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『空間として一つの世界観を作りたい』 岩手のラッパー&絵画アーティスト oozash(ウーザッシュ)さんインタビュー

今回は盛岡市で行われた個展にお邪魔させていただき、ラッパー絵画アーティストとして活動をしているoozash(ウーザッシュ)さんにインタビューを行いました。
音楽からアートなど多岐にわたって活動をしているウーザッシュさんですが、今のご自身の活動についてどのように考えているのでしょうか。また服選びの話など興味深いお話もお伺いしました。

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右:ウーザッシュさん

今回の個展について 

ウーザッシュ◾️クラフト作品とかの一点ものとか誰かがペイントした絵って世界に一個しかないし人と人とのつながりって大事だなって思ってて。自分も絵を通して誰かとつながれたらいいなって思ったりしています。            

I.F.M◾️確かに今回も体操さん(ボディメイクサロンflowのオーナー)と出会ってなかったら、

ウーザッシュ◾️本当にそう! 

I.F.M◾️その出会いがなかったら企画展が成立することはなかったし、それがきっかけで作られた作品ということでとても価値があることだと思うし、出会いが生んだ作品ともいえますよね。                                                         

ウーザッシュ◾️本当にあのネックレスがなかったら、、私ここに週一でトレーニングしに来てるんですけど、それもなかったし。しかも私その前に肝臓を壊してたから(笑)。健康とかも考えるきっかけにもなったし。それプラス個展やらないかというお話いただいたりとか、それもなかったから、本当に。

I.F.M◾️じゃあこの小さいのがきっかけになって。

ウーザッシュ◾️そうあのちっちゃいのが(笑)。わらしべ長者じゃないけど、自分の絵がネックレスに変わるなんて思いもしなかったし。          

               
I.F.M
◾️お金で買えないような価値を手に入れたというような。                                                      

ウーザッシュ◾️本当にそう!人は財産だと思うから同じような人はいないし。大昔の人とか縄文時代の人って15人違う役割をした人が一つの村になって生活していたらしくて、そういう村文化もそうだけど、自分ができないことを誰かにやってもらうことって人にとって性だと思うし大切なことだと思ってるから。それがいろいろつながって大きなものになっていくのが楽しくて、だから今回のこともありがたいなと思っています。ありがとうございます!

I.F.M◾️それこそ今回もさつきちゃん(I.F.Mメンバー)も誘ってくれて、来てなかったら機会もなかったし。やっぱり出会いってすごいですね。    

ウーザッシュ◾️さつきちゃんと出会ったのもことりからだしね。今日もいろんなところから来てくださって、クラブ界隈の方とかも来てくれたし。 

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写真:大切にしているハンドメイドネックレス

音楽も絵も大切な要素

I.F.M◾️ちなみに絵を描くこと以外に音楽活動もしていると思うんですけど、          

ウーザッシュ◾️そもそもそっちが最初ですね(笑)

I.F.M◾️じゃあ立ち位置的には絵の活動はサブというような?

ウーザッシュ◾️サブっていうよりは・・

I.F.M◾️絵と音楽の連鎖はしているけど表向きとして活動しているのは音楽なんですかね。

ウーザッシュ◾️それは最近確立されてきた感じがしてるんですけど、どっちも自分にとっては大切な一つ一つの要素で、最初は音楽をやってて、絵を描くことは趣味程度で、スマホで指で簡単に各程度くらいで。ただ自分のリリースのシングルのジャケットを紙で描いてみようということになって、私絵描けないことないなって思って。それから絵を描くようになっていって。そしたら音楽の中にも一つの物語とか言葉で伝えることはできて。それを拡張させるために絵があったら、耳でも目でも楽しめる世界観をウーザッシュは提供できるなと思って。だから2つは自分の中でメインになってるし、大切な要素になってきたかもしれないですね。

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上の写真:今回の個展での作品 

空間として一つの世界観を表現したい

I.F.M◾️いろんな要素がかけ合わさってひとつの作品になっていくというか、経験だったり見たもの、それこそ服かもしれないし、いろいろものが組み合わさっていってできていくのが面白いですよね。    

ウーザッシュ◾️Kpopがそうかもしれないですね。私kpopが10歳くらいからずっと好きで、kpopって目でも写真でも動画でももちろん音楽でも楽しめて1つの映画のようになっていて。
あとヒップホップの動画とかミュージックビデオとかアルバムとかを一つの物語にする手法とかあるから。だから私は、1曲を作りたいんじゃなくて、空間として1つの世界観を表現したいという思いがあるので、だから今回の個展はウーザッシュの世界観の作り方が定まったなって。

I.F.M◾️じゃあすごく転機になったというか。

ウーザッシュ◾️そうですね。ようやく自分のできることとやりたいことが合致したいい機会になりましたね、今回の個展で。だからこそこれからもアルバムを出すごとにやっていけたらいいなと思いますね。すごい語ってるけど大丈夫ですかね(笑)。

I.F.M◾️いやいや、それが欲しかったんですよ!

服選びは直観!

I.F.M◾️じゃあちなみに、1点ものだからこそ古着が好きみたいな話があったと思うんですけど、服を選ぶうえで大切にしていることとか価値観などはありますか。

ウーザッシュ◾️ 、、、、、直観!

I.F.M◾️おお直観!

ウーザッシュ◾️例えば服を手に取ってみたときにめっちゃ可愛い!ってなって、そこで割と欲しいか欲しくないか悩むじゃないですか。これ本当に欲しいかなとか。でもびびってきたものってそれさえもなくて、あ、これ買い!みたいな。そういう直観は服選びにおいてすごく大事かもしれないですね。

I.F.M◾️これ着るかなとか後で着回しきくかなとか、この色合わせ難しいかなとかこの柄って難しいかなって考える以前に、これだっ!ていうものは自分の思うがまま手に取るということを大切にしているっていうことですかね。

ウーザッシュ◾️そうですね。でもそれをしてたら、自分のクローゼットがめちゃくちゃパンパンになっちゃって(笑)

I.F.M◾️あるあるですね。

ウーザッシュ◾️整理しなきゃなって思ってます。       

I.F.M
◾️今回の私の一番のお気に入り小物というところがエピソードとして素敵だなって思って。

ウーザッシュ
◾️そうですね、服とかって流行とか自分の系統とか好みでガラッと変わるから、変わらないものっていったら、アクセサリーと小物、バックとか靴とか。あと今日はいてきた靴もマーチン(Dr.martens)で中学校3年生くらいの頃からずっと履いてて。

I.F.M◾️そうですね、マーチンこそド定番で、昔のイギリスの労働者達が履いてきて今でもずっとカルチャーとして残ってるようなアイテムだし、これからもなくなることはないだろうから。

ウーザッシュ◾️うん、本当に。その当時中学生だったときはみんな履いてなかったから、自分は特別だなって感じてたけど、最近は結構みんな履いてるから。でもみんな履いてるっていうことは悪いことじゃないし、定番はいいことだと思うけど。でも長く履けてかつ自分が1番似合うものっていうものをすごく大切にしていますね。服という観点においては。

I.F.M◾️「消費」という言葉を自分でよく使っているんですけど、結構最近の若い子たちとかいろいろなものを消費することがあると思うんですけど、その中でも自分の中でこれが大事だとか、これは一番大切にしている、捨てられないものがあることは強いしとても素敵なことだと思います。

ウーザッシュ◾️まあ消費も大事だけどそれだけじゃないっていうか。絵とか音楽も時代に沿って移ろいはあるけど、あらためて聴いて、ああいいなと思えるような曲を作りたいですね。

I.F.M◾️確かに。簡単に消費されるんじゃなくて、自分の中でかみ砕いていくような。自分の中でこれこれこういう理由で好きなんだっていうのが色濃く出てくるのが音楽だと思いますよね。

ウーザッシュ◾️そうですね、自分の価値観がしっかり出てくるから、選ぶ眼っていうのも養われると思うし。それを養っていくのにも芸術とか音楽は使えると思うから、みんなもっと利用してほしいなって。そういう人たちの人口が増えていけばいいなって思います。

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写真:ライブでの様子

oozashさんアルバム

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AURORA

oozash&KO-hey 

リンク: https://linkco.re/QA8csgng



編集後記
今回のインタビュー記事の作成を通して、ウーザッシュさんは人や物のつながりをとても大切にする人だなと感じました。特に音楽とアートの2つのつながりは彼女の中では特に大きなものになっていて彼女が描く絵には音楽の要素が、また音楽には彼女のイメージする世界観が内在しているように思います。これからもウーザッシュさんの表現したい世界が大きく広がっていくことを心から楽しみにしています。









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