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高知ひろめ市場 誕生秘話 8

高知ひろめ市場 誕生秘話-8
工事が始まった事でこの計画の関心度が一気にアップ!どんなモノが出来るのか?興味津々全く関係の無い人たちが悪い噂を流したり、大変です。この噂や勝手な情報で、

近所の学校と病院が工事に「待った!」をかけて来たのです。

まず学校(女子中高)は「当校は100年の歴史ある名門の女子校であり、学校前に赤提灯の居酒屋の集合体が出来る事は大変迷惑!直ちに計画変更を要請する。出来ない場合は工事差し止め要請を高知市に出す!」との内容でした。

工事関係者は焦り私に連絡。即日、私は学校に訪問し、「ここに市場を作り県外の人に土佐の文化・歴史をこの市場を利用する多くの高知市民から学んでもらい、交流を深める場所作りです。」と説明。
納得されたかは判りません?(その後は連絡が入らなかったから・・・)

さらに問題なのは病院で境界線でももめていて、話し合いが出来ない状態の中、「夜、酒を飲ます?騒ぐ人が夜遅くまでこの周りに居る事になり。危険で入院患者に影響が出てくる!」との見解。

そこで私は「確かに酔った人は出てくると思います、ただ病院の裏には昔から立ち飲み屋と居酒屋があり、問題が起きた事が無いと調査済みで、市場の出入り口は病院とは反対方向に付けています。万一問題が発生した場合は改善策を行います。」と話しました。
実は病院も改築計画が有り、こちらに強く抗議すると病院の工事期間中に市場が営業している事になり営業保証などのトラブルが考えられます、とアドバイス!その後は静かなお付き合いをしています。


基礎が出来、鉄骨が組まれ、巨大市場の外観が出来ました。さあ!店舗内装のスタートです。

そこでまた一つ私の頭に浮かんだ計画が有ったのです。

今回の計画にはいろいろな人が出店する事で、各店の資金力や店舗作りの考え方が大きく違っている事が判り、各店舗から店舗内装計画図面を提出させたのです。ある店舗は4坪の店舗内装費を30万円程でイベントブース状態、またある店舗は20坪になんと5千万円も掛ける店舗!全く全体がまとまりの無い計画になっていたのです。

そこで出店者60店舗の内装図面・予算を調べ、今回の市場計画に最も相応しい店舗計画を見つけモデル店舗として一番いい場所に何処よりも早く店舗を完成させたのです。(4坪250万円)すると各店が現場で打ち合わせに来た祭、必ず目に入る場所にモデル店舗がある訳で、各店の計画している店舗内装がモデル店舗が基準となって計画変更を勝手にしていったのです。(高知の人は負けず嫌い)

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開店後のイス・テーブルスペース後は市場内にどのようなレイアウトで店舗配置をするか?各店から要望を聞くと「もめる元」私が独断で決定!しかも店舗を沢山並べるので無く、お客が滞在出来るイス・テーブルのスペース(客席400席)を多く取ることにしたのです。
実は商店街でお客様アンケートで街に足らない物を調べた結果、
①トイレ
②休憩場所
③食事場所が欲しい!
と多くの意見があり、今回の計画にお客が求める3つのスペースを大きく取り入れたのです(まさにこれが成功につながってのです)

4月に工事が始まり、店舗内装が始まったのは高知の街がよさこい祭り一色になる8月上旬の真夏になっていました。後は竣工検査と消防検査が問題として有りそう?そこで竣工検査は高知県が行うと聞き、私はひとつの戦略を考えました。
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