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【退職エントリ】カイザーコーポレーションを退職しました【ブルアカ】

※この記事はブルーアーカイブに関連するジョーク記事です


カイザー辞めました

新卒入社から4年半勤めていたカイザーコーポレーションを9月末で退職することになりました。

カイザーは多角的経営トップクラスの存在感を放つ企業であり、就活においても競争率が高く入社するのは正直大変でした。
そんなカイザーを辞めることが決まった際、周りからは何故辞めるのかと散々言われたものです。
まぁ仰るとおりだと思っています。カイザーは企業規模・年商はもちろん、働く環境という意味でも間違いなく良い会社でした。右も左もわからない新入社員時代には沢山の刺激を受けました。
会社や同僚には感謝していますし、今後も応援していきたい気持ちでおります。

在籍時代を語る

私は在籍期間中、新人研修時期を除けば2つの部門に所属していました。金融とPMCです。それぞれ思い出を振り返っていこうと思います。

(1) カイザーローン時代

金融系の部門は新人研修終了後、おおよそ2年所属していました。私はいわゆる消費者金融のオフィスに所属し、OJTを通してビジネスマナー、接客、その他社会人としてのありかたを学んできました。
カイザーローンはとにかく一日あたりの利用者が多いです。とにかく多いです。どうしてここまでお金に困る人が多いのかと考えるほどです。
きっと何かしらの搾取構造があるのだと考えましたが、あいにく社会経験が少なかった当時の私はそれ以上の考えには及びませんでした。一つ言えるのは、カイザーなら絶対そのような搾取は行わないだろうということです。
OJTの一環として利率操作やキリトリなどの業務をこなしながら、この仕事をもっと習得してカイザーでも存在感を示し、キヴォトスの経済をコントロールできるくらい大きい人間になろうという気持ちが強まりました。

この部門にいたときに唯一厳しかった点はやはり労働時間でしょう。
先に話したとおり、とにかくカイザーローンを訪れるお客様・返済を渋るお客様が多いです。あるときは一日中店頭で長蛇の列を捌き、あるときはキリトリのために三日ほど東奔西走したこともありました。
実りのある仕事である反面、自分の時間がほとんど取れなかったというのは今思い返すと勿体なかったと感じます。

(2) カイザーPMC時代

入社3年目に入る頃、前向きな気持ちでカイザーローンの業務に励んでいた私に転機が訪れます。それはPMC事業の部門への転属です。
上司によると、債務者に対するキリトリの手腕や強盗に対する的確な対処が評価されたようで、より素質を生かせる環境でスキルアップしてもらいたいということのようでした。

※余談になりますが、キヴォトスでは伝説的な強盗団が存在します。覆面を被った5人衆のようで、とある支店では件の強盗団によって拠点閉鎖まで追いやられたそうです。
私が対処した強盗は三下ばかりだったようで、今思い返すとホッとしております。

閑話休題。PMCの話に戻しましょう。
カイザーPMCは名の通り民間軍事会社であり、時と場合によっては荒事にあたることもあります。
カイザーローン時代の手腕を買われたといえど、流石に急にそのような現場に出ることはできません。
当然上司もそのことは分かっていたようで、転属直後は主に警備業を行うチームに配置されました。
出動先は社のオフィスや研究施設が主でしたが、たまに提携企業のオフィスに業務委託として出向くときもありましたね。支給された装備品に身を固めて出向先に向かうときの人々の視線は高揚感がありました。

さて、現場についてからの仕事といえば主に歩哨でした。やはりトラブルを収める以上に未然に防ぐことが重要ですから、カイザーローン時代の存在感をここで発揮できたことは素直に嬉しかったです。
とはいえ、当然歩哨だけでは済まされない事案も発生します。やはり暴動は起きるもの。最先端の装備に助けられながら防衛に勤しみ、客観的に見ても被害を最低限に抑えることに貢献できたと思っています。
こうして場数を踏んでいき、次第に俯瞰的に戦局を見る力もついてきました。いつしか、味方に向けて指示を出すことを任されるようになりました。
……ここで調子に乗ったのが間違いでした。完全に井の中の蛙だったのです。

ことが起きたのは砂漠地帯の任務でした。本社絡みの案件でしたが、指揮を任されたといえども所詮は末端の私には全容は教えられていません。
重要案件であることは間違いありませんが、ここまで警備を固めた現場に乗り込んでくるならず者はいないだろうとこの時の私は考えていました。
案の定何もない時間が流れ、やがてシフト交代の時間が近づき、退勤後の一杯に思いを馳せていたとき、突如事態が動き出しました。
なんと少人数の若い女子が侵攻してきたのです。
私とて矜持を持って業務にあたっている身なので、退勤モードから頭を切り替え迎撃体制を整えました。小規模、しかも若い女子といえども脅威は確実に排除する、それがプロだからです。

が、結果は惨敗でした。私が率いるチームを含め警備部隊は全滅、本社のプロジェクトも打撃を受けることになったのです。
今振り返ると敗因は二つありました。
一つは慢心を捨てきれなかったこと。確実に脅威を排除すると息巻いていましたが、若い女子の力がここまでとは想像しきれていませんでした。ただただ悔いが残ります。
もう一つは、信仰側の指揮官の能力です。私も指揮には自信を持っておりましたが、こちらの思惑はことごとく裏をかかれ、瞬く間に壊滅に追いやられました。
今思うと、こちらの指揮に対するカウンターのみならず、戦闘員の素質を生かす采配だったのではないかと評価しています。敵ながら完全にやられました。

そのような経緯を経て、カイザーPMCは組織構造を再編成することになりました。
左遷された上司が最後まで我々を庇ってくれたおかげで、私はなんとかPMCに残留することになりました。
しかし、私はこのときには退職を決意することになりました。

なんで退職決めたの?今後どうするの?

退職を決断した理由については、一番大きいものとしては「自身があった部隊指揮に限界を感じた」でしょうか。
先に書いたとおり、私は敵の戦力を侮っていました。慢心していなかったはずなのに、です。
加えて、敵側の指揮官の指示を見て、ここまでの実力を身につけることは無理だと悟りました。言ってしまえば挫折です。
そして、これらの根幹にはカイザーコーポレーションという巨大組織の中で胡坐をかいていた自身の怠惰があると感じました。
一度カイザー所属という立場を捨て、環境を変えてまた立ち上がろうということで今回退職を決意した次第です。

今後については、幸いなことに次の就職先は決まっています。黒亀組というベンチャー企業です。
まだ設立から歴史は浅く、社員規模も小さいですが、活気に満ち溢れており今後の成長は間違いない会社です。
NDAに抵触しない範囲でお話すると、入社後はさっそく神社に関するイベントに関われるそうです。これは地域の方々と密着した仕事が期待できそうですね。これまでとは違う切り口でよりスキルアップしていきたいと思います。

というわけで、拙筆ながらカイザーコーポレーションでの振り返りを記事にさせていただきました。
もちろん、冒頭に書いたとおり、カイザーには感謝しています。あくまで私の意志で一からやり直すと決意したものですし、カイザーも円満に退職を承諾してくれました。
心機一転新しい環境でも頑張っていきますし、カイザーの皆さんの今まで以上のご健勝を祈り、ここに筆を置く次第です。


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