岩河智子プロフィール(2023.7)
岩河智子(いわかわ・ともこ)
作曲家
東京出身。
国立音楽大学作曲科首席卒業、同大学院音楽理論科修了。
修士論文「フィガロの結婚全曲アナリーゼ」
国立音楽大学・大学院の非常勤講師として33年に渡り後進の指導に当たった。日本歌曲振興<波の会>理事。
1990年より札幌室内歌劇場音楽監督。
誰もが知っている歌を大胆に作りかえ、原作の魅力をさらに広げてゆく独自の「編作童謡」に取り組む。
1990年、演出家の中津邦仁らと「札幌室内歌劇場」を結成し音楽監督に就任し「フィガロの結婚」「魔笛」「ルサルカ」「タンホイザー」「家庭争議(日本初演)」「シンデレラ(日本初演)」などすべての公演の訳詞、編曲を担当。札幌市民芸術祭賞3回、道銀文化財団芸術文化奨励賞に導く。
2010年には新国立劇場から北海道を代表するオペラ団体として招聘された。
編作と歌劇をミックスさせた独特な創作オペラ「フォスター物語」「バッハ物語」「唱歌の学校」「天国の歌姫たち」「中山晋平物語」を各地で上演。
特にオペラ「中山晋平物語」は平成17年の東京文化会館舞台芸術創造フェスティバルに招聘され、満場の喝采を得た作品だが、2019年には中山晋平の故郷、信州中野市で公演という機会を得た。
また、子どものためのオペレッタワークショップや、全国各地の合唱団のために合唱曲、オペレッタなどの作曲を続ける一方、音楽理論研究の立場から名作オペラや名曲を読み解く“アナリーゼ(楽曲分析)”の指導もおこなっている。
※NPO法人札幌室内歌劇場サイト http://www.opera.or.jp/kiroku/index.html
作品 ────────────────────
オペラ
「青い鳥」
「小人の靴屋」
「アリとキリギリス」
「いなかのねずみと町のねずみ」
「ねずみの嫁入り」
「雨情とひろとお月さま」
「月を盗んだ話」
「カルメンの死」
編作オペラ
「中山晋平物語」
「フォスター物語」
「バッハ物語」
「天国の歌姫たち」
「唱歌の学校」
「歌姫たち」
合唱組曲
「かなしいおとなのうた」
「Tonka John と母」
出版楽譜
「おとなのための童謡曲集1,2」
「中山晋平10のメロディー」
「野口雨情2つのメドレー」
「いつでも夢を」
「虹と雪のバラード」ほか。
オペラ訳詞/訳詞発表年
「奥様女中」ペルゴレージ/1990
「秘密の結婚」チマローザ/1991
「エウゲニー・オネーギン」チャイコフスキー/1992
「バスティアンとバスティエンヌ」モーツァルト/1993
「まずは音楽、お次は言葉」サリエリ/1993
「家庭争議」シューベルト/1994
「サンドリヨン」マスネ/1995
「ルサルカ」ドヴォルジャーク/1996
「月の世界」ハイドン/1997
「魔笛」モーツァルト/1998
「リゴレット」ヴェルディ/2000
「フィガロの結婚」モーツァルト/2002
「ヘンゼルとグレーテル」フンパーディンク/2003
「月を盗んだ話」オルフ/2005
「アマールと夜の訪問者」メノッティ/2007
「イオランタ」チャイコフスキー/2010
「タンホイザー」ワーグナー/2013
「学校の先生」テレマン/2015
「アブ・ハッサン」ウェーバー/2016
「タイス」マスネ/2018
「フィデリオ」ベートーヴェン/2021
「聖母の軽業師」マスネ/2022
「モーツァルトとサリエリ」リムスキー=コルサコフ/2023
「ザネット」マスカーニ/2023
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