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ワークショップをしてきました その2
「Kahoot!の教え方を教える」ワークショップ
前回の記事で、「使い方を教える」ワークショップでは、なぜだめなのかを詳しく書きました。
今回は、「Kahoot!の教え方を教える」ワークショップの内容について紹介します。
⓪Kahoot!をやってみよう
まずは、私の自己紹介Kahoot!に挑戦してもらい、Kahoot!の楽しさにふれ、学習する意欲を高めます。
次に、今日の流れを紹介し、受講者の方に見通しを持ってもらいます。
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①ワークショップの意図
「教え方を教える」ワークショップを開く意図を説明します。
まず、表のめあてを持ってもらうように、自分のKahoot!レベルを確認してもらい、ワークショップ後にどうなっていたいか考えてもらいます。
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次に、裏のめあてを発表し、学校に帰ったあとに広げる必要性について話します。
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3つの理由から、最終的に使われなくなってしまいます。
隣のクラスはやっているのにという不信感に繋がり、やってはいけないとなり、使えなくなることがあります。
自分一人では、活用する場面のアイディアは思いつくこと難しくが、枯渇し、だんだんと使わなくなってきます。
学校の中で差がつくと、その差はなかなか埋まりません。つまり、あなたがずっと新しい情報を提供する側になります。
これらを防ぐためにも、学校で広める必要があります。
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②グループ分け
参加者のレベルや雰囲気によって、2~4人組のグループを作ります。
基本、3人組でチームを組むようにしています。
同じレベル同士で組むと、質問が聞きやすい環境になります。
学校内で行う場合、講座が終わったあとでも、永遠に聞きやすい状態にしたいです。
そのために、「この人も分かるんだ」「全然話したことない人だけど面白い人だな」となるように、意図的なグループにすることが大切です。
例外として、パソコン苦手そうな人多かったり、逆に経験者が多かったりする場合は、グループの人数多くして、サポートされやすい環境を作ります。
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ここで、グループ内のルールをしっかりと聞いておくことが大切です。
グループで行われたことが、今後の学習する態度に繋がっていきます。
受講生にどのような態度になって欲しいのかを考えながら、ルールを作ると良いと思います。
③学習タイム ④作ったモノをやってみよう
学習タイムにやることは、受講者が自分の目指したいレベルに合った記事を読み、実際にやってみるという活動だけを行います。
講師が手取り足取り解説したり、同時に操作をさせたりすることはしません。
大きく分けて3つの理由があります。
①講師のコストが大きい
操作方法を教えるためには、スライドを用意したり、実際にやってみたりすると、準備のコストが講師に大きくのしかかります。また、わかりやすく説明するには、講師のスキルが必要です。そのためにも、使えるものは使って、エネルギーを消費せず、受講生の学習のサポートに徹します。
②学ばなくなる
最終的な目標は、自分でどんどん学ぶ受講生になって欲しいということです。学びの時間に講師が教えすぎてしまうと、自分で調べたり、記事を読んだりする機会がなくなり、最終的には自分から学習しなくなります。講師としての教えたい気持ちをぐっとこらえ、「自分に合った記事を読んで、取り組んでください。」と言いきりましょう。
③講師だけを頼るようになる
講師が手とり足取り教えてしまうと、あの人はよく知っているからすべてあの人に聞こうというレッテルを貼られてしまいます。もっと良くないのは、あの人に任せておけば大丈夫というレッテルです。このようなレッテルを貼られてしまうと校内で全く進まなくなります。わかっている質問でも「〇〇さんが進んでいるので、聞いてみてください」と言って、違う受講生に質問を振りましょう。
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クイズを出題してこそ、Kahoot!の楽しさが十分に伝わります。作ったKahoot!を出し合う時間を設けることをおすめしています。
受講生の雰囲気がよい場合には、「出来上がったグループはクイズを出し合ってもいいですよ」と出し合う時間を各グループに任せます。
雰囲気が良くない場合には、「10分前からクイズ出し合いましょう」といって、時間を明確にします。
明確にすることで、やることが分かりなんとなくやる雰囲気が出てきます。
④振り返り
受講生は、自分の意見を言うことで、学んだことが整理されます。
また、他の人が言っていたことを生かしてさらに新しいアイディアが広がります。
特に、経験年数が多い先生方は、活用のアイディアをたくさん出してくれるケースが多いです。
若手とベテランをつなぐ活動にもなるので、ふりかえりの時間を必ず設けましょう。
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まとめ
「Kahoot!の教え方を教える」ワークショップは、教えすぎて広まらないという私の失敗をまとめた内容になっています。
しかし、全然できない方が70%以上いる場合には、行ってはいけません。
全くできない方が多い場合には、まずはできたという達成感を感じてもらうために、手取り足取り教える必要があるからです。
ぜひ、どんな人達が受講生として集まっているかを確認してからワークショップの内容を決めることをおすすめします。