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【独立リーグ】9月13日 神奈川フューチャードリームスvs.茨城アストロプラネッツ

こんばんは、岩国です。きょうはMLBの番組をお休みさせていただき、平塚まで行ってきました。唐揚げ弁当がとても美味しかったです。

昼過ぎに予想外のところで、ダメージを受けてしまいましたが、そんなことを忘れさせてくれた試合について、つれづれと。

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9月13日。平塚で行われた神奈川フューチャードリームス vs. 茨城アストロプラネッツ戦で、倉内凱之が2回目の先発登板を果たした。

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琉球ブルーオーシャンズ所属の松尾大河、倉内凱之、二宮衣沙貴の3選手がBCリーグ・茨城アストロプラネッツに派遣されてから1週間。ここまで3選手とも、試合で存在感を示している。

9月7日の同カードで、7回途中2失点を好投を見せた倉内。今回の登板で、それがフロックでないことを証明して見せた。

初回、打線が2点を先制し、迎えたその裏。前回登板では不安定な立ち上がりを責められ、失点を喫している。今回はどうか。

1番・青木は2球で追い込んだものの145キロのストレートをレフト前に運ばれる。その後、1アウト2塁とされ、迎えるバッターは3番・ナッシュ。

前回はこの状況から、2球目のスライダー(もしくはカーブ)をライトライン際に落とされ、1点を献上している。どう責めていくか。

初球、インコースへのストレートでストライク。2球目は真ん中外寄りのフォークをファール。2球で追い込み3球目。インコースへのフォークで詰まらせレフトフライ。続くカレオンには四球を与えたものの、5番・工藤もフォークで詰まらせファーストゴロ。初回のピンチをしっかり切り抜けた。

2回もゼロに抑えて、迎えた3回。ショートのエラーで先頭打者に出塁を許し、1アウト3塁のピンチ。4番・カレオンに、自らの足元を抜かれるセンター前タイムリーで1点を返された。

5番・工藤にもヒットを許し、1アウト1・2塁と再びピンチを招くも、続く牧田をスライダーで空振り三振。6番・竹並はセカンド正面へのライナーで、相手へのしっかり断ち切った。

打者3巡目に入った5回。先頭打者、代打・野村の三塁線への強烈な打球を、サード・大河が逆シングルで抑える好守備を見せ、倉内をバックアップ。いい流れで3番・ナッシュとこの日、3回目の対戦を迎える。

前回は3打数2安打1本塁打2打点と打ち込まれたが、この日はここまで2打席ノーヒットと抑えている。リードは1点。ここはどういう風に組み立てていくのか。

初球、アウトロー要求がインハイに抜けたスライダー。2球目は要求通りのアウトロー。1ボール1ストライクと並行カウントに戻して、3球目。

捕手の要求はここでもアウトローだったが、ボールは逆球となり、おそらくフォークが落ちきらなかった半速球がベルトの高さへ。目下、BCリーグ本塁打トップの主砲が、このボールを仕損じることはなかった。

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13号同点ソロ。打たれた倉内は苦笑いを浮かべていたが、ここから大崩れしないのが、彼の持ち味だろう。

続くカレオンに、粘られて四球を許すも工藤をセカンドゴロに打ち取り、ダブルプレー。6回もゼロに抑えて、この日の役割は終えた。

好守もあったが、エラーや振り逃げ(記録は暴投)など、味方のミスもあった中、そこから崩れることはなかった。

今日も勝敗はつかなかったが、6回102球、被安打4(被本塁打1)、奪三振5、与四球2、失点2。前回、そして今回の投球で、試合を作る能力をしっかりと示すことができた2試合となった。

試合終了後、整列し挨拶した後で、神奈川の監督かコーチから何か声をかけられ、会釈している姿が見られた。誰が声をかけたかまでは確認できなかったが、相手から見ても、ポテンシャルの高さを感じたということなのかもしれない。

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松尾大河はこの日も2番・サードで先発出場。守備では前述のように、存在感を見せたが、打撃では茨城APに合流して初のノーヒットに終わった。

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初回、無死2塁のチャンスでは追い込まれてから、インコース低めの厳しいコースに147キロのストレートを投げ込まれ、見逃し三振。ここは、神奈川先発・山本投手のボールが素晴らしかった。

7回の4打席目、2アウト2塁では、DeNAから派遣された左腕・コルデロが投じたインハイ150キロのストレートを詰まらされ、ファーストファールフライ。聞けばDeNAの育成選手。いろんな意味で打ち返せたら、いいアピールになったと思う。

試合後、バスで茨城まで戻るため、わずかな時間しかない中、グラウンド上で素振りを行い、最後までスイングを確認している姿を目にした。ひたむきに野球に向き合う姿勢、そういうところをもっと見てもらえたらと思う。

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前回、お母さまを見かけてから、感情移入してしまった神奈川FDの伊藤塁投手。きょうも9回に登板しました。

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先頭打者をなんでもないセカンドゴロに打ち取った・・・のですが、正面のゴロをまさかのトンネル。続く打者はバントの構えもストライク入らず四球。過去見た2試合も、バックのミスや自らのミスが重なって失点しているので、これを乗り越えられるのかと親のような気持ちで見つめていました。

無死1・2塁。バントの打球がピッチャー前。伊藤は一塁ではなく三塁送球を選択。間一髪アウトから、ファーストもアウトでダブルプレー。横須賀でお見かけしたお母さまはいらっしゃらなかったと思うが、ご覧になられていたらと思うと、涙が出そうになりました。

彼が踏ん張ったおかげで、大河の5打席目はなくなってしまいましたが、全体を通して、投手陣が頑張った試合を最後まで踏ん張り切ったのは、とてもよかったと思いました。

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最後に。

今日もスタンドには、スカウトと思われる方の姿があった。

熊本や滋賀、富山でも感じたことだが、スカウトの方それぞれで個人差あると思うが、彼らは基本的に、その試合の全選手を見ることはない。チェックしたい選手以外を、熱心に見ているような仕草は、なかなか見かけなかった。

目利きの視線を向けるには、何をするべきなのか。

個人の努力も大切だが、球団やリーグ全体としての選手個々のプロモーションにもっと力を入れてもいいのではないか。

能力的に魅力ある選手がいても、それがどういう選手なのか。どういう特徴を持った選手なのかがわからない。

チーム個々でのSNS発信や、ネット動画での試合配信など行ってはいるが、限定的なものだし、何より認知が少ない。もっと多くの人に目にとまるような、そういう試みを独立リーグ全体としてやっていかないと、今の状況から大きな変化は生まれないのではないか。

BCリーグは2つに分かれるようだが、北海道、BCリーグ、北陸の新リーグ、関西独立リーグ、四国アイランドリーグ、九州アジアリーグ、(できれば琉球ブルーオーシャンズも)全部がもっと連携して、業界全体にスポットが当たるようになっていけば、野球ファンやNPB側の見方も変わってくるのではないだろうか。

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なんか大きなことを言ってしまいました。お金のある方(前澤さんとか)球団じゃなくて、リーグ丸ごとやってみようって思ってくれたりしないですかね・・・。

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