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ヨルシカ 盗作

盗作はこれまでのヨルシカとはまた違う雰囲気を纏った作品だった。小説のなかの二人の関係は、交わす言葉こそ少なく、特別に気にかけている様子もなかったが静寂の中でもたしかに絆が結ばれ、深まっていたのだと感じた。男からはどこか寂しさや満たされない心、暗い影を感じた。少年のことを鬱陶しく感じつつも、細かなことにも気にかけピアノも教えてと世話を焼く姿に彼なりの優しさを感じた。また母と母の作るステンドグラスが好きな少年は熱心で純粋な優しさをもっていて、事務所に通いピアノを習う姿や、ステンドグラスの工房を案内している姿が頭の中で直ぐに浮かんだ。少年のピアノが聞きたいと思った。

盗作のアルバムの方も今までのヨルシカよりも力強さや音の重さを感じるような印象を持った。n-bunaさんの選ぶ言葉によって作り出された歌詞にsuisさんの強い歌声が乗りとてもかっこいい曲だと思った。ジャズ調のメロディもより曲の世界観を醸し出していてよかった。

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