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高知ひろめ市場 誕生秘話 6

高知ひろめ市場 誕生秘話-6
最初に取り掛かったのはこの土地にどの位の建物が建築出来るか、平面図を書き込んでいく。土地の形状は3面道路に面し1面のみ、いくつか家と隣接していて、それとは別に厄介な場所(地上げをしていた時から立ち退かない場所)が有り、最終的に問題の土地を相手側に渡してしまうほども難しい人が居たのです。

そして隣接している建物(家)の多く接している場所は病院があり、しかもこの病院と境界線で話がついていない。更に近隣の商店街から商業施設が出来る事の危機感で幾つかの問題提議!

まだまだ有ります問題点・・・

・役所から、埋蔵物調査指定地・駐車場入口が交差点に面しては不許可!
・そして大店法の申請!
・更に道路を挟んで学校区と環境問題!(ひろめ市場周辺図参照)

こんなに多くの問題で実際出来るかなと私自身思いました。でもやり遂げるしかない!そこでこの4人のメンバーを各担当に分け「問題は直ぐに解決る。」を準備室の決め事にし、メンバー全員が共有し解決策を出してくる事にしました。

まずは建築図面を書くのに際し境界線の問題で確認申請が下りない。難問は私の担当です。(私はここで生まれ育ったので、人のつながりで答えを探すことに・・・)


早速、病院の先生と交渉を始めましたが、損得なら答えを出すのは簡単なのですが、地上げ時期に遺恨因縁を残した感じでしたので、なかなか話が進みません。理解し合うには長期体制を取る事になり、計画が実現出来ない。

そこで私は合法的に出来る方法を探したのです。まず境界線は数センチでトラブル訳なので、暫定の線を書きその線を中心に左右1.5メートル間隔を作りセットバックした場所から建築をする事で確認は下り問題解決しました。ただ、この件で更に問題の種が大きくなってしまいました。

一つの問題が解決するとさらに二つの問題が現れて来ます。

そしてこの二つを解決すると今度は四つと問題解決の度に問題が増えていき、何時になったら終るのか・・・まあしかし、当時は結構苦しい事を楽しんでいたのかもしれません。

ここでの最大の問題は確認申請が下りるかどうかです。埋蔵物調査地の指定エリアの為、建物を建築する為には絶対に回避出来ない!(本格調査となると、半年~1年間ほどかかり、しかも費用は建築主持ち)

そこで私は調査が入る日より10日前より、テレビスポットで「8月に帯屋町2丁目に巨大市場オープン!」(CM)を大量に流して、高知市民や各関係者に開店予告をする事で、調査官の方々にも時間を掛ける事が出来ない事を理解させて、早く終る調査方法を考えてもらい、調査に入ってもらったのです。

期間は約2週間ほどで残り3日ほどで終了と安心した、こんなときに限って出てくるんです・・・厄介な埋蔵物が!建設担当者が慌てて私に「出てしまいました」と。私の頭に『これで最低半年遅れる・・・』と。他に方法は無いか?緊急会議。

誰もが遅れることを回避出来ないと思っていた時、私の頭に、「常識」が問題解決の壁を作っていると考え、埋蔵物発見した場所を検証すると、地上から70センチメートルの地下で発見されている。建築設計では基礎を格子で地中に「ハリ」を組む計画の為2.5メートルほど掘り下げる事になり、埋蔵物を撤去しないと基礎が出来ない。

そこで私が考えた方式はベタ基礎で地下に掘り下げる量を減らしたのです。しかしその方法でも1メートルほど掘る必要があると建築担当者が指摘!そこで私が{「それなら地下に70センチ地上に30センチ出し出入り口はスロープで計画したら?」と素人の非常識提案が問題を解決したのです。(この建物は5年後は撤去を予定した暫定使用目的の為、完成度の高い必要が無かったのです)

今回の発想はまさに商人の知恵が答えを探せたのです。

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