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スヴァルナプリーストガイド(2023/2/7時点)

「ヤミノゲンシヲツカイナサイ……」
「ダメー!」
「ツヨクナリタインダロウ?ツカイナサイ……」
「ツカワナイデー!」
(ロックマンエグゼ4のCMネタ、まだ通じるのか…?)

記事の目的

  • デッキの回し方の説明

  • 負けに繋がる失敗集の共有

  • デッキを改造する際のポイント

  • ヤミノゲンシヲツカイナサイ…

デッキリスト

BeerBrickでヒロイック・ゴロシアム12勝報告をまとめた中にある以下のリストを元にして書きます。

デッキコード
AAECAa0GBprrA9TtA4WfBPCfBLjcBO+RBQyZ6wOH9wOMgQStigTLoASKowSitgT10wT52wT28QSkkQXqlAUA

報告元ツイート

(筆者は同リストを使ってヒロイック・ゴロシアムを5-3,8-3の成績で終了、デスナイト負け3つは全て自分のミスが原因)

マッチ履歴

デッキ概要

目標地点

  1. 復活込みで場に光熱のエレメンタル3体を置き、闇の幻視を0マナで使い回せる状況を作る(7,8ターン目を目安に)

    1. 少なくとも光熱のエレメンタル2体がいれば闇の幻視から動く死者を発見することで使い回せるが、確実ではないためできれば3体置ける状況まで引っ張ってから回し始めたい

  2. 闇の幻視から除去、回復リソースを確保しつつ盤面を解決する

    1. このとき、盤面の光熱のエレメンタルが全て除去されてもまた回せるよう、手札に動く死者を可能な限り並行して集める

  3. 断末魔ミニオンと合わせて相手の攻撃リソースを上回る除去、回復リソースを闇の幻視から確保し続ける

  4. 相手の攻撃リソースがなくなる、または断末魔ミニオンと盗んだリソースで相手ライフを詰め切る

必要な下準備

  • オプションからフレームレートを「高」に設定しておく

    • アニメーションの演出時間が多少短くなります

  • 光熱のエレメンタルを倒させておく

  • (できれば)光の雨のエレメンタルを倒させておく

  • (同ターンでもOK)シスター・スヴァルナの雄たけびを発動させる

マリガン

必ずキープ

  • 光熱のエレメンタル(1枚のみ)

  • とりかえばや

  • シスター・スヴァルナ

  • 照明(トップドロー頼りよりも受けが広がる)

相手によってキープ

対デスナイト

  • 聖なる一撃(2番所の処理)

  • ナールの欠片(不浄のバフ、2番所の処理)

  • ザイレラ(不浄の横並び除去)

対メイジ

  • 聖なる一撃(ビッグスペルの2番所処理)

  • ナールの欠片(2番所処理)

次点キープ

  • 影の中にて栄えん(とりかえばやサーチで3ターン目の動きを作れる可能性がある)

序盤の動き(6ターン目まで)

3行まとめ

  • 3ターン目とりかえばや使用

  • 5ターン目以前に光熱のエレメンタルを出す(1体のみ)

  • 6ターン目シスター・スヴァルナまたは光の雨のエレメンタル使用

とりかえばやを使用してミニオンを手札に集めつつ、光熱のエレメンタルを1体出す、という下準備を進めていきます。
ザイレラを使った除去については後述しますが、次の相手ターンにミニオン全体バフ(血の渇きや墓場の力)を使われると負ける、というタイミングで使えればOKです。
相手のライフを削るよりも自分のライフを守る方が優先なので、余った1,2マナで除去呪文を使う、ヒロパで回復する、といったことも忘れずにしておきましょう。
特にシスター・スヴァルナについてはアンデッドのため、出した次の自分のターンまでに倒されることで墓堀りがコスト1で使えます。光が!灼ける!で自壊したターンもコスト1になるので、コスト1の墓堀りを使って動く死者が引けたら闇の幻視を使う、等の動きも覚えておくと良いかもしれません。

ザイレラの使用タイミングについて

箇条書きするとこんな場合

  • 次のターンに全体バフを使われると負ける

  • 現在の盤面を処理できないと負ける

    • 攻撃力4以下のミニオンが並んでいる場合も含める(闇の幻視編で後述)

  • 放置できないミニオンが場にいて、他に除去手段がない(進化シャーマンでロコラーが出てきたが、光が!灼ける!や密言・崩が手札にない)

このデッキは闇の幻視を回し始めるまで全体除去の方法がザイレラしかないため、ザイレラで盤面除去を行った次のターンはシスター・スヴァルナを出す、光の雨のエレメンタルを出すといったマナを使う割に盤面に干渉しない行動をしたいです。
そのため、ザイレラでの盤面処理はなるべく引っ張っておきたいです。

次ターンにスヴァルナの着地をしたいので、
とりかえばや(光熱と光の雨のエレメンタル確定)+必死の祈り+ヒロパよりも
必死の祈り+ザイレラで盤面処理した方が良さげな場面

逆に使わなくて良い場面をあげるとこんな場合

  • シスター・スヴァルナや光の雨のエレメンタルの着地など、次のターン以降の行動が手札にない状態

  • ミニオンが並んでいるが、まだ次のターンでは負けない状態

    • 墓堀りなどドローを優先したい

  • 氷の接触メイジなど、ミニオンを倒さない方が相手から出る打点を抑えられる場合

闇の幻視について

この記事の本題その1。まずは闇の幻視について

蒼汁さんによる新カード公開時の動画。定期的に見たくなる中毒性がある。

1:20頃のここすき

ほどよい傘で剣を表現するの天才だと思う

対戦前に知っておくべきことについて(その1)

発見する影呪文は、使用時のヒーロークラスに依って決まり、ドルイド、メイジのように影呪文がないクラスはプリーストの呪文が表示されます。

発見できる呪文のクラス例

  • プリーストの場合

    • プリーストの影呪文のうち3枚が表示

  • リッチキングの場合

    • リッチキングの影呪文のうち3枚が表示

  • ドルイドの場合

    • クラス呪文に影呪文がないため、プリーストの影呪文のうち3枚が表示

  • 対戦開始時はプリーストだが、ヒーロースキャブス使用後の場合

    • ローグの影呪文のうち3枚が表示

また、闇の幻視の使用時の挙動は以下の通りになっているため、手札が一杯の状態で使用しても消えることはありません。

  1. 闇の幻視を使用する

  2. 闇の幻視のコピーが手札の元あった位置に作成される

  3. 手札に加える影呪文を選択する

  4. 選択した影呪文が手札に加わる

手札が一杯の場合、選択した影呪文が手札に加わらず闇の幻視のコピーが作成されるだけで終わります。

対戦前に知っておくべきことについて(その2)

闇の幻視から発見できるのは影呪文のみなので、回復と除去のリソースが確保できるといっても限られた呪文のみになります。
プリーストの影呪文は全部で16種類ありますが、回復、除去ができるものをあげておくと以下の呪文に限られます。

回復リソース

  • 貪蝕の疫病(相手の場にミニオンがいる場合のみ)

  • 虚無の欠片

  • (闇の中にて栄えん)

    • デッキ内の回復呪文サーチに繋げられる

除去リソース

  • 密言・貪

  • 密言・死

  • 貪蝕の疫病

  • ドボン

  • 密言・崩

  • 虚無の欠片

  • 密言・不死

  • (深淵のささやき)

    • 沈黙させる対象がザイレラとスヴァルナくらいしかいない

  • (窃盗の告発)

    • 条件を満たすのが難しい

この発見内容を踏まえると、闇の幻視だけでできること、できないことが出てきます。

闇の幻視だけでもできること

  • 攻撃力5以上のミニオンの除去

  • 相手リソースの借用(なりすまし、ドボン)

闇の幻視だけではできない、または難しいこと

  • 1ターンでの大量回復

    • 虚無の欠片は4マナな上、この1枚だけを発見し続けるのは確率的にも難しい

    • 光の雨のエレメンタルを不死のアミュレットで並べてから密言・崩を使うことで、初期ライフの30点近くまで回復できる(特にメイジなど手札から打点を出す相手にやる)

  • 自分の盤面構築

    • 不死のアミュレットでの復活のみ。事前に光の雨のエレメンタルなどの挑発かつ断末魔持ちミニオンの破壊が必要になる

  • 攻撃力4以下のミニオンの除去

    • 貪蝕の疫病はランダムに飛ぶため、思ったように除去するのは難しい

    • ザイレラで全体除去を行う理由のひとつ

特に大量回復、盤面構築については、不死のアミュレットで光の雨のエレメンタルを復活させることが前提になるため、
闇の幻視を使い回す前に場に出して倒させるところまで済ませておきたいです。

発見する影呪文の優先度について

なぜ優先度を考えるか?

16種類ある影呪文のうち、3種類が表示されるため、欲しいものがいつも出てくるとは限りません。
そのため、限りある1ターンの時間を使って欲しいものが出るまで何回も闇の幻視を使って発見していくことになります。闇の幻視を使い回すか迷っている時間はもったいないため、次のターンは使い回すターンにする、など自分のターンが回ってくる前に心の準備をしておきましょう。
さらに闇の幻視は使うたびに手札が増えていくため、空打ちできる呪文を知った上で、コストと絵から呪文を選べるようになると、考える時間を減らして闇の幻視を使う回数を増やせます。

まとめておくと

  • 闇の幻視を使うターンをあらかじめ決めておき、心の準備をしておく(1ターン内の時間を最大限闇の幻視に割くため)

  • 欲しい呪文が出るまで闇の幻視をひたすら使う

  • 手札が埋まらないよう、空打ちできるものを事前に知っておく必要がある

  • 考えている時間がもったいないため、3択のコストと絵を見て呪文を判断し、闇の幻視を1回でも多く使えるようにする

というわけで、以下優先度順での影呪文紹介になります。コストと絵を見て判断していくことになるので、優先度が特に高い3枚は頑張って覚えましょう。

優先度最高(3枚揃うまで取る)

動く死者

2回目以降の闇の幻視を回すターンに必要。手札に3枚揃えば2回目も回していけるし、2枚揃った状態なら2体光熱のエレメンタルを出してから、コスト1闇の幻視を回して3体目を探しにいって間に合うこともあります。
どちらにせよ手札に複数必要なので、コスト1で青っぽい画像が出たら必ず選びましょう。

優先度高(動く死者がない、または揃ったら取る)

不死のアミュレット


光の雨のエレメンタルを出すことで、相手盤面の打点を防ぎつつ、光熱のエレメンタルも守ることができます。交換の待ち時間がもったいないので1体復活でどんどん使いましょう。
唯一の交換可カードなので、数字の3の下の交換マークだけで特定できるのも良いところです。

密言・貪

光熱のエレメンタルの体力強化と相手ミニオンの除去(体力減少)を同時に行うことができる。ただし、後で出てくる墓の呼び声と数字、レアリティ色、絵の色合いの全てが似ており、非常に見分けにくいところがネック。カード名の「・」を目印にすると間違えにくい。

ここまでの3枚が取れていれば、継続して闇の幻視を回しつつ盤面構築、回復ができますが、実際はどれも表示されないことが普通なので、次に挙げていく空打ち可能なカードを選んで手札を消費し、とにかく闇の幻視からこれら3枚が出てくるまで回していきます。

優先度中(いつでも空打ち可能)

不死の同志

1ターン内で重複して使える上、適当に使って問題がなく、唯一のコスト0呪文なので数字で見分けやすい、と良いことだらけです。数字の0が見えたらとりあえず選んでおけば良いです。

貪蝕の疫病

実は相手の場にミニオンがいなくても使用可能。ミニオンがいる時に使うと弾が飛んでいく演出が入りますが、対象の指定が必要ないのでトータルでそこまで長くない+演出中に闇の幻視の使用予約が可能なので、とりあえず選んで打ちながら次の闇の幻視の中身を見ましょう。

窃盗の告発

自分の場に光熱のエレメンタルがいるので実質空打ち可能。
なりすましで相手リソースを使っている場合は破壊してしまいますが、なりすましを打ちながら闇の幻視をひたすら回すことはほとんどないため、空打ちできる呪文としてリストアップしています。
ちなみに、相手からコピーしたカードはこの呪文の使用後に枠の周りに闇のもやが付き、手札で他のカードと見分けられるようになっています。

影の中にて栄えん

デッキに呪文がなくても使用可能。
このデッキで採用されている呪文はほとんどがコスト3以下なので、ナールの賜物などを発見して使用、ということができますが、この呪文の効果による発見とドローで時間がかかってしまうので、ナールの欠片など特定のデッキ内呪文が欲しい場合以外は取らない方が良いです。

優先度最低(消費が難しいため避けたい)

プリーストの影呪文16枚のうち、ひとまずここまでの7枚を数字と絵から判断できれば大丈夫です。残りのカード9枚について、先に絶対取りたくないものを紹介しておきます。

墓の呼び声

敗因になるカードその1。文字を読まないと密言・貪との見分けが非常に難しい上、使用すると断末魔ミニオンを発見するため、不死のアミュレット、動く死者の復活内容を固定するために発見ミニオンは使用できず、手札に抱え続けることになってしまいます。
断末魔ミニオンはローグの偵察と異なり中立ミニオンも含むため、非常に外れ枠が多く、モアーグの鍛冶鬼の狙い撃ちはまず無理です。
これを取るくらいなら次のなりすましを取りましょう。

なりますし

敗因になるカードその2。コスト0で使えるのでつい取りたくなりますが、このカードを使うと手札の総数が1枚増える上に、以下の点を避けて使用できるカードを選択しないといけないため、考えることが非常に増えます。

  • 3マナ以下のミニオン

  • 3マナ以下のミニオンを召喚する効果を持つミニオン(超大型とか)

  • 3マナ以下のミニオンを召喚する呪文

  • 断末魔持ちのミニオン

  • ヒーローカード

1つのミスが負けに繋がるデッキのため、他の候補が全てダメな場合にのみ選ぶか、最後まで使わないようにしましょう。
後のトピックで失敗集を書きますが、大半がなりすまし使用から始まっています。

墓堀り

使うと手札が増えます。闇の幻視を回し始めている段階で、必要なカードは山から引ききっていることがほとんどなので、手札が闇の幻視含めて2,3枚しかない、デッキにある動く死者を引きたい場合、等に使えますが、コスト4のため使いにくく、手札で使えずに残りやすいです。

深淵のささやき

味方のミニオンを沈黙させるため、光熱のエレメンタル、光の雨のエレメンタルのどちらにも打ちにくく、手札に残りやすいです。コスト1で紫っぽい絵をしていますが、レアリティがレアの青色なのでこの部分で密言・貪と見分けましょう。

優先度低(場合によっては空打ち可能、または最低よりもマシ)

残りのカード達は、場合によっては空打ちができる(光熱のエレメンタルが4体、マナが1以上余っている等)、優先度最低のカードよりかは消費しやすいカードになります。

虚無の欠片

数少ない直接打点が出るカードですが、4マナのため光熱のエレメンタルの4体目を出すか、マナを消費する必要があり、あまり取りたくはないです。
このデッキは闇の幻視が回せなくなったら一気に負けに近づくため、手札に動く死者が4枚ある状況でも、虚無の欠片のために1枚使うより、2ターン連続で光熱のエレメンタルが処理された場合に備えて動く死者を残しておいた方が良いです。
とはいえ相手ヒーローに向かって打てるので、このカテゴリ内では消費しやすいカードにはなります。

密言・不死

元がコスト5のため使いにくく、残りマナを2つも消費しながら2ダメージしか出ないため、コスパが圧倒的に悪いです。
隠れ身ミニオンに対する打点とはなりますが、密言・貪を2回使った方がより強い盤面になるため、他の選択肢が使えない上で、残りマナに余裕がある場合だけ選びましょう。

密言・崩

元がコスト4のためマナの消費が必要になる上、既に出した光の雨のエレメンタルを破壊してしまいます。
自壊して回復する必要がある場合は取っても良いですが、元々デッキに1枚採用されているため、わざわざ闇の幻視から取る必要はないです。
また、除去リソースとして確保するにしても、攻撃力5以上のミニオンが1ターン内で横並びすることはほとんどないため、後で出てくるドボンの方が役に立ちやすいです。

密言・死

対象のミニオンがいないと使えないため、空打ちできない部門その1。
闇の幻視を回し始めたターン以外だと、不死のアミュレットで復活させた光の雨のエレメンタルに向かって使うことになってしまうため、収支としてマイナスになります。事前に取っておいても使う場面が少ないため他のカードを選びましょう。

ドボン

空打ちできない部門その2、かつ負けにつながるカードその3。
相手のミニオンを自分のデッキに加えるため、山札切れ後のファティーグダメージ回避に使えますが、ここでもなりすましと同様に以下のミニオンを避けて打つ必要があります。

  • 3マナ以下のミニオン

  • 断末魔持ちのミニオン

  • 超大型ミニオン

    • 一緒に出てくるミニオンが大抵3マナ以下か断末魔持ち

もし使っても、手札から出さなければいいですが、手札に使えないカードが増えるとその分闇の幻視の使い回しが難しくなってしまうため、優先度は低いです。

とはいえ、終盤だと相手が使った高コストミニオン(5マナアスタラー、8マナアスタラーなど)をこのカード1枚で除去しつつ自分のリソースにできるので、除去カードとして事前に準備するにはオススメのカードです。

(参考にどうぞ)対戦リプレイ

配信等で対戦の様子をお見せするのが難しいため、ヒロイック・ゴロシアムのリプレイを貼っておきます。
ターンプレイのバーが異様に長くなっているところが闇の幻視を時間一杯回しているターンになります。

勝ち試合編

対不浄デスナイト

3ターン目とりかえばや、5ターン目ザイレラで全体除去、6ターン目スヴァルナ着地、7ターン目光の雨のエレメンタル着地、8ターン目から闇の幻視回し、とターン毎の理想的な動きができた試合です。

対メイジ(アグロ寄り)

ザイレラを5ターン目に使わずに温存し、6ターン目光の雨のエレメンタル使用、8ターン目の闇の幻視回しにおいて、相手がギルドの商人を交換したのが見えていたので、手札からの呪文ダメージを警戒して復活させた光の雨のエレメンタルを密言・崩で自壊させて回復しています。

対進化シャーマン

始原の波による光熱のエレメンタルの退化を避けるため、出したターンに自壊させています。(とりかえばやで引いた体力4じゃなくて体力3の方を出すべき)
10ターン目の闇の幻視から動く死者は出てきませんでしたが、次ターンに2枚目の始原の波で復活プールが汚染されたので結果的には問題なし。
相手のミニオンドローが1枚になったので、ロコラーを奪いつつ不死のアミュレットの復活数を増やして相手のミニオンを全滅させる方針に転回しています。

負け試合編

対血デスナイト

なりますしで相手のオオカニが先に見えており、ミニオン打ち消しと決めつけて使用した死体拾いが通ったため、後の幼ナーガと合わせて動く死者の復活プールが汚染されてしまい、闇の幻視を使い回すことができず負けました。

対血デスナイト

相手の不審な侵入者から発見したメイジの秘策に対して、8ターン目にコインの後なりすましを使っていますが、異議ありをケアするならこのターンに光熱のエレメンタル→光の雨のエレメンタルと使用するべきでした。
この動きをしていれば10ターン目に闇の幻視を回すことができ、盤面の解決と回復ができる可能性がありました。

負けに繋がった失敗集

この記事の本題その2。
このデッキは闇の幻視を使い回すために以下のことを前提としているため、この部分が崩れると闇の幻視を使い回すことができず、一気に負けに繋がります。

  • 動く死者から復活するミニオンを光熱のエレメンタルのみにする

  • 不死のアミュレットから復活するミニオンを光の雨のエレメンタルのみにする

というわけで、2か月ほどスヴァルナプリーストを使ってきて起こした失敗をリストアップしていきます。

なりすましから相手ヒーローカードを選択して使用した

闇の幻視の発見プールが相手クラスのものに変わってしまうため、リソースがなくなります。特にスキャブスは盤面解決のために取りたくなりますが、我慢しましょう。

なりすましで相手の妨害用に2番所など3マナ以下のミニオンを選択して使用した

目先の妨害に目がいきがちですが、3マナ以下のミニオンを使用してしまった時点で復活プールが汚染されるため、なりすましの使用は避けましょう。
特にアスタラーは5マナ以上のものに対してなりすましやドボンを使用しましょう。

なりすましで相手の断末魔持ちミニオンを選択して使用した

3マナ以下を避けても、断末魔を持っていると不死のアミュレットの復活プールに入るため、無視してヒーローに打点が集中する、または回復ができなくなります。選ぶ前に一呼吸おいて確認しましょう。

なりすまし、またはドボンで相手の超大型ミニオンを選択して使用した

ネプチュロン以外の超大型ミニオンは、一緒に出てくるミニオンが3マナ以下もしくは断末魔持ちです。
そのため、ネプチュロン以外の超大型ミニオンを使用してしまうと復活プールが汚染されてしまいます。10マナ払ってネプチュロンを出すことはそうそう無いので超大型は全部避ける、と覚えた方が楽です。

なりすましで選択した相手の呪文が、3マナ以下のミニオンまたは断末魔持ちミニオンを召喚するもので、気付かずに使用した

骨々ドカンや大魔術師のルーン、オニクシアの鱗といった呪文は強力ですが、いずれもコスト3以下のミニオンが生まれる、断末魔持ちが生まれる、といった可能性があります。特にシャーマンのワイルドポーの洞窟は純粋に強くて使いたくなりますが、出てくる鹿がコスト3なので絶対に取らないようにしましょう。コストまで覚えるのは大変なので、ミニオン召喚効果のある呪文は避けた方が良いです。

相手の再展開に備えて密言・崩を複数用意したが、攻撃力4以下を並べられて除去できなかった

プリーストは、攻撃力4以下のミニオン除去をザイレラと一部の神聖呪文(事件現場清掃など)でしかできません。このことを知っている相手だと中型ミニオンを並べて除去しにくい盤面で再展開してきます。
そのため、密言・崩やドボンを抱えておくプレイが効果的に働くことはほとんどないです。

闇の幻視で空打ちできないカードを発見してしまい、手札を減らすことができなかった

全部で16種類あるため、空打ちできないカードだけが選択肢に出てくることもあります。そのため、空打ちできるカードを確実に選べないと手札が一杯になってしまい、止まってしまうことがあります。
要領としては3択の早押しクイズに答えていく感じが近いですが、まずは早さよりも選択の正確さから練習していくと良いです。

1ターン内の闇の幻視から動く死者を2枚以上発見できなかった、または選択肢にあったが除去札を選択してしまった

盤面の解決ができないと負ける状況も多いため、除去札の方から選んでしまいがちですが、除去札は複数種類あり、これ以降の闇の幻視からも発見できる可能性が高いので、動く死者を取って次のターン以降も動けるようにすることを優先しましょう。

苦手なカードについて

相手が採用しているカードによっては、そもそもマッチとして不利になります。

異議あり!

とりかえばやで必要なミニオンを揃える以上、最低数のミニオンしか入っていないため、この秘策を消化するために使えるミニオンがザイレラと2体目の光熱のエレメンタルくらいしかいません。
このことを踏まえると、次の中立カードからメイジの秘策を貼られるだけでかなり動きが制限されます。

不審な侵入者

呪文相殺以外のメイジの秘策を貼られると、手札からミニオンを出さないと判別できませんが、異議あり!だった場合をケアしてミニオンを選んで出す必要があるため、プリースト側が非常に動きにくくなり、その間にライフを詰められやすくなります。

また、最低限のミニオンしかいないという点から、次のカードも苦手です。

被告人シルヴァナス(吸魂態)

光の雨のエレメンタルは1枚しか入っていないため、場に出したターンにこのカードで敵に奪われると不死のアミュレットの復活先がいなくなってしまい、倒さずに闇の幻視からドボンを探して奪い返す、といった余計な動きをする必要が出てきてしまいます。闇の幻視からドボンが出てこない、焦ってミスをしてしまう、といったことに繋がります。

狂乱公爵シオター

闇の幻視を入れ替えらえると、なりすましで相手の手札から発見する以外で手札に戻す方法がなくなります。ドボンがある場合、相手のシオターを奪ってこちらが使うことで取り戻すこともできなくはないですが、それまでこちらの動きが止まるため、なりすましでコピーを得た方が早いです。取れなかったら降参して次マッチに行きましょう。

これらのカードを対策するために、こちらもシオターを採用する、復活プールを邪魔しないミニオンを採用するといった方法も考えられますが、これらの編集では元々のスヴァルナプリーストの強みを消してしまうため、個人的にはあまりオススメできません。次のデッキ改造のポイントの話に繋がります。

デッキ改造のポイントについて

この記事の本題その3。

BeerBrickにて初めて紹介された際のスヴァルナプリーストのリストがこちら

掲載されたのを見てから1月中旬くらいまでこのリスト使ってました

当時と最近とではローグ、デーモンハンター等のカード修正の差がありますが、冒頭のヒロイック・ゴロシアム12勝デッキのリストと比べると、以下の点が挙げられます。

  • どちらのリストもミニオン数は同じ5枚

  • 断末魔ミニオンがモアーグの鍛冶鬼から光の雨のエレメンタルに変わっている

  • 貪蝕の疫病、ラシオンの角が聖なる一撃、なりすまし、密言・崩に変わっている

ミニオン数は最低限に

始めに、どちらのリストもミニオン数は5枚であることに注目しましょう。
とりかえばやによって光熱のエレメンタル、シスタースヴァルナ、断末魔ミニオン、ザイレラをサーチするために、これ以外のミニオンは加えていません。
実際にプレイしていても、この最低限のミニオン数のおかげで、とりかえばやから引けるミニオンが絞れるため、下準備が何ターン後に完了しそうか、シスタースヴァルナ、断末魔ミニオンの着地が何ターン目になりそうか、といったゲームプランが立てやすくなります。
例:手札にザイレラと光の雨のエレメンタルのみがある
 →とりかえばやで光熱のエレメンタルが必ず1枚は来るので、とりかえばやを使うことで確実に下準備を進められる

断末魔ミニオンにどちらを選ぶか

まず、モアーグの鍛冶鬼と光の雨のエレメンタルのどちらにも共通している要素を挙げてみましょう。

  • コスト4以上のミニオン

  • 挑発持ち

  • 断末魔で回復または装甲を獲得する

特に、生命奪取ではなく断末魔効果で回復または装甲を得ることに注目しましょう。
闇の幻視のところで書いたように、1ターンで大量回復するには不死のアミュレットから復活したミニオンをまとめて自壊させるような動きが必要になります。
そのため、生命奪取では召喚したターンに回復することはできず、相手の手札や盤面からの打点によって負けてしまう可能性があります。

例えば、純粋なる光ミダの場合

生命奪取のため、復活したターンに回復することはできず、また挑発がないため相手の盤面打点を吸収することができません。
そのため、スヴァルナプリーストの断末魔枠としては不向きです。

この条件を踏まえた上で、使用できる断末魔ミニオンのプールを確認すると、該当するミニオンは光の雨のエレメンタルとモアーグの鍛冶鬼のみになります。
それぞれの利点と欠点を上げると、以下の通りになります。

光の雨のエレメンタル

利点

  • コスト6なのでモアーグの鍛冶鬼よりも早く場に出しやすい

  • 自分の場、全体を回復するため、アスタラーのようなランダム打点で削れた光熱のエレメンタルも回復することができる

欠点

  • 初期ライフの30を超えて回復することはできないため、ブラン+ショックスピッターのような1ターンで30点以上を顔に与える相手にはこちらからライフを削って倒す必要がある

  • モアーグの鍛冶鬼よりもスタッツが低い(6/6でも十分だが、比較の上で)

モアーグの鍛冶鬼

利点

  • 装甲を獲得するため、初期ライフの30を超えて回復することができる

  • 光の雨のエレメンタルよりもスタッツが高く、3体並べば光熱のエレメンタルと合わせて盤面から30点が出せる

欠点

  • コスト8なので場に出すまで時間がかかり、場に出せていない状況で闇の幻視を回し始める場合が出てくる

    • このとき、不死のアミュレットは断末魔ミニオンが死亡していないことから使えないため、一転して外れ札になってしまう

  • 自分のヒーローのみ装甲で回復するため、光熱のエレメンタルが削れても回復できない

これらの利点と欠点を踏まえて、どちらかを断末魔ミニオンとして採用しましょう。
もし疫病スプレッダーなど他の妨害系の断末魔ミニオンを使いたい場合は、スヴァルナ要素をなくして断末魔の再利用と復活に寄せた方が良いです。(中途半端なデッキになってしまうため)

アンデッドなのでアンデッド復活系ミニオンと合わせる、とか

自由枠として改造できるところ

ここまでの内容を踏まえると、自由枠として改造できるのは
聖なる一撃、なりすまし、密言・崩の3枚のところになります。
ここを別のカードに変えることができますが、デッキコンセプト上呪文しか入れられるものがないため、選択肢自体は少ないです。
候補となりそうなカードの利点を挙げておくので、自分に合ったもので調整すると使いやすくなると思います。

聖なる一撃
・コスト1なので余ったマナで使いやすい
・2番所やトログの処理に使いやすい
・いつでも使いやすいので、入門として2枚採用から入るのがオススメ

祝福
・密言・貪で育てた光熱のエレメンタルを攻撃に使えるようになる

なりすまし
・シオターで先にスヴァルナや闇の幻視を取られた際に、コピーを獲得できる数少ない手段となる
・メイジのような低コストのダメージ呪文を抱える相手に対して、ダメージ呪文をコピーしてライフを直接削るプランを通しやすくなる

ラシオンの角
・3枚目のとりかえばやとして使用できる
・ドボンで底に埋めたミニオンのサーチにも使える

貪蝕の疫病
・インプウォーロックのような体力1のミニオンが並ぶ相手に対して、除去と回復が同時にできる
・とりかえばやを引けなかった際の3ターン目の動きとしてそれなりに強い

ドボン
・ミラーマッチにおいて、相手が光熱のエレメンタルや断末魔ミニオンを自壊させなかった場合にこのカードを使えば復活プールに入らなくなるので優位に立てる
・単体除去呪文としても純粋に優秀であり、相手のシオターに対して使うことで望みを繋げられる可能性が出る

密言・崩
・ミラクルローグや進化シャーマンのような、3,4ターン目に高い攻撃力のミニオンが出てくるデッキに対して早めの対処ができるようになる
・3枚目の光が!灼ける!として採用するのもあり

事件現場清掃
・闇の幻視からは攻撃力4以下のミニオン除去が難しいため、備えとして入れても良さそう
・光熱のエレメンタルも巻き込んでしまうため、闇の幻視までの除去として優秀である

最後に

12月から使い始めて学んだことを全部アウトプットしたらこんな量になりました。イノシシプリースト等と比べて事前知識と実際の練習が必要なため、ハードルは高そうに見えますが、「とにかく闇の幻視を使い回して勝つ」という目標点は単純にできているので、是非とも使ってみてプリーストの面白さを知ってみて欲しいです。

筆者について

ガラクロンドプリーストでプリーストの楽しさに目覚めてから、毎月レジェンド4000-5000位くらいフィニッシュでカジュアルに遊んでいます。(ゲーム画像とかスマホでプレイしている時のものですし)
一応プリーストだけは1000勝を超えているので、どれくらいの練度の人が書いているのかの指標にしてもらえればと思います。

公開日に撮影した。ドルイドも好き

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