マイクロカテーテル単独で血管選択

マイクロカテーテル自体は指向性に乏しいため、マイクロガイドワイヤーを用いずに、マイクロカテーテル単独で血管分枝へ入れ分けることは通常困難である。 しかし、マイクロガイドワイヤーを用いても、屈曲蛇行が強かったり、分岐角度が急峻だったりで、血管分枝へ入れ分けることに難渋することはしばしばある。

そのような場合には、マイクロガイドワイヤーの先端形状を変化させたり、別のマイクロガイドワイヤーに代えてみたりして、目的血管にアプローチすることが多いと思われる。 ただし、この操作により、時間が余計にかかってしまう。

そこで、マイクロガイドワイヤーを抜いて、マイクロカテーテル単身を進めてみると、意外にも目的血管にするっと入ってしまうことがある。時間と医療材料の節約にもなるので、非常に助かる。

先端形状をあらかじめつけてあるマイクロカテーテルも市販されているが、先端形状がない(ストレート形状)ものと比較して、印象としては特に差異はないようです。

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