普段から、穿刺部位・穿刺経路を考える。

胆嚢が肝床から遊離していたり、肝表に消化管が被さっていたりすると、超音波での視認性が悪化するし、安全な穿刺マージンも狭くなるため、胆嚢や肝の穿刺は困難度が増す。

その他、横隔膜挙上が著明であったり、特定の体位をとるのが困難であったりなど、穿刺が困難となる原因はいろいろある。

緊急でいざ穿刺、という時に穿刺困難症例の穿刺部位・穿刺経路をどうするかを悠長に考えるヒマはない。

そこで、普段から、穿刺部位・穿刺経路を考えるようにすると良い。

日常の画像診断業務の際に、この症例にドレナージや生検、その他の経皮的手技をするとしたら、かなり困難だろうな、、と思わせる画像に出くわすことがある。

このような時がチャンスである。将来出くわすであろう穿刺困難症例をあらかじめ検討できることになるからである。就寝時などに戦略をゆっくり考えると良い。気持ちに余裕があると、良いアイデアも浮かびやすいというものである。

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