どついたるねん「ドツノポリス」LP発売記念ライブ・澤部渡インタビュー
ー澤部くんがどついたるねんのライブに参加するのは何回目でしょうか?
「2回目ですね。前回のFEVER(2022年7月19日)以来です」
ーどういう風に誘われたんでしょうか?
「前回は『BEST HITS』のアナログが出るからちょっと変わった感じにしたいみたいな感じで」
ーなぜ澤部くんに声がかかったんでしょうか?
「わかんないです(笑)先輩から連絡がきましたね」
ー前回は先輩がライブをお休みしたので、澤部くんが先輩のパートを多く担ってましたが
「楽しかったですよ。なので今回は先輩も出るので気が楽です(笑)先輩パートは責任が重大、どれだけカマせるかどうかにかかってたと思うんで」
ー先輩パートを担当するために何かしましたか?
「やっぱり『R☆』の「俺がカートコバーンの生まれ変わりだ」って言うには、ニルヴァーナを聴かなきゃいけないって。ちゃんと聴いたことなかったんで、聴かなきゃダメだと思って。あと『先輩のライクアローリングストーン』をやるなら、ちゃんとジョン・フルシアンテを聴かなきゃダメだと思ってレッチリも聴いて、当日を迎えましたね(笑)」
ーそれまでニルヴァーナもレッチリも聴いてこなかったんですか?
「真面目に聞いてないっすね」
ーあの日のために(笑)
「はじめてのニルヴァーナとはじめてのレッドホットチリペッパーズってプレイリストを聴きました(笑)」
ーうふふ。今回はどんな風に声がかかったんでしょうか?
「アナログ出るからライブやるんでみたいな感じでしたかね。いいっすよって返事しました」
ー澤部くんは色々な活動に参加していますが、どつの活動は他と違いますか?
「全然違いますよ!なんて言うんだろうな、Amを弾くところで、Am7を弾いても問題ない音楽を基本的にやるんですよ。でもどついたるねんの場合は、AmだったらAmじゃないと響かないんですよね」
先輩「それそれ!」
ー言語化するとどういうことなんでしょうか?
「パンクってことなんですかね。手癖でAm弾く時に、どうしても5フレットをガッと抑えたりするとマイナーセブンになっちゃうんで、ちょっと雰囲気変わっちゃうんですよね。だからそれを矯正しないといけないっていうのはあります」
ーなるほど
「意識が大変です。スイッチングが」
ーパンクの意識に変えてるんですね。では今回はどんなライブになりそうでしょうか?
「リハの感じだと、楽しそうっすね。やっぱFEVERの時は先輩パートの重圧ってのがあったんで(笑)そこはだいぶ気楽にやれますね」
ーちなみに先輩は動画でライブの様子を見たと思うんですけど…
先輩「見てないんですよ」
ー見てねーのかよ!
先輩「噂だけは聞いてます。相当やってくれたって」
「それが一番いいっす」
先輩「この間、スカートの楽屋に忍び込んで佐藤優介くんと会ったら、澤部くんが相当楽しんでやってくれてたのは聞いたんで。今回はこの巨漢ふたりがステージに立つってだけで記念になると思うし」
「風神雷神として(笑)」
先輩「次の『ODDTAXI』狙ってるんで(笑)」
ー澤部くんはこれまでどついたるねんのカバーをしたり、録音を担当したこともありましたね
「2011年頃ですね。今でもよく覚えてるのが、機材は持っていくけどテープは用意しておいてほしいって言ってたんですよ。マルチトラックのMTRのテープって、ちょっといいやつじゃないとまともに回らないんですよね。そしたら100均の120分テープ持ってきて「こんなんじゃダメだよ!」って(笑)」
ワトソン「ショップ99のやつっすね」
「録るだけ録ってみたんですけど、ビショビショの音になってしまって」
先輩「後に佐久間さんがジャケットを書いてくれて、ロフトで限定発売したんだよね」
ースカートはどついたるねんのトリビュート盤にも参加してますが
「『街』と『先輩のライクアローリングストーン』と『飯でも』」
ー多いですね!
「バンドで景気良くやるなら『街』だと。それを佐久間さんとふたりで作って、でもそれだけだと俺の愛情は表現しきれないよって、『先輩のライクアローリングストーン』をやろうと。これでもまだ足りないなと思って『飯でも』もやりましたね(笑)」
ーちなみに『街』はそもそもアカペラだったんですよね
「そう、当時はアカペラしか音源なくて、スカートでアレンジして」
ワトソン「そのアレンジを俺らがパクった(笑)」
ーじゃあどついたるねんとの付き合いはもう何年ですか?
「10年以上になるんじゃないですか。『ダディ』より前だもんね」
うーちゃん「最初の対バンはシェルターかな?」
ワトソン「BiSのイベントだ(2011年8月18日)」
うーちゃん「あん時に『ギンギラギンにさりげなく』を歌ってたのめちゃめちゃ覚えてる(笑)」
先輩「バサラブックスを破壊するイベント(2014年4月)も出てなかったっけ?」
「チャゲアス歌いましたね」
ー俺の澤部くんの思い出は、月刊ウォンブ!ってイベントにどついたるねんが出てた時、暴れるお客さんの中で澤部くんと客が殴り合ってるのが印象的でした
「そんなことあったっけ!忘れちゃったよ!」
ワトソン「パンチ合戦」
「正当防衛ですね」
先輩「スカートのイメージにない暴力的な一面(笑)」
ー長い付き合いですね。澤部くんから見たどつの変わらないところは?
「この3人が変わってない以外は全部変わってるんじゃないですか(笑)」
ー全部変わってる(笑)
「根っこは変わんないですけど」
ーうん。最後に澤部くんが好きなどついたるねんの歌詞は?
「カートコバーンの割れたケツアゴを見た時、俺はロック大学へ入学すると瞬時に悟った、願書を取りに行った、グランジ学科、俺はカートコバーンの生まれ変わりだ。ですかね」
先輩「ビデオBOXから澤部くんのラジオ番組にも出してもらって」
「あれは楽しかったな〜」
うーちゃん「先輩と澤部くんでローカル番組やってほしいっすね(笑)」
どついたるねん「ドツノポリス」LP発売記念ライブ
「ドツ鳴館殺人事件~お前もドツ穴確定してやろうか?~」
2023年5月12日(火)
会場:目黒鹿鳴館
OPEN 18:30 / START 19:30
前売り 3500円 / 当日 4000円
出演:先輩 、ワトソン、うーちゃん、藤村頼正、澤部渡、吉澤幸男、山中治雄、だらり(HOGO地球)
DJ:SHINCO(スチャダラパー)
チケット購入はこちらから
https://eplus.jp/sf/detail/3827440001-P0030001
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