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好きな曲をスピリチュアルな視点で味わう ①[Greatest Love Of All編]

ワタシは昔からSoul、R&B、HipHopなどの黒人音楽が大好きです。
ある人に、ワタシにはアメリカで白人女性として生きていた過去生が有り、その時に教会で一緒に歌っていた黒人の歌声に感銘を受けたことが今生の音楽の趣味に影響していると言われたことがあります。

普段よく聴いているそれらの黒人音楽の歌詞を調べていると、きっとこれは霊的真理のことを言っているんじゃないかとか、啓示的な歌だなぁと思うことがよくあります。黒人音楽のルーツのひとつがゴスペル(宗教音楽)なので、曲にそういう内容が盛り込まれるのはごく自然なことなのでしょう。

そんな曲の典型だと思うのが『Greatest Love Of All』。
この曲はもともと、モハメド・アリの伝記映画『アリ/ザ・グレイテスト』の主題歌でジョージ・ベンソンが歌っていましたが、後にホイットニー・ヒューストンがカバーし大ヒットしました。作詞はリンダ・クリードというアメリカ人女性で、乳がんを患ったときに、家族に向けてこの曲の歌詞を書いたのだそうです。

まずは、日本語訳を見ながら曲を聴いてみてください。

最初にこの曲を聴いた時に、よくある男女の愛を歌った曲だと思っていましたが、和訳を読んでいたある時、そうではなく自分自身の中で起こっている壮大な愛について歌う曲であると気が付いて目から鱗でした。

歌詞の端から端までスピリチュアルなメッセージに溢れた曲なのですが、ワタシが強く惹かれるのは、
「私はこの世で最高の愛を私の中に見つけた」の部分です。

ここで、この世で最高の愛とは何なのか?と考えます。

ワタシの持論ですが、この世で最高の愛とは無条件の愛であり、例えば、私はこれだけ愛しているのだから、あなたも愛しなさいよと言うのは、条件付きの愛で無条件の愛ではありません。見返りを求めている愛ですね。
この曲で言う最高の愛とは、見返りを求めない無条件の愛だと思います。

そして、「あなた自身を愛することを学ぶこと それこそが最高の愛の形」とあります。そこだけを切り取ると、単に他人を無視してわがままに生きればいいと捉えてしまうかもしれません(笑)

そもそも自分の中に愛というものはなく、愛とは他人からもらうものだと考えている人も何を言ってるのかさっぱりわからないと思います。

では、自分自身を愛することを学ぶということはどういうことなのでしょうか。

よく、「自分を愛せないと他人も愛せない」という言葉を聞きます。

これもワタシの持論ですが、まずは自分自身を無条件に受け入れてみることから始まるのだと思います。自分の短所も長所もまるごと、ありのままの自分をまずは受け入れる。そして、少しずつでいいので本当の自分を愛していく。そうやって自分が満たされてやっと他者にも無条件の愛を注げるのだと思います。自分が満たされない状態で他者に愛は注げないのです。注いだとしてもそれは無条件の愛ではない条件付きの愛でしょう。

それらを踏まえてワタシなりの解釈をしたところ、
「人は無条件の愛を自分自身の中に見つけることができる」
「無条件の愛は自分自身を愛することから始まる」
という言葉にまとまりました。

乳がんを患っていたリンダ・クリードが、この世で最も偉大な愛は外側からもたらされるものではなく、自分の中から起こるということを悟り、これを家族と世界に伝えたい!いう彼女の思いが伝わってくる気がします。

また、この曲を歌っていたホイットニー・ヒューストンの人生は、煌びやかな栄光の影で常に孤独との闘いでした。彼女が名声や大金を手に入れても心が満たされなかったのは、周りからの仕打ちがあまりにも酷かったと言えばそれまでですが、彼女自身がありのままの自分を受け入れて自分をもっと愛することに注力していたら、もっと安らかな気持ちで過ごせたのではないかと想像します。そう思うと、『Greatest Love Of All』の歌詞の内容と伸びやかな彼女の歌声、それらと彼女の内面が対照的に映し出され、なんとも皮肉な曲だなぁとも思ってしまいます。

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