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シャントPTAの際のマイクロガイドワイヤー

シャントPTAの際、ファーストチョイスとしては長らく0.016インチダブルアングルのGTワイヤーを使用していた。このガイドワイヤーは、腹部の血管系IVRでの鉄板ファーストチョイスであるため、その流れでシャントPTAでも漫然とファーストチョイスとして使用してきたものである。

しかし、最近多用するようになった細径プロフィールのバルーンカテーテル(モノレールタイプ)は、0.014インチガイドワイヤー対応であり、0.016インチワイヤーは使えない。

従って、ファーストチョイスのガイドワイヤーは0.014インチガイドワイヤーに代わった。

先端荷重0.8gのポリマージャケットワイヤーで、先端形状可変の製品である。閉塞性動脈硬化症(ASO)の血管内治療の際に、非常によく使用しているガイドワイヤーである。

病変形態や血管屈曲にあわせて先端形状を変形させると、ほとんどすべての症例で、病変通過が可能である。閉塞病変であっても、シャントPTAの場合には掘削+病変通過は容易なことが多い。

0.016インチダブルアングルのGTワイヤーを使用していた時期には、病変通過できず、別のガイドワイヤーに交換しなければならない場合がしばしばあったが、現在は上述の0.014インチガイドワイヤーのみで事足りることがほとんどである。




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