63 二人目の母
私の中には、結婚する生き方と結婚しない生き方の両方が存在している。どちらも辛く、どちらも楽しそうだ。
2013.5.11
私には、結婚してない叔母がいる。
庭をはさんだ向かいに両親(私にとっては祖父母)と住んでいた彼女は、中学教師とは思えぬファンキーさで、いつも大きめのアクセと変な服を着てた。
買い物行ったり、ダイエットウォーキングに付き合ってくれたり、初の海外にも連れてってくれた。
友達と遊ばない母と違い、謎の友人の中に連れてかれるから、人見知りの私は毎度ドキドキしたものだ。
そんな、身近に母が二人いるみたいな状況。いま考えると、めっちゃ幸せだったと思う。
でも、私の誕生日にお祝いもらうことはなかったし、逆に彼女の誕生日を祝うこともなかった。深い意味はないのかもだけど、線を引いてたのかな?
ずっと、母だけにお祝いあげてきた母の日。いや、普通に叔母にもあげなきゃでしょ。と、この歳でやっと気づいた。
今でも○○姉ちゃん、と呼んでる彼女には、母より少し派手なネイルポリッシュを。
こんなん使わんわー!と一蹴されないか、今からドキドキしている。
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