死者への敬意が微塵も感じられない勝者の勝手な論理
2021年6月7日「A級戦犯 太平洋に散骨」というタイトルの様々な報道を見た。
戦争の勝者(米兵)が敗者に勝手に結論ありきの軍事法廷を開き、“戦犯”として絞首刑にして遺体をトラックで火葬場に運び、直接炉にいれ火葬し、それを海に散骨したという。
理由は「指導者達の墓が将来、神聖化されることのないように」だと。
トラックで運ばれた遺体を直接炉にいれたというのは、アウシュビッツと同じ。また「指導者の墓が将来、神格化されることのないように」というのは、パキスタン領内を勝手に侵犯し殺したオサマ・ビンラディンの時と同様のアメ公の言い分。
自分達はいつも正義で、正義だから何もしても許されると思っているのではないか。敗者や死者の尊厳など全く考慮することできないのだろう。
これがキリスト教の本性か? 第一米国人は人殺す事など日常茶飯事で何も抵抗ないのだ。
ではアメ公はこの世界で何をしてきたのだろうか?
広島・長崎における原爆投下で一瞬にして約30万人、そして都市での一度の無差別空襲で無垢な人々を何十万人と虐殺してきて、「戦争早期終結のため」と未だに正当化しているのが米国である。
太平洋戦争も真珠湾が数日遅ければ日本が逆に攻撃されていたのは米国の研究者も認めている。太平洋戦争に突入させられたという我が国も研究者もいる。ペリー来航依頼米国の弱者を締め上げるやり方は、その時も現在も変わっていないのである。
確かに我が国も中国・韓国・東南アジアの国々を侵略したが、当時は帝国主義がまかり通り、米国・英国等でもいくつもの国を植民地支配をしていたではないか。
更にでっちあげの理由でベトナム戦争に介入し、約300万人と言われるベトナム人を虐殺した。
そして、やはりでっちあげでアフガニスタンやイラクを侵略し、数えきれないほどの人と一国の大統領まで殺し、現在も「自由と民主主義のため」と称し、あちこちで個人テロを勝手気ままに行っているのが米国なのである。
しかも戦争犯罪を扱う国際刑事裁判所(International Criminal Court, ICC)には米国はロシア・中国・インド等などといまだに加盟していない。
その理由は国内外で活動する自国兵士らの訴追を懸念するからであると言われている。
我が国への原爆投下や無差別爆撃や、それ以降の残虐行為はりっぱな戦争犯罪で裁かれるべきだが、卑怯にも米国はICCに加盟していない・また加盟する意思もないだろうから、これらを裁くことは永久にできない。
爆撃は勝手に他国に干渉・介入して犯罪行為をする身勝手さは、まさに「悪の帝国」そのものである。
“リメンバー・パール・ハーバー”と“9.11”を未だに毎年唱え、原爆投下を“戦争を早期に終結させ、100万の米兵の命を救った。日本の被害はたった30万人でしょう”と自国民に教え込む国に尻尾を振り続け、原爆投下も無差別空襲の非道さを米国に対して声にできない我が国政府の情けなさ。
あの時立場が逆になった時、武士道の国は “アメ公戦犯”をどう扱っていただろうか?
本当に有難うございます。励みになります。元々書くことは好きなのですが、一旦書き出すと長くなります。こんな時、絵心があればと思います。