ウイルスって何?なぜコウモリから人間に感染したの?【お医者さんに聞いてみた part1】
コロナウイルスについて、わからないことやデマ情報が多すぎたので、銀座誠敬会クリニック院長の吉野先生に突撃インタビューしてきました。動画の一部をnoteに書いています。
吉野 敏明 先生:
鍼灸漢方医の家系11代目、一宮温泉病院理事長、銀座誠敬会クリニック院長、包括治療政策研究会理事長、作家。
本編の動画はこちら↓
ウイルスとはなにか?
ウイルスは生命体ではありません。つまり、生物ではないということ。DNAやRNAの遺伝情報しか持っていないんです。
原料を持っているけど自分で合成ができないから、自己増殖はできません。
だから、人間の細胞に入り込み、人間のDNAやRNAなどを使い、勝手に増殖して勝手に出ていく、そんな生命体です。
ウイルスの構造
大きさはものすごく小さくて、ナノ単位です。すごく小さいので、マスクで吸入を阻止することはできません。人間に例えると、人間が直径30mの土管を通るようなもの。そのくらい小さいです。
ウイルスは、カプシドというタンパク質で出来た殻の中にDNAかRNAが入っています。ただそれだけの構造で、人間の細胞の外にいるときは、タンパク質の結晶です。
この構造のおかげで、1~2年は当たり前に生き延びることができます。ウイルスは、何万年~何百万年と古いもの存在し、もしかしたら宇宙の外から来ているものもあるかもしれない。
繰り返しになりますが、ウイルスは生命体ではないため、自分で増えることができません。
つまり、何かしらの方法で細胞の中に入ってくる。
ウイルスが細胞の中に入る仕組み
ウイルスの外側にはカプシドというタンパク質があって、そこにスパイクという突き出たものがあります。それが突き刺さるようにして、細胞に入ってきます。
細胞の表面にはレセプターと呼ばれる鍵穴があります。レセプターからは色々な物が入ってきます。
ウイルス、は細胞の中に入れるように、レセプター=鍵穴の鍵と同じ形を持っています。
インフルエンザは、鼻や喉など気管の細胞に入ってくる(スパイクの形が鍵穴に合致する)。
ノロウイルスは小腸の細胞に入る(スパイクの形が鍵穴に合致する)。
だから、インフルエンザは「くしゃみ・鼻水・涙」、ノロウイルスは「主に下痢症状」となります。
ヒトインフルエンザは、人間の細胞の鍵穴にしか入りません。鳥インフルエンザは、鳥の気管の細胞の鍵穴にしか入りません。
ところが、何かしらのミステイクで人間に入り込むことがあります。ヒトインフルエンザが入り込む時に、誤って鳥インフルエンザが一緒に入ってきてしまうんです。
そうすると、ウイルスがDNAをコピーする時に混ざってしまう現象がおきます。さらにエラーが続くと、鳥インフルエンザが人間に感染するだけでなく、人間から人間へ感染するようになります。
このエラーが、今回の新型コロナウイルスでも起きたと考えられます。
コウモリが新型コロナウイルスの元になったと言われています。本来はコウモリから人間にうつることはエラーでおきても、人間から人間はなんとか遮断できれば、増えないはずでした。
けど、今回はその人間から人間への遮断に失敗した。それで武漢で新型コロナウイルスになったというわけです。
さらに知りたい方は動画も合わせて、ご覧くください!
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