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お父さんの引っ越しをお手伝いした日のこと

お父さんの引っ越しをお手伝いしてきた。


山口県の徳山駅。品川駅から5時間くらいかけて、のぞみからこだまに乗り換えて着いた。


その駅は思っていたよりもおしゃれで、蔦屋書店とコラボした大きな図書館があった。家でwifiを契約していないから、ここに通ってネットを見る予定だそう。お父さん1人の休日も、少しおしゃれになるね。


段ボール箱を開けていろんな場所に物をしまう。わたしも夏に一人暮らしを始めたから、引っ越し作業はすこし得意だ。お母さんが私に買いだめしてくれたような、日用品や食器が、同じように愛情込めて段ボールに入ってる。 だからなんとなく置き場所が分かるのだ。


あまり細かいことは気にせず、適当に入れ込んだ。少しくらい適当のほうが、入れた人のことを思い出すかもしれないし。


あっというまに片付けが終わって、人手が2人じゃなくて3人だったことにすごく感謝された。仕事って人の役に立つことだったなぁ…なんてことを考える。ただ、段ボールを潰せるのが楽しくて片付けていただけだけど。


その日は一つの布団を横にして3人で寝た。腰下までしか布団がなかったから、疲れが取れたような取れなかったような不思議な目覚めだった。



次の日、お父さんは会社に出勤。20人くらいの職場だって。優しい人がたくさんいるといいなぁと願う。


私は今日東京に戻るけど、お母さんは明日からのご飯も作り置きしてから、明日帰るらしい。豆ご飯を炊いてあげると嬉しそうに言ってた。新幹線の移動が連続だとしんどいからと言ってたけど、もう少し一緒にいてあげたいんだろうな。


お父さんもお母さんも寂しくなるね。今までも何度も単身赴任していたけど、こうやって一人で暮らして毎日仕事を頑張って、私たちの生活を支えてくれてたんだなぁ、と思う。感謝してもしきれない。


私はあまり親孝行できていないし、今は会社の近くに一人暮らししてる。兄弟も家を出てるし、お母さんと一緒に暮らした方がいいのかな?と考えたりもする。そのときが来たらそのときだ。


何だか、ただ引っ越しをお手伝いしただけだけど、たくさんの愛を感じた時間だった。大きな愛情を、いつかお返しできるのかな。

いまは、世の中に役立つ仕事をして、自分のことと友達と恋人を大事にしたい。家族の幸せを祈って、それぞれで頑張ろう。

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