アラサーはもう指定席のフェスには行かない

タイトルの通りである。

わたしは地元を飛び出して、
都会の夏フェスに行ってみたのだけど、
2日目の昼過ぎには
「次があったとしても来ないかもな」と思い始め、
夕方には「うん、来ねえな」と確信に変わり、
推しが出てくる頃には、
「このイベントで彼らを見るのは最後かもな」
と覚悟を決めていた。(ひでえファン)


理由は指定席が無事に取れても、

ハズレの席だったら辛すぎるからだ。


わたしは今回両隣が男性で激狭だった。最低最悪。
女性客のほうが多いイベントなのに運が悪すぎた。
しかもブロックのど真ん中で、
左右どっちから入っても7席くらい越えなきゃいけない。不便すぎる。
いつも1枚で取ったら端っこ率高いのにな。
ライブと言えども2〜3時間の辛抱ではなく、  
丸2日変わらないからハズれたら本当に辛い。


わたしと両隣の3人が座れば必ず肩や腕が触れ、
もう隣で髪の毛を触られただけでこちらに落ちてきそうな距離で本当に心の底から嫌だ。
もしかしたら隣に座るのが推しでも嫌な距離かもしれない。(本当にファンなのか?)
しかし現実は推しどころか、
ただの一般人の知らない好きでもない男の人がこんなに近くにいるのだ。むりぃぃぃ!!!!!!!!!!

立ってライブを観ていても腕を上げればぶつかりそうになる。
立っているのに疲れて姿勢を崩そうとしてもいちいち腕がぶつかる。
それは仕方ないけれど、
ライブ中に座ったら隣のおっさんでモニターが全く見えない。 
今回はモニターの位置にも恵まれず、
隣のおっさんがちょっとズレてくれれば見れるのに、普通に立たれたらおっさんの背中しか見えないという最悪な場所にあった。
でもわたし1人だけ座ると、
席にいながら少しだけパーソナルスペースを確保できてホッとするので、 
立って観たいバンドもあえて座って観たりしていた。
この曲知ってるのにぃぃぃぃぃ。
ほんと嫌すぎるこの席。
わたしチケットだけは信じてたのに。
お金を払えば好きな人に会えて幸せになれるって。
チケットにも裏切られた気分だ。

この席にいる間は、
立っても座ってもライブ中でも転換中でも地獄だった。


両隣の男性達は真面目なのかほとんど席から動かず、
全部のライブを立って観ていたのではないだろうか。
わたしが席を外していたときはさぞ快適だったに違いない。なんかイラッとするな。
前の列で座って観てる小さいおばちゃん達の列がうらやましくてたまらなかった。
彼女達なら腕がぶつかってもこんなに不快じゃないし、ついでにわたしも一緒に座れそうなのに。
もう後ろからずっと聞こえてくる男性の大きい話し声にすらいちいちイラッとする。


なんでわたしの周りだけ男ばっかなの!!!!!!!!!!!!!

付き合うわけでもない、 

優しい訳でもない、

わたしの役に立たない男は、

今すぐわたしの半径1メートル以内から消えてくれ!!!!!!!!!!


わたしは涼しい地方から来たため、
昼間に外で立っているのに危機感を感じたので、
日中はちょろちょろしていたけれど、
もし違う席だったらもう少し自分の席でライブを楽しめたのではないかと思う。せめて通路側とか。
休憩スペースからでもライブは聴けるけれど、
一応自分の席がステージには一番近いのだ。かなしみ。

日中席にいるときは、
持ってきた大きめのタオルを頭から被り、
日焼け防止に加えてパーソナルスペースを確保した。
完全に目隠しカーテン代わりだ。
ニオイも軽減される。
腕がぶつかってもタオルなら不快感が減るし。
なんで1人で高速バスみたいなことしてるんだろわたし。高速バスごっこかよ。


そしてさらに辛いことに、
席はスマホの電波が悪かった。
暇つぶしにスマホを見ていてもサイトが重くて全然開かない。いちいちイラッとする。
LINEで画像も送れない。
大好きなタイミーも開かない。(旅先で見るな)
再起動しても全く変わらず、充電が減るだけだった。
そんなわけで席にいるとスマホすら満足にいじれず、本当に不快感しかなかった。


わたしは地元の夏フェスは毎年のように行っている。

だから混雑や不衛生さにも、
ある程度の耐性はあるほうだと思う。 
決して潔癖症でも男性恐怖症でもない。
しかし地元のフェスは指定席ではないので、
早めに行って並んでレジャーシートを敷く場所さえ確保すれば、
そこからのんびりとお酒を飲んだりご飯を食べながらライブを観れる。
近くで見たいアーティストのときだけ頑張ってスタンディングゾーンに行けばいいし、
お目当ての曲が終わればライブの途中でも抜けることができるので、
人気のアーティストのときにお手洗いや物販に行けば並ばずに済んだ。

今回のライブは指定席があるのはありがたいけれど、
とにかく狭すぎるのでライブ中に出入りできる雰囲気じゃなかった。
だから移動中にライブが始まってしまったら、
席で観るのは諦めて後ろの自由なエリアで立って観たりしていた。
ライブを諦めない限り、
転換中にしかお手洗いに行けないのでいちいち並んだ。まぁまぁのストレス。
途中で1曲でも諦めればこんなに並ばずに済むのに。

いや、アーティストには失礼すぎるけれどさ。

(推しには絶対しないもん!!!)

演奏するほうは途中で客が立ち去らないから客席が狭いほうがいいんだろうな!!!!!!!!!
これじゃあみんなが知ってる曲が終わった途端に民族大移動みたいの始まらないもんな。
(わたしの地元のフェスは完全にこれ)

わたしは大学生のときからそういう自由なフェスにしか行ってこなかった。
都会のフェスに馴染めないのはそのせいなのか。
民族大移動やみんなが絶対観そうなバンドのタイミングを読んで、
その間にお手洗いに行ったりお昼を買ったりするの大得意なのにな。
そうやって少しでも快適にフェスを楽しんできたのだけど、  
今回はわたしの得意技が全く使えない。
これは全くの想定外だった。

今回みたいに同じタイミングでしか動けないと、
当たり前だけどどこに行っても大行列で、
もう食事で並ぶ元気はないから2日目はコンビニのパンを持参した。 
いつもなら空いてるときにサクッと買いに行けるのに。ちぇっ。
しかしそれさえも狭い席で食べるのは憚られて、
わたしは屋内に行ったついでに食べていた。
いちいちめんどくせえなぁおい!
あまりにもめんどくさくて昨日も今日も余ったから、もうホテルに着いてから食べる。
お酒もあるから飲むぞ!!!!!解禁!!!!!
(熱中症とお手洗い対策で飲めなかった)


やっぱりわたしはスカートにサンダルで来て、

椅子が用意されているようなフェスは向いていない。


長ズボンに帽子を被って大荷物を引っ張ってきて、
レジャーシートを持って運動会みたいに必死で場所取りをして、
観たいアーティストのときだけ早めにスタンディングゾーンに入って場所取りをして前の方で見る。
(運さえ良ければ最前列まで行ける可能性があるのがマジで最高)



席からモニターを観るだけなら、
テレビ放送かブルーレイでいいじゃん。


せっかくアーティストがステージの端まで来てくれてもありがたみがあまりない。
いつもなら「推し早くこっち来てぇぇぇぇぇ!!!」って全力で手を振って騒ぐところなのに。

あと撮影スポットをいっぱい作ったと推しは言っていたけれど、
近くにいたスタッフに写真撮ってとお願いしたら、
「業務中は撮れない規則なので」
と冷たく断られたのもかなりマイナス。
混んでいるときに頼んだわけではなく、
数組だけいてみんな自由に撮っているわりと暇なときだったし、
スタッフも暇そうに立っていたのにそーいうこと言われると、

「じゃあアンタ一体何のためにそこに突っ立ってんの?」


と言いたくなる。
大人だからもちろん言わないけどさ。

みんながみんな誰かと来てると思うなよ!!!!!
知らない人に写真頼めると思うなよ!!!!!


席の不満も誰かと来れば解決するのだろうけれど、
わたしは友達なんて1人もいないし、
母親のチケ代と旅費までは出せない。
わざわざ高いお金を払っておひとりさまに冷たいところにはもう来ない。


チケ代3万、

その他諸々で合計8万近い出費なのに、

写真1枚すら撮ってもらえないなんてある?


(推しは陽キャの家庭持ちだから、
こういうの悪気無しで本当にわかんないんだろうな)

そんなわけで、
もし次回があってもおそらくわたしは行かない。
ライブは楽しかったから、
8万円ドブに捨てたとは思っていない。
むしろ推しのすることに何でも飛びつかないという、今後のための勉強代になったと思う。
20年好きな推しのすることでも、
わたしにはダメなことってあったんだな。学んだ。
お金を払ってチケットを買っても、
嫌な目に遭うことって本当にあるんだな。
わたし今までは本当に恵まれてたんだな。感謝。

そして推しが好きな気持ちよりも、

自分の両隣に知らない男が来る苦痛のほうが大きかったなんて情けなさ過ぎる。


推しよ本当にすまない。
ライブは最高だった。
まさかラストにあの曲をやると思わなかった。 
おばちゃん感動して泣いた。
文句ばっかり言って本当にごめん。(土下座)
でもこのイベントは他のリア充達に頼んだ。
ここにおひとりさまババアの居場所はない。

もし可能なら女性限定ゾーンを作っておくれ。


そしたらわたしも検討する…かもしれない。

でもきっとこのイベントは、
1人参加のめんどくさいババアのこういう感想も意見も必要としていないように思う。
なので次回があれば、
他の相方のいる皆様方と楽しくやってくださいな!!!!!
わたしはテレビで観ます。