見出し画像

【独立リーグ】琉球ブルーオーシャンズ 関東遠征取材雑感 〜6月1日 vs.埼玉西武ライオンズ2軍〜

5月中旬より沖縄県を飛び出し、遠征試合を続けている琉球ブルーオーシャンズ。きょう6月1日から2日間、埼玉西武ライオンズ2軍との試合が組まれている。西武球団のご好意により今回、取材をさせていただくことになった。

今回は先発で好投を見せた倉内投手について、簡単に。

画像1

初日の今日、琉球の先発は日本大学出身の1年目・倉内凱之。189cmの長身から投げ下ろすストレートが持ち味と入団当初語っていた大型右腕だ。

前回登板では「投球リズムも悪く、ストレートも高めに浮いていた」と、清水直行監督が話したように、多くの課題を残したピッチング。今回は、その課題をどこまで修正できているかがポイントだった。

立ち上がり。1軍経験のある打者が並ぶ西武上位打線を相手に、課題のストレートをしっかり低めに集めることができ、三者凡退。高いリリースポイントから投げ下ろされるストレートの制球が安定していたことで、大きく曲がるカーブ、カウント球として使っているスライダー、そして低めへのフォークボールがそれぞれ効果的に決まる。気がつけば、3回まで西武打線をパーフェクトに抑え込んでいた。

4回表、琉球の攻撃で富士大出身の2年目・宮城清主にソロホームランが飛び出すなど、2点を先制してもらった倉内。打者2巡目となった4回ウラ。1アウトから2番に入っていたルーキー・仲三河に四球を与え、初めてランナーを背負ってから、投球に変化が現れた。

迎えるは沖縄出身の大卒ルーキー3番・ブランドン。倉内と同じ年齢ということになる。そこに意識があったのか、ストレート2球がいずれも制球できずに2ボール。そして、ストライクを取りに行ったストレートを狙われ、すっかり様変わりしたCAR3219(カーミニーク)フィールドのライトネット上段まで持っていかれた。同点2ラン。直前に先制点もらっていただけに、手痛い失点となった。

しかし、そこで動じることなく、4番・佐藤、5番・中熊を打ち取ると、5回も三者凡退。6回には1アウトから連打で1・2塁のピンチを招くも、途中出場の齊藤誠、同じ年でドラフト1位の代打・渡部を打ち取り、6回91球、被安打3(1本塁打)2失点。NPB球団を相手に、先発としての役割を十分に果たす、素晴らしい投球を見せた。

好投を見守った清水監督は「前回の反省を修正し、低めの真っ直ぐをしっかり投げられるようになっていた。彼の大きな武器である独特のカーブもしっかり決まっていて、こういう投球ができれば、先発の柱になれるので、継続できるよう次回もしっかり準備して臨んで欲しい」と、賛辞を送った。

チームは明日、再び西武と対戦したあと、一旦沖縄へ。再び関東へ戻ってくる来週は8日にBCリーグ・茨城アストロプラネッツ戦、そして9日には千葉ロッテマリーンズ2軍との試合が予定されている。

そのどちらかで再び先発することが濃厚の倉内。まだまだ課題は多いが、次回以降も今日のような投球を見せることができれば、この秋の楽しみも大きくなるに違いない。

【おまけ】
本日の試合内容につきましては、埼玉西武ライオンズ公式HPにて、スコアブックのPDFファイルが公開されています。西武側選手の詳しい内容などは、そちらでご確認ください。(渡部選手のサヨナラHR、凄かったです)
https://www.seibulions.jp/cmn/items/farm/2021score/pdf_210601_01.pdf


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?