見出し画像

好きな曲をスピリチュアルな視点で味わう②[Human Nature編]

マイケル・ジャクソンの『スリラー』に収められている「Human Nature」。ワタシは、このアルバムの中でメロディーが一際美しいこの曲が一番好きです。

スーパースターになって自由に夜の街を出歩けなくなったマイケルが、普通の人と同じように人と出会って触れ合いたいという気持ちをイメージして作られた曲だと言われています。
ワタシなりにスピリチュアル的要素を意識して、途中までですが訳してみました。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

Looking out
Across the nighttime
The city winks a sleepless eye
Hear her voice
Shake my window
Sweet seducing sighs

夜のとばりの向こう側を
覗いてみる
眠らない街の灯りがウィンクする
彼女の声が聞こえる
この僕の心の窓を震わせて
甘い魅惑の囁き

Get me out
Into the nighttime
Four walls won't hold me tonight
If this town
Is just an apple
Then let me take a bite

出してくれ
夜の世界に
今夜 この四角い部屋に僕を閉じ込めてはおけない
もしこの街が
ただの林檎なら
一口かじらせてくれ

If they say
Why, why, tell 'em that it's human nature
Why, why, does he do me that way
If they say
Why, why, tell 'em that it's human nature
Why, why does he do me that way

もし 人が
なぜ なぜ と訊くなら
それが人間というものだからさ と言うよ
なぜ なぜ 神はこのように僕を造ったのか
もし 人が
なぜ なぜ と訊くなら
なぜ なぜ 神はこのように僕を造ったのか

Reaching out
To touch a stranger
Electric eyes are everywhere
See that girl
She knows I'm watching
She likes the way I stare

見知らぬ人に手を伸ばしたら
そこら中に電気的な目が光っている
あの娘を見る
あの娘は僕が見てるのを解かっている
僕に見られるのを楽しんでいる

If they say
Why, why, tell 'em that it's human nature
Why, why, does he do me that way
If they say
Why, why, tell 'em that it's human nature
Why, why does he do me that way

もし 人が
なぜ なぜ と訊くなら
それが人間というものだからさ と言うよ
なぜ なぜ 神はこのように僕を造ったのか
もし 人が
なぜ なぜ と訊くなら
それが人間というものだからさ と言うよ
なぜ なぜ 神はこのように僕を造ったのか

I like livin' this way
I like lovin' this way

僕はこういう生き方が好きだ
僕はこういう愛し方が好きだ

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

”もしこの街が
ただの林檎なら
一口かじらせてくれ”

まず、この”林檎”という言葉で、聖書に出てくる禁断の果実を連想しました。
もし、街に出てきらびやかな夜の娯楽に溺れてしまったら(禁断の林檎をかじってしまったら)、たちまちゴシップ紙の餌食になり、エンターテイメント業界から追放されてしまうかもしれない。禁断の林檎をかじったことによって楽園から追放されたアダムとイブのように。
そんなことも危惧しながら、マイケルは時々ホテルの部屋から夜の街を眺めていたのかもしれません。

また、もの凄く深くて、人によって解釈がかなり違ってくるんじゃないかと思うのが、

"もし 人が
なぜ なぜ と訊くなら
それが人間というものだからさと言うよ
なぜ なぜ 神はこのように僕を造ったのか"

この部分ですね。
ワタシは"he"を"神"と訳しました。
なぜ、こういう風に人間は感じるのか?
なぜ、神は自分をこのように造ったのか?

一躍スターダムにのし上がり、夜の街も自由に出歩けなくなった自分を、神はどういう意図で造ったのか、また、人間とはそもそもどういう目的で造られたのか?ホテルの部屋の中で、マイケルが物思いに耽っているシーンを想像します。
この曲の作詞は彼本人ではないので、実際に彼がどう感じていたかはわかりませんけど。

このアルバムが大ヒットしていた頃(1982年頃)、彼は様々なチャリティー団体を立ち上げ、慈善事業に力を入れ始めた時期でもありました。
もし自分が神の立場だったら、人間をどんな風に造るだろうか。今の人類を神はどう見ていただろうか。
もしかしたら、その頃はマイケル・ジャクソンという人間の中に神性が芽生え始めた時期だったのかもと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?