた探偵小説以外興味がなかったから。専門書以外、これからも日本語で書かれた文学小説や随筆は読むこともないだろう。後者は英語でも読まないが。

思い通りキーボードが操作できない他に最近は手書きで書くことも減ったから漢字を書くことが減った。頭の中で変換する漢字はイメージできるが、実際、正確な漢字書けない場合も増えてきた。

我々の時代はともかく、手書きで物を書くことが殆どなく、また活字で書かれた本などを読む機会も減った若者は、今後日本語をうまく継承していけるのだろうか? 文学小説や小説を読まない自分でさえ、今後の日本語での漢字変換に危うさを感じる。
日本人も就職等で外国語の資格試験のみでなく日本語能力検定試験結果が求められる時代が来るかもしれない。

本当に有難うございます。励みになります。元々書くことは好きなのですが、一旦書き出すと長くなります。こんな時、絵心があればと思います。