【※自分語り多め】名取さなと向き合って見えたもの。「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ-」を終えて
note初投稿です、マジで。
よろしくお願いします。くれみ あるです。
○はじめに
まず先に謝っておくと、今回の「ばくたん。」参加中、自分は頭があまり回ってなくって…。
一部ほかのせんせえ達のイベント終了後の感想、考察をお借りしている部分があるかもしれませんのでご容赦ください。たくさん読んでどれが自分の感想でどれがせんせえ達の感想かわかんなくなっちゃったぜ。
どうやら他の方々は、イベントの途中も色々と「これ伏線か?」「不穏だな…」などと察知して楽しんでいた(?)ようですね。
確かに、あとから見返すとアレとかコレとかもう出来過ぎ!なくらい伏線っぽいです。
とても分かりますよ、とても。…ですが。
すいません、自分は
「わ〜いクイズだ!たーのし〜!w」
って感じで途中まで超普通に楽しんでました!うへ〜。
だって、これは普通に考えて名取が悪いだろ!
あいつ「ばくたん。」前日配信で何やってたと思う?
「うおネイルキャッキャ!w横列のせんせえ達でネイルつなげてデカうお弾幕、作っど!w」
とかやってたんだぜ!?
そんなお気楽な様子を見せつけられたら、こちとら純粋な女児心で「なとりがんばえ〜」しに行く気マンマンになっちまうのもしょうがないだろ…!
(加えるなら、ちょっと前のインタビュー(日経エンタテイメント!2023年1月号)を読んで、「今後も活動が続くんやろな〜」と安心しきってたのもありまつ)
まあ裏を返せば、それだけ無防備な状態で「アレ」を食らったわけですから、ある意味幸せだったのかもしれませんね。
意味がわからないバカが最強!よし、繋がったな。
というわけで。
当記事には「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ- powered by mouse」のネタバレが含まれます。
ネタバレを踏みたくない方は、必ず以下のリンクから本編をご視聴の上、この先をお読みください。
あと自分語り多めです。名取が好きだっていうから…(免罪符)
人間味、でしたね。今回。
-
○名取に出会うまで
今回の「ばくたん。」を通して、一つ思い出した思い出があります。思い出した思い出。
早速の自分語りで申し訳ないのですが、「自分がなぜ名取に惹かれたか」にも通ずる話です。
初noteなのを免罪符に語っていこうと思います。長いです。隙与悪。
自分は大学1年あたりの頃、つまり7年前(マジ?)から、Twitterするにあたって一つの絶対的なルールを敷いています。
それは「楽しいもので埋め尽くすこと」です。見る人をイヤな気分にさせないと言い換えてもいいかも。
自分は大学1年の時まで、あまり気持ちのいいTwitterの使い方をしてなかったと思います。とはいっても「○○のアニメの何話が嫌い」だとか、「このゲームのここが気に入らん」とか、今考えれば些細なことだったかもしれません。
そんなある日。
自分はとある同学年の生徒と駅で話していました。その頃は入学したてなこともあって友人も少なかったので、なんとかその人と仲良うなりたかったわけです。
その人はとあるアイドルアニメの話題を振ってきたので、それに反応して好感度ゲージをあげる作戦に。
ですが、その人の返答はあまり好ましいものではありませんでした。その時の会話がこんな感じです。
わい「○○ちゃんとか好きだなー」
その人「あーそいつ嫌いだわ」
「あ、そう……じゃあ○○ちゃんは?」
「あーそいつも嫌いw」
「そっか…」
それ以降会話はなくなりました。
(その人とはなんだかんだ4年生まで話す機会がありましたが、今ではもう名前も思い出せません。)
その日の帰り、一人で駅のホームに座って、ふとなんとなく自分のツイッターを見ました。
そこには、「他人が好きだったかもしれないもの」を否定しまくってる自分がいました。
それを見て突然、自分に対して急激に嫌気がさしました。「自分がされて嫌なことを人にしている」という感覚に襲われたんです。
その時、「これからは絶対にネガティブなことは書かない、ポジティブなことだけを沢山積み上げていってやろう」と決心したわけです。
○名取さなが好きな理由
その出来事は今思えば、自分の人格を形成するにあたってわりとデカかった気がします。
嫌なことではなく楽しいことに目を向けて、それがどんな風に楽しかったのかを自分の言葉で感想として残す。某マーリン風に言えば「美しいものに触れてきなさい」というやつです。
これが本当に、今思えばかなりデカい方向転換でした。まあ、「逆張り高2病が治っただけだろ!」と言われたらそうなんでつが…。
ともあれ己の生き方を方向転換した結果、「コンテンツ」と呼ばれるものに身を入れてのめり込む様になりました。具体的にはラブライブにドロくそにハマることに。いいのか悪いのか…!?
一般に、「コンテンツを楽しむ」には才能が必要だと言われています。(言われてるよね?どこかで聞いたことがあるはず。不安になってきた)
文字数の関係上、「その才能って具体的に何よ?」的なハナシをここで改めて説明はしませんが、とにかく図らずも自分はこの一件を通して、「コンテンツを楽しむ才能」が明確に開花し、コンテンツオタクとしての道が確実にひらけた訳です。オタクとしての経歴の始まりですな。
そういう意味では名前も忘れたアイツに感謝ヤミねぇ…。
それからは(数は少ないですが)様々なコンテンツと出会い、美しいもの、楽しいものを見て吸収していきました。
そして現在、自分は「とあるコンテンツ」にたどり着いています。
今オタクライフを楽しむにあたって、間違いなくメインの一つに据え置いている、一人のVtuberの女の子。
それが、「名取さな」というコンテンツだった訳です。は〜、ようやく繋がったな。
○コンテンツを楽しむ「才能」
さて、ここまで読んでくれた人で(いるのか…?)、
なおかつ「せんせえ」の方であれば、
なぜ自分が名取さなにハマったのか、もうお分かりですね。これ一度言ってみたかったやつ。
名取、コンテンツを楽しむ才能がありすぎる。
名取自身がしっかりとコンテンツを楽しむオタクであり、なおかつ「楽しいものがどんなふうに楽しいのか」を、せんせえ達に面白おかしく、楽しそうに、喜んで教えてくれます。
そんな名取の配信がですね、これがまたおもしれ〜んです!
名取があんまり楽しそうにしているものだから、自分もうめもも単行本を全巻買ったりブルアカにガチガチにハマったりしてしまうことに。4thPVを何百回みたことか。
オタクライフを楽しむ気概に満ちた姿に共鳴したのか、トークが面白かったのか、声が可愛かったのか、コメント欄との喧嘩上等なコミュニケーションが独特で心地よかったのか。
理由は定かではありませんが、とにかく自分は次第に名取の配信を見るようになっていきました。
比較的有名なVtuberだったので名前や印象だけは知っていましたが、いよいよ自身のツイッターの名前欄に🍆の絵文字を足して、本格的に追い始めることになりました。名取のファンマークですね。(ナース服→ナス→🍆)
それが2022年3月頃のことでした。ちょうど「メチャ・ハッピー・ショー」のあった時期です。
ちなみに名取が活動開始したのは2018年とのこと。
こう改めて書くと、あたしゃほんまに新参ですね。なんかもうずっと前から推してたような気がするんやが…?
さて、自分は以前、「広告」というものを鬱陶しく思ってたんです。
しかし今は「面白いものや世の中の流行を知るためにも、ある程度は広告に身を任せてお金を落とし、エンタメを経験することも大事」だと思っています。まあ自分の職業がマーケティング関係だからってのもありますけどね。これはガチで嘘です。すいません。
そういった心情の変化も相まって、名取の「プロモーションを含みます」には大層影響されまくりました。
うめもも日めくりカレンダー、ガチで使い倒してます。卓上の癒しすぎる
おそらくブルアカにハマるきっかけになった配信
後に公式から出た2周年アンケートにも「ブルアカを始めたきっかけ:名取さな」と書いておきました。だって事実だし…
そんなこんなで、気がついたら自分はいつの間にか紛れもない「せんせえ」になってたのでした。
本当に"気がついたら"なってました。
「いや、漏れはツイッターの名前欄に🍆を付けてリアタイでコメント打って名取の言ってた漫画よんで名取の言ってたゲーム遊んで部屋にサンリオコラボグッズ飾ってハロウィンイベントに現地参戦してるだけで別に好きじゃないが……(支離滅裂)」とか、けっこうマジに思ってました。ツンデレとかいう次元じゃないだろ。
配信でコメントを打ちつつチャット欄を見て、「な〜んかこの名前のせんせえ毎回いるなあ、熱心なんだなあ〜」とか本気で思ってました。
既に自分がそうなってるって気付け…!
あとは名取きっかけでさえきやひろちゃんを知ったり、卯月コウにガチハマりすることになるんですが、その話はまた機会があれば。
とにかく、名取を見ていると楽しいものをたくさん知ることができて、本当にオタク人生の潤いっぷりがハンパないです。まさに理想のオタク友達かもしれない。
振り返れば、自分が名取さなに行き着くのは必然だったのかもしれません。スタンド使いは惹かれ合いますからね(←オタクはす〜ぐアニメのネタに例える…)。
おめでとうございます、元気なうおりオタクですよ〜
○今回、もう一度揺さぶられたもの
ここからは今回の「ばくたん。」の話をしていきます。
一言でいうと「自分は自分をどう見ているのか?」をテーマにドカドカ見せてきたな…という感じでした。
なにより、名取は名取のことをせんせえ達にたくさん教えてくれましたね。なんて愛おしい…という話はまた後ほど。
今回のテーマ、自分なんかは「アアアわかるよ…」となったんです。一言でいえば共感性が高かった。
(飛ばした人向けの要約も兼ねて)さきほどは「ツイッターは楽しく遊ぼう!楽しく過ごしていたいもんね!」という話をしました。
同時に、自分はツイートする時、人をイヤな気分にさせないぞ!というルールを敷いています。
…いや敷いてない人がいたら怖いですが、そういう話じゃなくて、誰かにトゲが突き刺さらないように配慮をします。
何かを褒めたつもりになっても、人知れずトゲが誰かに刺さっちゃうことってままありますからね。
しかし、それだけ気をつけてツイートしても後から見返すと「アアやばい、言いすぎたか…?」と無性に後悔するときが稀にあるんです。
ドツボにはまると、「自分が配慮しまくったツイートをすることで、別の人にそういった配慮を強いてしまうことになるんじゃないか…?」と考え、あえて配慮レベルを下げたりなんだりと…。こういったマインドになってくるとも〜〜〜〜うめちゃくちゃですよ。諦めて一旦寝た方がいいです。
ツイッターがわからない人向けに別の話に例えると、人と会話した後、帰りの電車で「言いすぎたかも…」と脳内反省会を開く人は一定数いることでしょう。あれです。(最初からこう言えばよかったのでは…?)
とにかく、普段明るく振る舞おうと努めていても、同時に人に対して配慮する過程で、ふとした瞬間に我にかえったり、自分が嫌になってどうしようもなくなることがある訳です。
そういう人、たくさんいるはず(いてくれ…)。
別に誰かに怒られたからってわけじゃないんですよね。なのに一人で自分が嫌になったり、時には人に好かれるためにどうしたらいいのかをどうしても考えてしまう。
もうお分かりですね。(いいたい)
普段明るく振る舞う名取さなと、自己嫌悪に陥るもう一人の自分「名取■奈」、そして二人が歌った「ゆびきりをつたえて」と、自分の経験がピッタリ重なって、共感してしまった訳です。
ばくたん終了後も寝られずに、朝までじつと座つて考えてゐました
とにかく歌詞が言語化うますぎてウワー…となります。
どちらも名取、どっちも名取。彼女らが歌う「ゆびきりをつたえて」がも〜う、め〜〜〜〜〜〜ちゃくちゃよく分かります。特に前半。
名取、お前も大変だったんだな…となりました。(←なんだお前…!名取のことを"理解った"風な口ききやがって!お前が名取の何を知ってるんだ!ゆるさんぞ!)
これは名取が自分と向き合う歌であると同時に、名取と同じように悩む人間の在り方を許してくれる歌と思いました。大げさ?
○名取さなの非対称性
""非対称性""ってワード、なんか理系っぽくて…かっこよくない!?(名取と同じ思考回路で悔しい)
要はギャップ萌えの話です。
ところで「ゆびきりをつたえて」を聴いてせんせえ達はどう思いましたか?
とにかくすごかったですね。泣きました。
そして、これまでのどの曲とも全く違い、内気な少女の気持ちが綴られています。
一見すると、「名取らしくない、珍しい」という感想が出てきそうです。
が。
自分はこの曲を聴いて、心の底から、「めちゃくちゃ名取らしい曲だ…!」と思いました。
それがなぜかを話していきます。具体的には名取の人間性について語ります。
これは、自分が名取に対して「そういう風に」思いたいってだけかもしれませんが。
ガチな話、名取って配信終わってから毎回「あそこでああ言ったのは失敗だったかなあ…」とか悩んでそうじゃありませんか…?名取こそ脳内反省会開いてるだろ。たぶん。
だって、名取は言わずと知れた「配慮の鬼」です。
ここまで推してきた人達なら、たとえ名取が表面上はせんせえ達と殴り合ってバトルモードしてても、本当は真面目でファンに誠実なしっかり者の丁寧なヤツだってことを知ってるはずです。
一言でいうと大胆な小心者というか…(←これってアンチコメか?)
そして、今回の「ばくたん。」で改めて認識したことがあります。
これまでぼんやりと認識しつつも、明確に言葉に表せなかった、名取へのとある感想です。
自分は、名取のことを本当はどう思っていたのか。
今回、ようやく自覚できた気がします。
それは、「実は自分に自信がない子なんじゃないか」というものです。
悪い意味で言ってるんじゃないです。むしろ、名取のすごく人間臭くて美しい側面であり、この上なく推せる部分だと思います。
名取は芯の強い子です。
他人に配慮するのが得意。努力の天才。
でも、そういう要素と「自信がない」ことって矛盾しないと思います。
自信がない(今の自分に納得できない)から、より努力したり、他人を気遣ったり、時には精神をすり減らしてしまうという。
そういった繊細な一面、名取にもきっとあるんだと思います。
こう思った理由はもう一つあります。
「勘」です。はい。
自分がこれまで名取を見てきた上での勘です。
…まあ、自分は2022年秋の「さなやひハロウィン」から本格的に狂い出した新参オタクなので、解釈違いでもたたかないでね…。
(存在自体は前から知ってはいたのですが...もっと早く推したかった…)
さて、自分はツイッターのbioに書いてある通り「ギャップ萌え」という概念が好きなんです。(プロフィールのことbioって書くとギャルっぽくてかっこいい!)
例えば性格。「おどおどしたキャラだけど、言いたい意見はしっかり言える」とか、「自信過剰でいたずらばかりしているけど、本当は小心者で自分に自信がない」とかですね。
(ガチで余談ですが前者はららマジの幸ちゃん、後者はアミ先輩を思い浮かべてます。分かる人いないんだろな…。)
キャラデザ的な話なら、髪が左右非対称になってるのもめちゃくちゃ好きです。
それこそ名取で言えばキョンシー名取の前髪のデザインが狂おしいほど好きなんですがあれも「髪の分け目があって元気っ子な印象の左半分」と「いつもと同じ右半分」の二つが同居してて横から見たとき印象の変わり方がガラッと変わってすごくギャップ萌えを感じますよね?(息継ぎなし)(早口)(瞬足)
…まあこんな感じで、デザインにせよ性格にせよ二面性のあるキャラを見ると脳のCPUがいっぱいになる感覚がして、脳が矛盾によってエラーを起こし、いわゆる「狂う」ことができるんです。最高ですね。今日ではサウナ冷水風呂現象とも言われます。(←ほんとけ〜?)
よって、名取の内面に対してもそういった「ギャップ」を期待してしまう自分がいます。
今目の前の机に飾ってある、腰に手を当てて傲岸不遜でムカつく笑みを浮かべる令和最新版bluetooth搭載ナース名取アクリルフィギュアを見ていると殊更に思うのですが、
こういった表面的な態度をとってやがる名取を観察していると、つい裏に隠れた非対称性を探ってしまう…。
具体的には「こういう自信満々な女の子が、実は内気だったり気にしいだったらギャップがあって人間臭くて良いのにな…ムホホ…w」って感じです。我ながら悪い癖だと思います。
かわいい
○名取さなの本当の姿はどこにある?
そんな感じで、名取が明るく振る舞えば振る舞うほど、ふとした時に見せる繊細な一面が印象に残り、光が強ければ強いほど影が濃くなるように、名取の内面について考えてしまうわけです。
そして!(急な大声)
その話が今回のばくたんに繋がるんです…!
「ゆびきりをつたえて」で、今まで考えていたことがバッチリとハマったんですね。
そういった隠れた一面を!!!今回本人の口から直接打ち明けてもらったような気がして、
自分はすごく、すごーーーーーーーーく嬉しかったんです。
「今まで名取について新参なりになんとなく思っていたことが、間違いじゃなかったんだ」っていう納得感もありますけど、そんなことはどうでも良いんです。
それ以上に、「名取がずっと5年間ひた隠しにしていた心の奥底の本心を、やっとの思いで打ち明けてくれた」ってことが、何よりも嬉しいんです。
だって、名取って素をださないじゃないですか。
ばくたん終了後の自分のツイート。
簡潔にまとめると、自分は名取の「表」としか向き合っちゃいけないんじゃないか…と思ってた節があった、ってところです。
(どうでもいいですが、このツイートをした時はコンビニで買ったハイボール缶500mlとカッブ焼きそばで酔いまくってました)
「なんでそんなに葛藤してるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。
なぜかというと、名取って、2016年頃の意味合いでの「バーチャル
YouTuber」として完成されすぎてるんですよ。
例えば自分は名取と同じくらい委員長が好きなんですけど、公式プロフィールに書いてあることと実際の委員長はだいぶ違うじゃないですか。
むしろ「キャラ設定と違う!」っていう点をフックにして、ギャップ萌え(←でた!)で視聴者を引きずりこむ手法が、2018年当時すごく流行った気がします。
事実、自分もそれで委員長のファンになった訳ですから。ハァ~ッ!清楚清楚!
でも、名取は違いますよね。
「元気で明るくてお調子者、ダジャレが大好きで威張り散らす、インターネットが大好きなナース服の女の子」という公式設定は、ガチで「名取さな」そのものなんです。
こちらのインタビュー記事の冒頭より
…ナースはどう考えても違うだろって?いいたい気持ちはわかります。どう考えてもナースじゃないし、名取…。
でも、それを本人の口からは絶対言わなかった。あくまで、自分のことをナースだと思い込んでいる女の子なわけです。
○頑張り屋さんの名取さん
さて。
上でも言った通り、名取さなの魅力はそんな「公式設定」だけにとどまりません。
真面目で誠実で、ひたむきで努力家。そんなところにも惹かれているわけです。
たぶん今名取を推している人はみんなそうです。
いまさら当たり前ですよね。
でも、それはあくまで長くじっくり名取を追ったからこそ分かることです。
なにより、そんな「設定」は名取さなにはありません。
「名取だって、いや名取だからこそ、時に悩んだり、苦しんだり、辛いことがたくさんあるんだろうな」とか、つい勝手に想像してしまいます。
それこそさっき言ったように、実は自信がないのを隠して明るく振る舞ってるだけなんじゃないのか、とか、
時にはそういった名取の「公式設定」にはない隠れた一面を探したり、想像したりします。
ですが、誰がなにを想像しようと、名取さなはいつだって、みんなを笑顔にしてくれる元気いっぱいのナース服の女の子なんです。
だから、名取さなは他と違って「素」を出したことがないんです。
言い換えれば、弱いところを打ち明けたり、見せたりしない。
おそらくそれは「名取さな」の流儀に反するのでしょう。
-
ただ、(自分の知る範囲で)一度だけ、そういった場面がありました。
といっても多くのせんせえ達はすでに知っているでしょうし、野暮ですから深くは語りません。
…。
ただ、自分にとって一つ確かなのは。
さなやひハロウィン直後、名取さなについてアレコレ調べたりするうちに、このアーカイブに辿り着いたこと。
今後「名取さな」を忘れるようなことがない限り、ずっと名取の「せんせえ」でいようと、これを見て決めたことです。
…あ、一つじゃないじゃん。
(付け加えるなら、とあるものを遡って気になることがありました。
決して言及はできませんが、一つだけ言っておくと、「もっと早く名取を推していればよかった」「名取と一緒に、嬉しいことや悲しいことをたくさん乗り越えてみたかったな…」と、切に思います。)
-
そういったわけで、そういった部分に言及するのはなんだか無粋な気がしてできませんでした。
きっと名取は本当に、弱い自分を見せたくなかったんだと思います。
たぶん、隠れた努力家だとか言われることすら嫌だったんじゃないかな。
どうだろう。本心はそれこそ名取本人にしか分からないですけど。
だから、努力家で頑張り屋さんな部分に惹かれたとしても、素直にそういう感想を表では言えなかった訳ですよ。
あくまでも、配信のここが面白かったよ、といったような、名取ががんばってお出ししたものに対して、どう良かったのか、それを褒めることしかできませんでした。
名取がそれを望んでると思ってたからです。
それは、楽しいものを咀嚼することが日常になった今の自分でさえも、少し苦しかったです。
コンテンツにハマる上でこんな経験をしたことは今までにありませんでした。
具体的にどんな感じかというと、
本当は「名取はすごい!!えらーい!!」って毎日叫びまくりたいんですが、いざ寒いダジャレを乱発する名取に向かうと「は?」とコメントするしかできません。自分はせんせえなので……。
本当は好きで好きでしょうがないはずなのに、心を鬼にしてつっこむのです。
なんて矛盾を抱えた生き物なんだ。
せんせえって、大変なんだなぁ……。
自分がこうなのだから、ほかのせんせえ達はもっと歯痒かったんじゃないかな…と、これまた勝手に想像してます。
…まあ実際そんなことは全然なくて、「いつもがんばっててえらいね」とか言われて「ワハハ!」とまんざらではない表情を浮かべる名取がいたかもしれませんね。
あ。
いや、いや。
今思い出しました。名取、あまり「えらい」とか言われることに慣れてない、言ってほしくない、みたいなこと、前の雑談か何かで言ってましたよね…?
記憶違いだったらすいませんが、ぽろっと言ってたと思います。
「あまり自分が頑張ってると思えないので、急にえらいとか言われると困ってしまう」
とかなんとか。
名取、もっと自分のことをいっぱい褒めてあげてくれ…………。
○ふたりの名取
ともかく、そんな背景がある中で。
ついに今回、設定にもない、今まで言ったこともないような本音を、「名取■奈」が打ち明けてくれました。
自分はですね。
「■奈」の独白の後にいつものナース名取がでてきた時。
てっきり名取が
「いやー今のは名取じゃなくて並行世界の名取だからノーカンで〜す!本心とかじゃあっりませ〜ん!w」
とかぬかすんじゃないかと本気で心配してたんです。
だって名取はガンコで弱音を見せないし、こんな大舞台でも結局のらりくらりと躱してしまうんじゃないか…と。
自分は名取のことは心の底から信頼してるけど、「そこ」に関しては信頼してませんからね。
でも。
名取はしっかりと、「本当は名取も思ってたことだけど…」と口にしてくれました。
「■奈」の独白と、名取が一人でずっと抱え込んでいた、本当の本当の奥底にある思いが同じであることを明かしたのです。
この期に及んでまだ嘘つこうとしてたらガチで8発殴ってたぞ!
さなちゃんねるでは珍しい純粋なファンコメに、この態度である
自分は今回のばくたんで、間違いなく一番心に残ったシーンがあります。
それは「ゆびきりをつたえて」の途中、■奈の姿が「名取さな」になるところ。
髪はぼさぼさで前髪は伸び放題、目は虚ろで元気さの欠片もない、震えた声の患者服の女の子。
そんな彼女が我々の前で、意を決して、見慣れたナース服に着替えました。きらきらとした光に包まれて、まるで魔法少女のようです。
その瞬間。目の前にいた仄暗くて虚ろな少女が、我々の知る「名取さな」その人だったのだと。
5年間という長くも短い時間で培った、せんせえとの信頼関係のもとに、ようやく打ち明けてくれたのでした。
この時の名取の勇敢な後ろ姿、自分はおそらく忘れたくても忘れないでしょう。
「この内気な少女が、名取さなの奥底にいるもう一人の名取」
これは二人が向かい合う演出からも見て取れます。
だって、平行世界のくだりでさんざん「ドッペルゲンガー的なアレで同時に二人存在できない」と言っておいて、
最後は名取さなと名取■奈が同時に二人存在したわけです。
つまり、二人はよく似た平行世界の別人(ドッペル)ではなく、同一人物そのものだと暗に明かされたシーンだと読み取れます。
(ちょっとメタい話になっちゃうので読み飛ばして頂いてもいいのですが、
「まあ同時に二人存在できないのはそりゃぁ…ねぇ…同時に喋るわけにもいかないし…技術的にムリだもんね」と最初は思ってたのですが、
よーく思い返すと、「ゆびきりをつたえて」歌唱シーンでは、名取と■奈が二人同時に歌を合わせるんですよね。
もっといえば、さなやひハロウィンにてデビ名取が合流して好き勝手に暴れ回った前例もあります。
なので「技術的にムリだから」とかいう言い訳は通用しなくなります。
やろうと思えば、並行世界の名取と並んで好き勝手に喋ることもできたはずです。
でも、しなかった。
明らかに意図的な演出だとメタ読みできますね。いやはや、flapper3さんの技術力が化け物すぎます。あまり詳しい訳ではないですが…)
(あくまで自分の解釈です)
かくして。
今まで自分たちが「名取さな」だと思って見ていた超秀才スーパーインターネットガールの正体は、
本当は内気で人見知りな「名取■奈」というなんの変哲もない子が、暗い自分を隠してナース服を着て、頑張って演じていた姿だった。
…その事実が、ついに明かされたわけです。
個人的には、最初は無理をして明るく努めていたのが、せんせえ達と過ごすうちに、だんだんと自然に明るくいられるようになったんじゃないかな…と解釈しています。
解釈というか想像…?
真相は名取にしか分かりませんね。
でもまあ、人との関係ってそんな感じでいいと思います。
他人の本当の奥底を完全に理解することはできません。
名取の心は、名取だけのものです。
ですが、もし
「バーチャルサナトリウムは、名取とせんせえが癒しあう、互いのための療養施設だった」
…なんて感じだったら、めちゃくちゃ綺麗なんじゃないかなぁ…などと思います。
これから、名取は■奈のことを、■奈は名取のことを、
たくさん許してあげられるといいなあと思います。
○さなちゃんねるの最終回
このシーンを初めて見た時、
まるで、魔法少女の姿と普段の姿を使い分けて別人のふりをしている主人公が、最終回で同一人物だと皆んなに明かして、居なくなってしまう…そんな場面だと思いました。
(具体例出せっていわれると浅学すぎてわかりやせんが…パーマンとか…?)
そう、最終回です。
自分はこのシーン、たぶん直前の「夏祭り」決定の告知がなかったらガチで気が気じゃなかったと思います。
だって、さなちゃんねるの最終回じゃないですか、こんなの。
他のせんせえ達が言ってると思うのでわざわざ自分が改めて言いませんが、
「もし■奈の正体がわかったら、それはもう"そういう時"なんだろうな」と思ってた人は、自分を含め本当に本当に多かったことでしょう。
そこら辺はより詳しいせんせえに丸投げするとして、自分も以前はすごく怖かったです。
ただ、今回のばくたんを見ていてそこまで怖かったか?と言われると違いました。
さっき言った通り夏祭りの告知や、少し前のインタビュー記事で活動がまだまだ続くことを知っていたわけですから。
言ってしまえば、結構安心して、必ず前に進んでくれるんだと信じながら観ることができましたね。
だから、驚きより嬉しさの方が大きいってのがあります。
本当に今回、すごく「一本の映画を見たな」という気分になりましたね。自分だけじゃないはず。
誇張抜きに、「名取さな」の物語が一旦のエンディングを迎えたんですから。
この「ゆびきりをつたえて」という曲、スタッフロールの映像付きで流してくれても違和感ない。むしろ、それすごく見たいです。
下から「声の出演 主演:名取さな 作画… 音響…」みたいにスタッフの名前がずら〜〜〜っと出てきて欲しいし、それらをじっくり読んであ〜あのシーンはこういうスタッフ構成なんだな〜とか考えたい。オタクは映画とかのスタッフロールをちゃんと読んでしまいがち。
自分CINE11の最後尾にいたので退場するまで時間がありました。
その時、エンディング曲として会場にながれ続ける「ゆびきりをつたえて」をず〜〜〜〜〜〜〜っと聴いてたんですが、マジで頭の中にスタッフロールが流れてましたよええ。
なんていうかもう、会場にずっと流れ続ける「ゆびきりをつたえて」と、「名取さな」という一人の少女の物語を見届けた余韻で情緒がおかしくなりそうでした。
それだけ、一本の物語を見届けたぞ……という喪失感がすごい……。
(↑ここの文章かなり乱れてる自覚はありますが、当時の情緒がどれだけ乱れてたのかをここから察して頂ければ…)(無茶振り)
○今まで見ていたナース服の女の子は、結局「誰」だったのか
可愛すぎる
こちらをご覧ください。
「ばくたん。」終演直後に投稿されたさな歩きです。
自身の内側を初めてちゃんと見せてくれたあと。
自分の正体を知られた後の、「名取さなの服を着た一人の少女」が、困り眉で顔を赤らめなから、恥ずかしそうに手を振っていますね。
愛おしすぎんか?
ぼかぁですね、名取のことをすごい女だと思ってたんです。思ってたというか今でも思ってます。間違いなく特別な存在です。
でも。
名取は、決してそこまで特別なスーパースター的な存在なんじゃなくて、
「我々と同じように些細なことで悩んだり、怒られてもないのに自分がどうしようもなく嫌になったり、逃げ出したくなったりする、そんなどこにでもいる一人の普通の女の子なんだ」
って考えたら、めちゃくちゃ愛おしくなりました。
…自分で書いててしんぱいなんですが、「ゾ」か…?漏れは…。
いかにも「ばくたん。」終了直後の深夜0時42分らしいツイートをするオタク
そんなことを踏まえて、先ほどのナース服に身を包んで気恥ずかしそうに手を振る名取をもう一度見てみてください。きっと愛おしくて愛おしくて狂いそうになることうけあいです。
今回のばくたんを通して、ものすごく名取との親近感というか、心の距離が近くなった気がします。いや、距離は適度に保ちましょう。
名取が努力の天才だなんてことはずっと前から知ってるけど、改めてそうなんだと思いました。
名取は、決して神から才能を与えられたスーパーウーマンなんじゃなくて、
「名取■奈」という子が想像もできないような努力をしてくれたおかげで、今ここにいるんだと思います。
だからこそ、名取のことを、世界で一番といっていいほど尊敬しています。
(まあ、それはそれとしてあの可愛い声とトークセンスは才能だろと思いますしめちゃくちゃ羨ましいですけどね、ばーかぼーけ!)
ところで完全に余談ですが、名取のナース服衣装ってめちゃくちゃ神デザインですよね。
白とピンクの上品なかわいさのある色合いとかハートを数点あしらったキュートな配置とか幼さとお姉さん感を同時に感じさせるようなおしゃれで可愛らしいハーフツインの髪型とかワンポイントの飾りとして完璧なうさぎの髪留めとか凛々しさや清潔感や真面目さを感じさせる白い襟元とか肌面積が少ないからこそ映える絶対領域とかこれらの要素を渋滞させずシンプルでキャッチーにまとめあげるデザインセンスが最高だと思いませんか?(息継ぎなし)(瞬足)(ゾゾゾ…)
今回は一旦ここまで。
いつまでも投稿できなさそうなので、取り急ぎこれをもって一旦の投稿とします。ちょうど1万文字超えたし。うそでしょ。
追記することがまだたくさんありますが、まあ書きなくなったら書きます。
自分の悩みとかそういう自分語りも機会があればまた。
せんせえ方、「ここ違うだろ!」っていう点があったら馴れ合いにならない程度に教えてください。なんも自信ないわ…名取たすけて…。
○終わりに
名取。
自分は、「名取さな」に辿り着いて、本当に美しいものをたくさん見ることができました。
ありがとう。
これからは、「わたし」のことを、今まで以上に、たくさん許してあげてくれよな。
自分もそうするからさ。
誕生日おめでとう。大好きだぞ。
くれみ ある より
名取さなと向き合って見えたもの。「さなのばくたん。-ハロー・マイ・バースデイ- 」を終えて
おわり
○おまけ
なんと当記事が「note」公式に捕捉されました。
マジかよ。
比較的早い時期に出したので捕捉されやすかったのかしら。
まあ、なんにせよピックアップに足る記事だと思っていただけたなら大変光栄d
ん?
んん、?
アアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァアアアアァァァァァァァァァァあああああああああああァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
晒 し あ げ
ほんとのほんとにおわり