月が綺麗だったので一歩踏み出してみた

猪突猛進。
好きの気持ちが強いと、人は脇目も振らずに突っ走る。今まさに私はそんな状態だ。数日したら恥ずかしくなるタイトルを付けるだけの事はある。

昔から私は慎重派の人間だ。石橋を叩いて渡るタイプで、むしろ叩いても渡らないタイプ。やる後悔よりもやらない後悔で落ち込むメンタルの持ち主だ。
今書いているこの文章も書いては消して、意味が通るように、伝わるように、間違いのないように文字を紡いでいる。別に間違えたとて誰も気には留めないのだが、こんな生き方をしてきたのでなかなか抜け出せない。無観客1人チキンレースの常連という実績が此処で物語っている。

でも、ホラーゲームさえも一歩前進するのに10分以上かかる私が、全速力で駆け抜けたい程に変わるきっかけがあったのは4ヶ月くらい前。見取り図のYouTubeにどハマりした事から始まった。
そこから見取り図沼に頭まで浸かり、彼らの尊さに目が眩む毎日を送っている。「推し」がいる人生プライスレス。毎日エンジョイハッピーライフ。好きだという気持ちが溢れて止まらない。元気が出なくてどうしようもない時は彼らが出ている映像を見て、明日も頑張って過ごそうと思うのである。

お笑いは月並みだが昔から好きだ。
全国区で放映されているネタ番組やバラエティーはもちろん、今は無くなってしまったが、ローカルでやっていた地方芸人のライブ放送も観ていた。(余談だが、売れる前のサンドウィッチマンもそのローカル放送で観た事があったので、M-1で優勝した時はあまりにも衝撃を受けた)
このコンビ面白いなぁというのは結構あったが、とりわけ推しと言える芸人はいなかった。プロフに書いている好きな芸人たちも、どハマりする前はその部類に入っていたし、テレビ欄や出演情報をチェックするまでにはその頃は至っていなかった。M-1やKOCも心の底から優勝してほしいと思う人はいなくて、誰が優勝するか予想して楽しむエンタメだった。もしかしたら今までの楽しみ方が当たり前とまでは言えないが一般的であって、今の私があたおかなのかもしれない。

その一般ピーポーな考えを覆したのが、見取り図のリリーさんという存在である。そこから盛山さん、アインシュタインの河井さんと派生していくのだが、彼の人の柔軟でクレイジーな発想・やり方に心を鷲掴みされた。鷲掴みどころではない、根こそぎもぎ取られた。
よく知らない内は、クールな人だと思っていたのだが、YouTubeやテレビで拝見すればする程、そのヤバさに魅了されていた。特にハマるきっかけになった「盛山を撒け」は見取り図の関係性を説明するような入門書で、リリーさんの奇しさや盛山さんの健気さが充分に詰まった甘い甘いものです。さくらんぼって美味しいよね。「撒け」「運べ」「連れ出せ」に出てくるリリーさんは何度見ても面白いし、また見たいと思ってしまう。鬼滅の無限列車編並みにリピートしたくなる。
入門編を見終わった後は、もう芋蔓式にズルズルと別の動画も見始め、ほぼ全ての動画を2ヶ月くらいでコンプリートした。その間、テレビやライブに出演されていたのもタイミングが合えば可能な限りチェックした。全動画を短期間で見るなんて正気の沙汰じゃないと思うだろうが、自分の中で知らないことがある方が心身に異常を来すという生真面目さが裏目に出てしまっていたのだろう。でないと、出演情報だけでなくテレビ欄のチェックまでするルーティーンに説明がつかないのである。(地方民ゆえ、実際にテレビに流れるのは数ヶ月後なんてザラである。Tverで見れない時ほど悲しいものはない)

でも、リリーさんは見取り図沼まで連れて行ってくれた存在であって、沼に引き摺り込んだのは別にいた。それが盛山さんである。「ガチ恋」や「リア恋」と言った言葉があるが、彼のポテンシャルは凄まじい。ひとりっ子かつ寂しがり屋と揶揄されるように、人との接し方や距離感が近くて、気付けば目で追ってしまうのはリリーさんから盛山さんへ移っていた。いつでもストレートな気持ちを伝えてくれるから、それがスゥッと心に響いてくる。ビジネスライクなやり方なのかと思う事もあったが、ありのままの表情を見せているのだとわかると、すごく好感が持てた。盛山さんが笑っていると笑顔になれるし、悲しい表情をされると心が騒つく。照れてる顔を見るとこっちも照れてしまう。
あれ?私盛山さんのこと好きになってる?これが恋?母方の叔父さん、父方の叔母さん教えて!!
はい、気付けば画像フォルダは盛山さんの画像で埋まっていました。でも、盛山さんが1番良い表情する時はいつもリリーさんも一緒なので、リリーさんの画像も同等数フォルダに保存されている。しかも今のスマホのウィジェットは全部見取り図になっているので、やる気が起きない時はその画面を見てスイッチを切り替えるのだ。
NO MITORIZU NO LIFE.


ここまで書いて、ふと、自分の前振りの長さと重さに引いてしまった。全然いらないことも書いていて恥ずかしくなってくる。
要約すると、リリーさんの飄々とした自由さに惹かれて、盛山さんの絶え間ないファンサに心打たれたのである。堪え切れない想いの強さに、叫んでしまいたいほど恋い焦がれた衝動に思わず筆を取った次第である。
元夢書きなだけあって、詩的な表現になってしまうのは目を瞑ってほしい。中2の頃から積み上げてきた黒歴史の負の遺産である。正直友達がいないので、語れる場が欲しかったのも本音。


これから綴るのはたった4ヶ月しか彼らのことを見てきていないド新規の一方通行の告白だ。好きなものを好きだと伝えたくて認めている手紙である。イタいのは重々承知なのだが、ブレーキが作動するまではお付き合いいただきたい。
…他にも雑記とか、過去の遺産とか、チラシの裏に書き殴ればいいことも書いていく予定だ。自分が感じた思いや言いたいこと、極力ネガティブなことは書かないで残していきたい。

まずは、好きだという気持ちを伝える為に今日の思いを残しておこう。



p.s.  この文章を作成するのに5日間くらいかかっている。今週の思いというのが本当は正しいのかも。

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