「おねーちゃ~~ん!」
友人の子が走ってきて、私の人差し指をきゅっと掴んだ。
小さい手のふわふわした感触が、心地よく伝わってくる。
「ねー、私の指冷たくない?大丈夫?」
33歳の冷え性が、4歳のぬくもりを奪うような気がして心配になる。
「うーん、だいじょうぶ〜」
指を離そうとしない彼女。なんて可愛く笑うんだろう。
しばらく歩いていると、「あっ!ママー!」何かを見つけたようで、彼女はパッと指を離し、行ってしまった。
冷たさを取り戻した指を、またポケットに入れる。
そして、同年代を「おねえちゃん」と呼ばせる友人のしつけ・・・さすがやな、と思うのだった。
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