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20G針での動脈穿刺

血管系のIVRの際、細径シース(肉薄シース)をルーチンで使用するようになって久しい。

筆者が通常用いている細径シースには、20Gサーフロー針相当のサイズの穿刺針が添付されている。通常は動脈前後壁を穿刺するが、穿刺時に動脈内腔を通過していても血液の逆流が見られないことが結構ある。

そのため、血液の逆流がないことを穿刺不成功の指標として用いることができない。

また、穿刺針外筒がしっかり動脈内腔に存在しても、拍動性に血液逆流が来ないこともしばしばある。その場合には、添付のガイドワイヤーを極めて慎重に進める必要がある。場合によっては、ガイドワイヤーを進める前に、穿刺針外筒から造影して確認すべきである。

尚、症例に応じて超音波ガイド下で穿刺を行っている。具体的には、動脈が細い例、動脈狭窄例、著明な石灰化プラーク例、後壁穿刺を避けたい場合 などである。

全例に対して超音波ガイド下で穿刺を施行すれば、穿刺不成功率は減少するのだが、、、

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