ミリオンライブの大傑作「MTGシリーズ」のことがだいたい分かる記事
「アイドルマスターミリオンライブ!」、曲めっちゃ良いです。
聴いてくれる人増えるといいなーと思いながら日々過ごしています。
数年前にミリオンライブのおすすめ曲を検索できる「美咲ネーター」というサイトを作って、そこそこ満足はしていたんですが。
でもミリオンライブの一部楽曲に関して言えば、CD単位で聴くことで良さが何倍にも増幅するものがあるんですよね。「美咲ネーター」は単曲レコメンドなので、その辺を伝え切れてないのが少しもどかしい。
そこで、ドラマの力で曲が育つCDシリーズ筆頭、ミリオンの歴史的にも超重要かつ異常な完成度を誇る「MTG(MILLION THE@TER GENERATION)」シリーズをおすすめしたいッ!!ということでこの記事を書くことにしました。ちょうど今、関連するライブが無料でリピート配信されていることだし。ボイスドラマにあんま興味がない人も、騙されたと思って是非。ミリオンライブの歴史の一端を知るうえでも役立つかと思います。
MTGシリーズってなんだ
MTGは、ミリオンライブのアプリ「ミリシタ」用に書き下ろされた新曲のCDシリーズです。GREE版ソシャゲのみだった時代から、ミリシタというアプリもある時代へと移って最初のCDシリーズで、ミリシタ2周年まで続きました。年で言うと、2017~2019年。
MTGシリーズにはいわゆる「全員曲」的なものも含まれるんですが、今回は「MTGユニット」と言われる12組のユニットCDに絞ります。なので、シリーズ番号「MTG01」ではなく途中の「MTG05」からの紹介です。
それでMTGユニットは何がいいんだ
なんでMTGユニットのCDがおすすめなのか。
・ボイスドラマ込みで、短編映画みたいな感覚で聴ける
・物語の力で曲の聞こえ方が全然変わることがある
・それぞれ世界観が全然違って、バリエーションに富んでて面白い
・単独で完結しているので聞きやすい
といったあたりが主な理由です。世界観と楽曲のシナジーがエグい。もちろん名曲揃いです。ゲーム版のMVとかCDの試聴動画とかを貼っていくので、興味が湧いたら再生してみてください。
注意点として、MTGシリーズは配信だとボイスドラマが売っていません。が、ミリシタ内でユニット紹介ページからダイジェスト(ほぼドラマ全編)を聴くことができます。そして可能ならCDで「曲が流れるタイミングも込みでひとつの作品」として聴くのがベスト。
今となっては中古でもレンタルでもいいでしょう。amazonのマケプレとか使えばむちゃくちゃ安く手に入ります。特に興味の湧いたユニットだけでも、ぜひCDで。ミリオンに一歩踏み込むにはうってつけのシリーズです。
というわけで前置きがたいへん長くなりましたが、MTGユニットの紹介を始めていきます。リリース順にどうぞ!
1. MTG05「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-」
衝撃のダークファンタジーユニット
先程も言いましたが、MTGシリーズは「ミリシタ最初のCDシリーズ」。そのトップバッターとして登場したのが、「夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-(グレースノクターン)」です。
とにかく重厚で暗い世界観。ワルツ調のオーケストラに合わせて次々とセリフが飛び出す楽曲の構成は、完全に歌劇(ミュージカル)。
しかもそのセリフが
「ヴァンパイアを狩りなさい、これは命令よ」とか、
「どうして俺たちを殺そうとするんだ!!」とか……
血なまぐさい!
アプリ初の新ユニットでそんな尖ったことする!?
ミリオンライブはGREE時代、急に宇宙戦争とか戦国時代とかのイベントを始めたりする発作を持っていたのですが(カードだけで曲はない)、ミリシタではずっと王道のアイドル路線でシナリオ・曲ともに追加されていました。
私は「ウンウン、メジャーな場所ではメジャーな振る舞い、分かってるねェ……」などと満足げにヒゲを撫でていたわけですが、満を持してミリシタ最初の新ユニットとして出てきたのがこのユニットでぶったまげました。
初公開となった特番で天空橋朋花役の小岩井ことりさんが興奮しながら言ったひと言が今でも忘れられません。
「皆さん、クレイジーなミリオンが帰ってきましたよ(笑)!!」
おい、大丈夫か! 帰ってきて良かったのか……!? というかGREE時代だってカードで攻めたことはあっても曲は割と正統派だったよな……?
歌劇曲にあまり馴染みがなかったこともあり、私は正直戸惑いました。
その後、期待半分・不安半分でゲーム内イベント、CD発売、ライブ披露、と経験していくわけですが……
結論から言うと、めちゃくちゃ良かった。ハチャメチャに。良すぎた。
ドラマ『昏き星、遠い月』の世界観
中世の吸血鬼モノ。荒廃した世界を男装でサバイブする少女と、なんでか知らんけど女装で過ごしている吸血鬼の、異性装ボーイ・ミーツ・ガール。吸血鬼狩りの力を持つ騎士は妖しげな辺境伯婦人の陰謀に取り込まれ、安息の地を求める二人と対峙することになる……。といった話。
あまりにも要素が盛られすぎている。当たり前のように書いたけど「異性装ボーイ・ミーツ・ガール」ってなんだよ。騎士も男装の麗人だし、辺境伯婦人が騎士をやり込めるときの妖艶な演技などむせかえるほどで、「ミリオンライブ、一体俺の性癖をどうしてぇんだ……!」と改造手術でも受けているような気分になります。
でも設定が尖ってるだけじゃなくて、物語や人物にちゃんと魅力がある。ドラマCDでは物語が一応完結しつつも語られていない余白の部分に妄想を馳せる余地がありまくり、考察好きにはかなり刺さる内容です。暗くてお耽美な世界観が好きな方、是非。
夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-の楽曲
・ワルツ調のダークで重厚な歌劇曲「昏き星、遠い月」
・悲壮なピアノ・オーケストラ・バラード「Everlasting」
の2曲。
まさにミュージカルのための曲。実際に6thライブでは約20分ほどのミュージカルとして演じられたこともあります。曲と演劇がシームレスに繋がっていく演出は圧巻! ぜひBDなどで確認していただきたいところです。
「Everlasting」は登場人物4人の心情をAメロでじっくり歌い上げ、実に3分かけてサビに入るという特殊な構成。こりゃミリシタの音ゲー実装は無理だなと思っていたわけですが、4人のパートを2人ずつに分け、バージョン別に実装されました。その意地と情熱、信頼できる。
2.MTG06「Cleasky」
青春 それは君が見た光
いきなり線香「青雲」のCMの替え歌をおっぱじめて失礼しました。もう替え歌で茶化したりしなきゃやってらんない。眩しすぎて直視できない。そんな真っ直ぐな光に溢れたセンチメンタル激エモ青春ユニットこそが「Cleasky(クリアスカイ)」であります。
趣味嗜好の方向性がぜんぜん違う宮尾美也、島原エレナという2人の17歳によるデュオユニットで、イベントコミュではアイドル本人同士、ドラマCDでは2人が演じる役柄同士が、互いの違いを分かり合い友情を深めていく、一粒で二度美味しい構成になっています。
何より特筆すべきはドラマCDの素晴らしさ。MTGのドラマで何を聴けばいいかと問われれば、私はCleaskyを上位に挙げます。
ドラマ『虹色letters』の世界観
親の都合で遠い島まで引っ越す羽目になった、ちょっとスネ気味の高校生・エレナ。ろくに娯楽もない島で退屈しながら、唯一の映画館で見た青春映画はやっぱり面白くない。ああ、つまんない――――そんな日常の中、あの気に入らなかった映画を見て引くほど号泣するマイペース女子・美也にグイグイと距離を詰められていく。半ば強引に誘われた映画づくりをこなす中で、エレナは次第に美也と打ち解けていき、ようやく島にも馴染んできた矢先、またしても親の都合で都会に戻ることになり……。というお話。
出会いと別れの青春友情ストーリーであります。
ここで表題曲「虹色letters」の歌詞を見てみましょう!
こ……これは……都会に戻ったエレナが美也に宛てた手紙を書いているときの情景!! その手紙には「ちょっとの嘘」があって、送れていない……その嘘というのは、そう……きっと、「こっちで元気にやっているよ」みたいな話! エレナは本当は寂しくて仕方ないのだ!! でも寂しいなんて美也に言っても仕方ないから、手紙には書けないのだ……。
取り乱しました。とにかく、このドラマはエレナが都会に帰らざるを得なくなってしまった、そのあとの展開がもう涙なしでは聴くことができない! ある意味真っ直ぐでひねりのない青春物語ではあるんですが、描写がすごく丁寧で2人の演技も素晴らしいため、思わずのめりこんでしまいます。
そして物語がすべて終わり、「良かった……」という気持ちに満たされたタイミングで流れてくるB面曲「想い出はクリアスカイ」の爽快なことよ! これはもう絶対にドラマCDを通して聴いて欲しい。見えないはずのエンドロールがめちゃくちゃ見える。曲の聞こえ方が変わる。これなんすわ……。
Cleaskyの楽曲
・ミドルテンポの甘酸っぱい青春バラード「虹色letters」
・疾走感の裏にエモさ漂うポップなギターロック「想い出はクリアスカイ」
の2曲。
だいたい上で話してしまったので、試聴を聴いてくれ、そしてCDを聴いて「全然違って聞こえる!」となってくれ!ということで。
3.MTG07「トゥインクルリズム」
今度は魔法少女モノ!ただし主題歌はシンフォニックメタル
「夜想令嬢」のとき「尖りすぎだろ」と思ったのも束の間、「Cleasky」を挟んで登場したのはまたしても予想だにしない方向へ尖り散らした魔法少女ユニット「トゥインクルリズム」でした。
センターを務める中谷育ちゃんは魔法少女アニメが大好きな10歳。ついに魔法少女のお仕事ができる!と大喜びするも、設定資料を読み込むうち、みるみる表情が曇っていきます。
・主人公3人の武器が ダガー、鎌、鞭
・敵は謎の組織「ギョーカイジン」
・主題歌はゴリゴリのシンフォニックメタル
・歌詞は「シースー」「ケツカッチン」など業界用語だらけ
しかし育ちゃんはプロ根性があるので「お仕事だからちゃんと頑張る」「子供だからできないとかだいっきらい」と宣言し、無事トゥインクルリズムの収録が始まっていくのでした。
おい、ゲームの中の俺。育ちゃんに甘えず反省しろ!!
ドラマ『魔法少女トゥインクルリズム』の世界観
トゥインクルリズムは少なくとも2クール以上続いているようで、ドラマCDはいきなり第14話からスタート。悪のギョーカイジン・ギロッポンを倒し平和が訪れた街で、育はひょんなことから入院中の少女・ひなたと友達になる。そんな中、新しく赴任してきた先生の正体は新たなギョーカイジン・ザギンで……。というお話。
主人公のモノローグによるあらすじから始まったり、変身グッズのコマーシャルが挿入されたりと、最初から最後まであるあるを詰め込んでふざけ倒した内容。「全部で765種類ッピ」じゃないよ。多すぎるだろ。
あと妖精ポジションの「ピーちゃん」、演じてる春香の要素を残すにしたってもう少し落ち武者じゃなくすることはできただろ。
ストーリーも本当に子供向けアニメで実際ありそうな展開で、「あるな~」感が楽しい。この辺の世界観を理解して実際のライブを見ると、ヒーローショーみたいなバトル演出でより盛り上がれるはずです。
トゥインクルリズムの楽曲
・怒濤の面白メタルサウンド「ZETTAI × BREAK!! トゥインクルリズム」
・しっとりバラードでも歌詞は業界用語まみれ「Tomorrow Program」
この2曲が秀逸なのは、確かに業界用語だらけでふざけ倒しているのだけど、意味自体はちゃんと通っていて「意外といいこと言ってる……のか……?」となれるところ。
これに関しては、作詞を担当された松井洋平さんが翻訳文を公開してくれているので、それを見るのが手っ取り早いです。遊び心がすごい。
それとトゥインクルリズムはメンバーの一人である松田亜利沙の歌唱力が信じられないほど高く、「面白ソングなのに歌がうますぎる」という点が曲の面白さを加速させています。本当に笑えるほどうまい。あんなにエエ声の「天丼」「ドイヒー」が聴けるのは「Tomorrow Program」だけでしょう。
4.MTG08「EScape」
アンドロイドに宿る激情
今度のモチーフはアンドロイド。機械が感情を持ってしまったがゆえに訪れる悲劇が歌とドラマで描かれます。
かなりシリアスなテーマのユニットなんですが、イベントコミュで「このユニットのコンセプトは“クール系美少女ユニット”だ」と言われた3人のリアクションがとても良いので載せておきます。
ドラマ『Melty Fantasia』の世界観
アンドロイドたちが人類に「奉仕」する遠い未来。人類は永遠の公平と平和を手に入れたかに思われたが、その実態は機械による人類の「管理」に他ならなかった。「識別コード44」をはじめとする3体のアンドロイドは、レジスタンス組織「反機械化戦線」の元リーダー、チハヤの監視を命じられる。
危険人物とされるチハヤの物腰は不思議なほど柔らかく、交流の中でアンドロイドたちは「何か」を胸のうちに感じるようになる。これはもしかして、禁忌とされる「感情」なのではないか……。
このドラマCDの素晴らしいところは、悲劇だけど悲劇じゃない、悲しみの中に希望を感じさせてくれる物語の余韻と、その余韻を何倍にも増幅させるトラック順の構成。物語はオープニング曲もなく密やかに始まり、表題曲「Melty Fantasia」とカップリング曲「I.D ~EScape from Utopia~」で、二度のクライマックスを迎えるのです。
初めてCDを聴き終えたき、感動と衝撃のあまり「I.D ~EScape from Utopia~」のリピートが止りませんでした。このCDも、是が非でもドラマ込みで聴いて欲しい1枚。シリアスなだけではなく、世間知らずなアンドロイドのコミカルな描写もアクセントになっていて、とても魅力的です。
EScapeの楽曲
・冷気を感じるほどの悲壮な打ち込み系バラード「Melty Fantasia」
・無機質な中に豊かな感情を感じさせるテクノポップ「I.D ~EScape from Utopia~」
の2曲。
「I.D ~EScape from Utopia~」はかなり意識して「硬い」音と歌声で作られているように感じられますが、聴けば聴くほど弾むような感情が伝わってきます。大好きな曲です。
5.MTG09「4Luxury」
週末の“無敵感”を音にするとこの曲になる
世の中には週末仕事の人も大勢いることは承知ですが、それでも「休み前の無敵感」に異論のある人はそう多くないでしょう。「あと1時間もすれば連休だ。何をして遊び倒してやろうか!!」と考えているあの時間は、むしろ休みそのものよりハッピーだったりする。
そんなブチアゲパリピヤッホー気分をそのまま音楽にしたような最強ディスコソングが、全員20歳以上の大人組ユニット「4 Luxury(フォーラグジュアリー)」によるミリオンライブ屈指の人気曲「花ざかりWeekend✿」です。
このユニットに関しては、「花ざかりWeekend✿」を聴いてもらうのが一番いいでしょう。ここまで埋め込みYouTubeをスルーしてた人も、ちょっと再生してみませんか。聴いているうち、気付けば「よっしゃーー!!」って気分になっているかもしれません。
ドラマ『セレブレーション!』の世界観
人生に特別なことなんてない、そう信じていた平凡な社会人。友達のツテで偶然セレブパーティーに行けることになり、それをきっかけに人生の歯車が少しだけ動き始める……。というお話。
会社の同期や飲み友達と愚痴や合コンの感想を言い合ったり、「最近あの人とどうなの?」と恋愛話に花を咲かせたり、主人公を含む仲良し女子グループの描写は実に「トレンディ」。
恋愛絡みのキャラとして男性が2人登場するのだけど、その2人をユニット外のアイドルが演じていて、とてもいい味を出しています。特に、舞浜歩演じる不倫野郎のソーイチローは本当にしょうもなくて最高。月9ドラマ的なあるあるを楽しめる物語になっています。
4 Luxuryの楽曲
・多幸感溢れるハイテンションなディスコソング「花ざかりWeekend✿」
・危険な夜の色気が疾走するロックチューン「RED ZONE」
の2曲。
「RED ZONE」は挑発的な色気がムンムン漂うスリリングな楽曲。アップテンポなビートにロック風味が加わって、思わず「つ、強えぇ女~~~!」と言いたくなる攻めっ気満点のJPOPに仕上がっています。こちらも名曲!
6.MTG10 「閃光☆HANABI団」
ドドンと華麗に!苦味も消し飛ぶ人生賛歌
来ました。閃光☆HANABI団。私の魂のユニットであります。
上のガイナ立ちをキメまくっているジャケットを見てもらえば分かるようにパワー系のユニットであり、お祭り的なコンセプト、若干(かなりかも)ダサいロゴの印象なども手伝って初見の印象は完全に「おもれー奴ら」です。
実際に楽曲もめちゃくちゃ盛り上がる曲ばっかりなんですが、ここは語らせていただきたい。私がMTG屈指の名曲と思っているA面曲「咲くは浮世の君花火」の素晴らしさを……。
「咲くは浮世の君花火」がめちゃくちゃ好き
ライブでは大歓声のコールで大盛り上がりするこの曲、普通に流し聴きしているとブラス隊の効きまくった楽しい和ファンク・チューンという感じで、無論それでだけでも完全に最高なのですが、私が大好きを通り越して「魂の曲」と思うまでになったのは歌詞の力によるところが大きいです。
この曲が歌っているのは、壮大なようで等身大な人生賛歌。明るい曲調に騙されがちですが、実はかなり苦味のあることを言っています。
人間生きてりゃイヤなこともあるし、それをカラ笑いで受け流さなきゃいけないことも山ほどある。せめて祭りで騒いで憂さでも晴らさなきゃやってらんない! ヤケクソ感すら感じる世知辛い歌詞です。
こんなの私からしたら完全に日常とライブの話なんですね。多分そういう人はいっぱいいる。アイドルの仕事っていろいろあるけど、こういうところで「活力を与える」というのはかなり本質的な部分だと思う。
続くこのパートなんて「わっしょい」の勢いで誤魔化してるけどすごいこと言ってますよ。凸凹なハート。心中実はギリギリ。そんくらい追い詰められてる人に寄り添ってるんです。そして、このあとの2番サビ!
どこまでも綺麗に打ち上がった、アイドルという名の花火。閃光☆HANABI団は自分たちのパフォーマンスに、こうメッセージを込めていると歌うのです。
「世界もまだまだ 悪くないと示すんだ」!
すごい。力強すぎるメッセージ。ろくでもない、しんどいことばっかのこの世の中。それでも踏ん張って「まだまだ悪くない」って思わせてやると、そう歌ってるわけです。この曲、人生の応援歌じゃないか!
しかも、この曲はそこからさらに展開していきます。
アイドルという花火から力をもらう我々、その一人ひとりだって、やっぱり花火になれるのだと。仕事やプライベートで何かをやり遂げることはもちろん、あなたがライブで振るペンライトはアイドルに届いて力になるし、イラストを描く、感想を書くという外への向けての発信だって例外じゃない。その情熱は連鎖していくのだと。
そういうことを歌っている歌なんですね。ただ元気づけるだけじゃなく、君だってやれるんだと背中を押している。
だからタイトルは「君花火」なんです。
この記事だってそのつもりで打ち上げてます。届いてますか!!
……すいません、熱くなりすぎました。
でも、そんくらいこの曲が好きなんだ!
ぜひ歌詞を見ながらフルコーラスで聴いてください。
ドラマ『咲くは浮世の君花火』の世界観
何の変哲もない田舎町で、平凡で少し退屈だけど平和な毎日を過ごしている仲良し女子高生5人組。ところが、夏の一番の楽しみだったお祭りが中止になってしまい大きなショックを受ける。年長組は高校3年生、一緒に過ごせる夏祭りなんてもうないかもしれない……。
何とかお祭りを復活させることはできないのか? 考え抜いて辿り着いた答えは、「私たちがご当地アイドルになって地元を盛り上げよう!」というものだった。
このユニットはゲーム内のイベントコミュでドラマの存在がまったく匂わされておらず、CDで急にストーリーが語られたためあまり目立っていないのですが、青春モノとしてかなりいい出来だと思っています。
手ぶらの状態からそれぞれの個性が発揮されて少しずつご当地アイドル実現へと歩みを進めていく描写が丁寧で、知らず知らず応援したくなります。本番直前に台風が来てしまうクライマックスの展開も熱いので、良かったら聞いてみてください。
閃光☆HANABI団の楽曲
・力強さの中に切なさも忍ぶファンクナンバー「咲くは浮世の君花火」
・最強お祭りダンスチューン「BORN ON DREAM! ~HANABI☆NIGHT~」
の2曲。
「BORN ON DREAM!」は「盆踊り」とかけたタイトルの通り、和のパワーほとばしるお祭りソング。この曲がライブで披露された当日、10名近い仲間と集まって感想を話し合ったのですが、この曲はあまりにも楽しすぎてどんなパフォーマンスがあったのか誰一人覚えていませんでした。誰一人として。
7.MTG12「D/Zeal」
歌唱力モンスターには歌唱力モンスターをぶつけんだよ!
互いの歌声をぶつけ合い、パフォーマンスを通して常にしのぎを削っているようなロック・デュオ、それが「D/Zeal(ディズィール)」です。
このユニットはもうシンプルにめちゃくちゃ歌がうまい。A面曲「ハーモニクス」のスリリングな疾走感とエロス! 超アーティスト志向、圧巻のクオリティです。
これをライブで完璧以上に歌いこなすんだから、びっくりしちゃう。クール系のかっこいい楽曲が好きならきっと気に入るはずです。
ドラマ『天国の鳥』の世界観
イギリス帰りの人気ロックバンド「Blue Zeal」のジュリアはある日、死んでしまったバンドのボーカル・千早の妹である静香に「あたしと組まないか」と持ちかける。しかし静香はバンドに興味がないどころか、姉を奪った存在として憎んでいた。それでも諦めずアプローチを続けるジュリアと、それを避ける静香だったが、ある日静香は姉の部屋で楽譜を発見し……。
D/Zealのすごいところに、カップリング曲「餞(はなむけ)の鳥」が人気のA面曲「ハーモニクス」と同じか、それ以上というほどの支持を集めている点が挙げられます。
単純に楽曲と歌のクオリティが凄すぎるというのもあるんですが、「餞の鳥」がこのドラマ「天国の鳥」で重要な役割を果たしているというのも人気の一因なんじゃないかなと思います。なにしろバンドものなので曲と物語の結びつきがすごい。ドラマで曲が育つ好例でしょう。
マイペースな曲者マネージャー役を務める麗花など、脇役の好演も光るドラマです。
D/Zealの楽曲
・サックスむせび泣くジャジーなロックナンバー「ハーモニクス」
・異なるメロディー、異なる歌詞が溶け合う至高のバラード「餞の鳥」
の2曲。
「ハーモニクス」は疾走感のあるロックナンバーなのだけど、ピアノやサックスなども使ってちょっとジャズっぽい気配も漂わせている。静香14歳・ジュリア16歳とは思えない、スリリングな色気のある楽曲。
「餞の鳥」は、悲壮感を極限まで高め合うような、交互に重なり合うサビが圧倒的。異なる旋律と歌詞がひとつに溶け合って心に訴えかけてくる大名曲です。
8.MTG13「りるきゃん ~3 little candy~」
ときめきすぎて泣くという現象、あった
MTGにおける「キュンかわ需要」を一身に引き受けていると言っても過言ではないユニット、「りるきゃん ~3 little candy~(通称りるきゃん)」。作中の人気少女漫画雑誌「りるきゃん」のイメージモデルとしてメンバーが抜擢されたことからこの名前がつきました。
それにしても、見ましたか? このCDジャケット。可愛すぎるじゃろがい! ふわモコ衣装にベレー帽は完全にラインを越えており、このビジュアルで恋に恋する仲良し3人組のキュンかわソングを歌うのは非核三原則に反している可能性があります。
楽曲プロデュースはその筋の手腕に定評のあるHoneyWorks。
ドラマ『ハルマチ女子』の世界観
ドラマは完全に少女漫画の世界観。恋に恋する仲良し3人組、ついにそのうち1人が憧れの存在を見つけるのだけど、相手は超マイペース、自分の振る舞いに無自覚なニブチンの先輩。ある日巡り会った、ぶっきらぼうだけど根は優しそうな少年はその先輩の弟で……。
実はこの物語、むちゃくちゃしっかり失恋が描かれていて、本気の号泣シーンがあります。そのあまりに真に迫った演技! なんか悲しいとかじゃなく、その泣きっぷりと友達の反応も込みでの「せ……青春! 恋愛!!」という感動にときめきが爆発してしまい、私は通勤電車の中で泣きました。成人男性だってキュン泣きすることがある。
この失恋に関わるライバルの強キャラ感というか、「そりゃこの2人に入り込む余地ねえわ……」みたいな納得感がまた良くて、それも悔しいと言うより2人のあまりの似合いっぷり、2人の空気感の説得力に「くぅ~~!」ってなるっていう。わずかに芽生えを感じさせるもうひとつの恋の予感も余韻が素晴らしく、大満足の思春期モノでした。
りるきゃん ~3 little candy~の楽曲
・めちゃカワちょいファンクなゆったりポップス「ハルマチ女子」
・軽やかにスキップするような爽やか恋愛ソング「彼氏になってよ。」
の2曲。
「ハルマチ女子」はゆったりとした曲調から始まるアコースティックなポップス。意外とファンクっぽく踊れるテイストもあるのが個人的に好きなポイントで、特に大サビから間奏に入るパートの多幸感はすごい。聴けば聴くほど好きになるタイプの曲です。
「彼氏になってよ。」は「おいおい! どういうことだね!!」と急に父親面になって物議を醸したくなってくるタイトルですが、聴いてみれば不純異性交遊の「ふ」の字もなさそうな爽やかな曲調で、これには心のパパもニッコリ。冬の街で恋にワクワクするかわいらしい女の子の姿が思い浮かびます。
9.MTG14「Charlotte・Charlotte」
可憐なスズランには、毒がある。
「Charlotte・Charlotte(シャルロット・シャーロット)」、通称「シャルシャロ」はロリータファッションの超王道、甘ロリ衣装に身を包む双子設定のユニットです。
A面曲「だってあなたはプリンセス」は、そんなユニットの印象をそのまま曲にしたような“メルヘンかわいい”テクノポップ。夢の世界に迷い込んだような、不思議な浮遊感のある楽曲です。
でも、どこか漂う不穏な香り。ゲーム版のMVを見ても、その終わり方は「何かの喪失」を匂わせているように思えます。
その違和感の正体は何なのか。私はこのユニットのドラマCDがMTG最高傑作だと思っています。
ドラマ『鏡の中のシャーロット』の世界観
病弱な令嬢・シャルロットは、いつも部屋でひとりきり。唯一の楽しみは、空想上の友達・シャーロットと鏡越しにお話することだけだった。父は多忙で家に帰らず、継母とは一向に打ち解けられない。
ある日シャルロットは、眠れない夜にいつもしている通り、亡き母の遺品が眠る屋根裏部屋で夜を過ごす。そこにいつの間にか現れていたのは、同じ「シャルロット」の名を名乗る不思議な少女だった。少女はシャルロットと仲を深めるうち、心を開かない継母について、ある秘密の企みを提案する……。
とても不思議なお話です。どこまでが現実で、どこからがシャルロットの妄想なのか。あるいは、月の光の魔法……なにかの奇跡なのか。まるで絵本のような会話劇に、みるみる引き込まれていきます。セリフひとつひとつのニュアンスの付け方が、本当に素晴らしいです。
「あなたは私よ」と語りかけてくる、もう一人の「シャルロット」の正体は一体何者なのか。分かるような、分からないような、夢心地の物語。そんな中に、ハッと息を飲んでしまうような展開が待っています。どんな結末が待っているのか、ぜひ見届けてください。私は聞き終わったあと、辛抱たまらず考察を語り合う配信をしてしまいました。
Charlotte・Charlotteの楽曲
・ドリーミーなお姫様テクノポップ「だってあなたはプリンセス」
・シリアスで切ないエレクトロチューン「ミラージュ・ミラー」
の2曲。
明るい曲調でありながらどこか不穏さを感じさせるA面曲と、
切ない曲調でありながら最後にどこか希望を感じさせるB面曲。
楽曲の対比も美しく、シャルシャロの物語を魅力的に彩っています。
10.MTG15「Jelly PoP Beans」
ノスタルジックなエレポップユニット
Vaporwaveムーブメントから始まって、世界でジワジワ盛り上がっていった日本のシティポップ人気。2020年くらいから日本でも流行が本格化して、今や猫も杓子もという感じですが、2019年初期にカップリング曲でシティポップを取り入れたMTGユニット「Jelly PoP Beans(ジェリーポップビーンズ)」はそこそこ先進的だったのではないでしょうか。
A面曲「月曜日のクリームソーダ」はドゥーワップのテイストを盛り込んだテクノポップ。イベントコミュでは駄菓子屋に焦点が当たったりと、年代を問わず懐かしのレトロカルチャーを意欲的に取り込んでいるユニットです。
衣装とかジャケットとかのデザインがたいへんラブリーなので、MTGユニットの中でも特にたくさんイラストを描かれている印象があります。未だに描かれ続けててすごい。
ドラマ『BPF』の世界観
すっかり閑古鳥が鳴いている劇場「テアトル・ミリオン」の従業員、ロコ・スー・アニーは、支配人の謎の演出テストで爆発に巻き込まれ、過去の劇場「ミリオンダラー・シアター」にタイムスリップする。そこで、ステージ以外では笑顔を見せない看板歌手・ピーチと出会い……。
ということで劇中劇ドラマはタイムトラベルもの。タイトル「BPF」は「Between Past and Future」、日本語訳は「過去と未来の間で」といったところでしょうか。
このドラマはいろいろと展開が唐突なんですが、ひとつの読み解き方として、アイドルマスターミリオンライブというコンテンツそのものと照らし合わせる解釈があります。
ミリオンライブは2013年にGREE版から始まり、2017年にミリシタがリリースされたわけですが、GREE版は残念ながら2018年3月19日にサービス終了しました。「Jelly PoP Beans」のCDが発売されたのは2019年3月27日。ちょうどGREE版の一周忌のようなタイミングです。
そういう事情を考えると、「過去の劇場にタイムスリップして、アイドルと出会う」というBPFの物語に、何かしら意味が感じられてこないでしょうか。ドラマは結局、ピーチが3人に連れられて現代のテアトル・ミリオンへとやってくるわけですが、そのあたりも示唆的に感じます。
ひとつの解釈に過ぎず、間違っている可能性もありますが、私はそういう風に感じている、ということで。
Jelly PoP Beansの楽曲
・ドゥーワップテイストのテクノポップ「月曜日のクリームソーダ」
・じんわり染み入るシティポップ「I did + I will」
の2曲。
冒頭であらかた語ってしまったので、とにかく試聴を聴いていただければ。本当に良い曲です。
11.MTG16「ピコピコプラネッツ」
幼年期のみんな~!良い子のSFユニットだよ~~!!
子供向けバラエティ番組「☆ピコピコプラネット☆」のMCに抜擢された4人によるユニット、「ピコピコプラネッツ」。
宇宙の遙か彼方にあるミリオン星からやってきたピコピコプラネッツは、地球のみんなを「せんのー」し、「せーふく」するのが目的である。と言っても物騒なユニットではなく、「せんのー」は「一緒に歌とダンスを踊ること」、「せーふく」は「友達になること」の意。
むむ……この感覚!
そう……久々に来たのだ。トゥインクルリズム以来約1年ぶりの、ミリオンライブの“かまし”が!
※正確に言えば間に「超ビーチバレー」はある
A面曲「ピコピコIIKO! インベーダー」の作詞を務めたのも、トゥインクルリズムと同じ松井洋平氏。またしても遊び心いっぱいの歌詞になっていて、「幼年期の終り」や「たったひとつの冴えたやり方」など古典SFネタがいくつも仕込まれている。
子供向けバラエティの主題歌だというのに硬派すぎるだろ、と思うのだが、松井洋平氏曰く「昔読んだ時と親になって読んだ時で全然読後感が違う作品」を選び、「SugokuFamilyな要素を意識」したとのこと。かの藤子・F・不二雄は「すこし不思議」略してSFを描いていたわけだが、こちらはより家庭的なSFというわけだ。抜かりなさに唸るほかない。
それにしてもこのユニット、何故か「ですます調」で紹介するのが難しい。ので文体が違うけど気にしないでください。
ピコピコプラネッツCDドラマの世界観
ピコピコプラネッツはMTGユニットで唯一、ドラマのタイトルがついていない。もしかしたら「☆ピコピコプラネット☆」の番組内ドラマなのだろうか。確かに子供番組ってそういう番組内アニメとか多い。
物語は、地球に不時着したピコピコプラネッツの4人が、助けてくれた地球人の女の子を宇宙の旅に連れて行くという話。
土星の輪っかが実はドーナツだったり、恒星をまるごと使った大規模発電に対して日照権の侵害を主張する植物型宇宙人が登場したり、それに対して土建屋宇宙人がインテリヤクザみたいな正論をぶつけたりと、ホーキング博士も驚きの真実が次々と明らかになる。
特に必聴と言えるのが、ドラマ冒頭、ビッグバンの謎が解き明かされるくだり。「星々はもともと一緒だったけど、みんな大人になって“仲良しエネルギー”が弱まったから分散してしまった」という完璧な理論のあと、重々しく大神環が言い放つ「こぉれが…びっぐばん……!」のセリフ。これだけでCDを買う価値があると断言できる。
頭のアンテナで宇宙電波を受信して次々にキャラが変わる望月杏奈など、聞き所は枚挙に暇がないので是非トライしていただきたい。あとゲーム内のイベントコミュも相当面白い。
ピコピコプラネッツの楽曲
・コール特盛りのドタバタチップチューン「ピコピコIIKO! インベーダー」
・スペースほっこりソング「Get lol! Get lol! SONG」
の2曲。
「ピコピコIIKO! インベーダー」は、その名の通り8bitなピコピコ音とドタバタなリズムを組み合わせたコミカルなダンスチューン。ライブの際に観客が声をあげる「コール」のパートが多く、披露時は異常な盛り上がりとなる。「幼年期のみんな~!」の呼びかけに大人が「は~い!」と返事していいのはこの曲にコールするときだけ!
「Get lol! Get lol! SONG」は「ゲロゲロ」という響きの通り、「カエルのうた」をモチーフにした童謡風のポップソング。帰るおうちがあるのっていいよね、という、「まんが日本昔ばなし」の名曲「にんげんっていいな」を思わせる温かいメッセージが込められている。
12.MTG17「STAR ELEMENTS」
正統派キラキラアイドルユニット……だと思ったのに!
MTG最後のユニットとして登場した「STAR ELEMENTS(スターエレメンツ)」は、メンバー3人全員がセンター的なオーラを発しているユニット。
イベント楽曲になった「Episode. Tiara」も美しいストリングスにエモり散らかしたギター、ひたむきな歌詞で「これがアイドルものの主題歌じゃい!」と言わんばかりのキラキラナンバーです。
この正統派な感じでMTGユニットが締めくくられるのは実に美しいな、と誰もが思っていました。そう……ミリオンライブ6thライブツアー神戸公演があるまでは。
一体何があったのか。その衝撃を理解してもらうには少し説明が必要です。
6thライブツアーはMTGの集大成となるライブで、ユニットごとに分かれてパフォーマンスを行っていました。STAR ELEMENTSは神戸公演に出演したわけですが、このときSTAR ELEMENTSのCDは未発売。ゲーム内イベントで劇中劇の一部はチラ見されていましたが、全容はよく分からないままでした。
なにやらキラキラした物語が展開されるのだろうなーという漠然としたイメージのまま迎えた神戸公演、トップバッターとして登場したのがSTAR ELEMENTS。「Episode. Tiara」やカバー曲などでイメージ通りの“清い”ステージが展開されたのち、突然、朗読劇が始まります。
そこで繰り広げられるのは、事前の印象とはほど遠い、ギラギラ・ドロドロした執念の渦巻く弱肉強食のオーディションの世界。
「もう小細工は一切しない……
あなたの甘い考えは私の実力で否定してあげる!」
「わ、私だって負けない!
絶対に最終選考に残って、グランプリを取ってみせるんだから!」
そんなバッチバチのやり取りのあと、急にシリアスなギターのイントロが流れ始めます。まだ発売前のCDのカップリング、誰も聴いたことのない楽曲「ギブミーメタファー」です。
それは張り詰めた糸の緊張感が伝わるような、ハードなロックナンバーでした。
おい! 話が違うぞ!
スタエレはキラキラでエモエモなユニットじゃなかったのかよ!!
むちゃくちゃ武闘派じゃねーか!!!
かくして我々の偶像(=アイドル)は打ち砕かれ、“ギブミーメタファー”……「ほら、これに意味を与えてごらんよ」と挑発まで受ける羽目になったのでした。
STAR ELEMENTS、それは光と闇が渾然一体となったアイドルの象徴!
ドラマ『階(きざはし)のスターエレメンツ』の世界観
権威あるオーディション「アイドルニューウェーブ」に挑むアイドル候補生3人の、激しい感情のぶつかり合いを描く物語。矢吹可奈演じる神崎水桜が、初めはいい子ぶっておきながら平然と妨害工作を行う悪役レスラー顔負けのダーティーぶりを見せて話題になりました。
とてつもなく不仲なまま3人がユニットを組むことになったところでドラマCDが終わるんですが、「続きのストーリーを教えんかい!!」と絶叫したくなること必至の内容です。こっからが絶対面白いんだろうが!
STAR ELEMENTSの楽曲
・きらめきと希望に溢れた王道アイドルテーマソング「Episode. Tiara」
・血の滲むような覚悟と執念を歌うロックナンバー「ギブミーメタファー」
の2曲。
曲についてはあらかた触れたので、試聴動画にも使われているジャケットイラストの話を。このイラスト、パッと見はなんかいい感じに見えるんですが、3人のうち2人は自分のティアラしか眼中にない。そこが少しゾッとするポイントです。
まとめ
というわけで12ユニットについて紹介してまいりました。興味を持てるユニットがひとつでも見つかったなら、あわよくばCDを手に取ってもらえたならば、何よりの幸せであります。ミリシタ内のユニット紹介でもドラマは大体聴けるので、CDが難しかったらそちらを何卒……。
おまけ
最後に軽い豆知識。
ミリオンライブにはプリンセス・フェアリー・エンジェルの3属性があり、MTGユニットは属性別に組まれているのですが、実はMTGでは各属性に「時間軸」のテーマが設定されているようです。
プリンセス:1日の時間帯
朝:トゥインクルリズム
昼:STAR ELEMENTS
夜:閃光☆HANABI団
深夜~明け方:Charlotte・Charlotte
フェアリー:時代
中世:夜想令嬢 -GRAC&E NOCTURNE-
ちょい昔:Jelly PoP Beans
現代:D/Zeal
未来:EScape
エンジェル:世代
子供:ピコピコプラネッツ
思春期:りるきゃん ~3 little candy~
青春:Cleasky
大人:4 Luxury
いやー、面白い! MTGユニットって、本当にいいものですねぇ~!
それではまた。
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