記憶の発作

「お前は何をしてもうまくいかない」

「お前には何も似合わない」

「お前の選ぶものはすべて不正解だ」

「お前に幸せになる権利はない」

「お前には価値がない」

自分に対してそんな気持ちにしかなれない時が定期的に訪れる。

そんな時に限って過去の記憶が蘇る。

親から嫌なことをされ「やめて」と伝えたのに聞いてもらえなかった時。

片言な英語しか喋れない外国人だからと現地の同級生にいじめられた時。

いじめっ子に近付いたという理由だけで同学年のほぼ全員から無視された時。

勉強とは関係ない領域で教師から人格否定を受けた時。

自分の望む進路を否定され望まない大学を受験させられた時。

仲が良いと思っていた友人から理由もなく縁を切られ、共通の友人からも一方的に悪者扱いされた時。

苦労の末やっと決まった就職先を否定された時。

病気や障害を「個性だから困ることない」「自意識過剰なだけ」と表現された時。

「死にたいって言う割には本気で死ぬ努力してないじゃん」と言われた時。

自動思考と呼ぶのだろうか、とにかく嫌なところだけかき集めた走馬灯が猛スピードでじわじわと確実に心を侵食する。

その度に「本当に死ねたら良いのにな」と思っている。

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