見出し画像

20240107_テート美術館展

ちょうど帰省しててやっと大阪中之島美術館に行けた。

東京で行こうかなと思ってたけど忙しくて観に行けなかったテート美術館展へ。東京在住で大阪に実家があるというのはこういうときに真価を発揮する。大阪の方が人の入りが少ないんじゃなかろうかと予想してたけど全然そんなことなかったな。三連休の中日だったというのもあると思うけど人が多かった。

ちなみに私が一番好きなアイドルであるホ・ユンジンも東京開催の方を観に行ってる。

正直、自分にめちゃくちゃぶっ刺さる作品はなかったけど、展示自体は良かった。完全なるド素人の感想ですが。人が多くてさーっと流した箇所もある。並んだり待ったりするの苦手やねん。そういえば、光や色彩の話になるとゲーテの色彩論が必ず出てくるな。今までに行った印象派系の展示で毎度登場していた記憶がある。

展覧会って絵を見ながら考えごとができるから好き。昔から芸術(美術)への憧れがあって自分なりに関連の本に目を通したりはするものの、やっぱり「わかっていない」と感じていて、作品を一つ一つ見てその「わかっていなさ」と向き合う時間を過ごす。

絵画に限らずこういう鑑賞については「必ずしも時代背景や作者の経歴を知らないといけないわけではない。感じるままに作品に触れたっていい」という人もいる。たとえば西洋の絵画はキリスト教と強い関わりがあるからその文脈を汲みながら見るとより理解が深まるといわれているけれど、そういったことを知ることなく更地の状態で鑑賞したいという気持ちと、ある程度知った上で鑑賞したい気持ちと両方あって、いつもこの間で揺れる。ちなみに今の私の状態は「どっちつかず、中途半端」。美術館に行くと、こんなに美術に興味のある人っていてるんやと驚くことが多々あるけど(見方によってはちょっと失礼な書き方に見えるかな……)、実際のところみんなはどうなんやろう。

でも「わかる」ってそもそも何が?って感じもする。イコノロジー(図像解釈学)というものを知ったとき、これを素人がちょっと掻い摘んだ程度では、絵を見てもひたすら答え合わせに終始する鑑賞の仕方をしてしまいそうだと思った。人間は答えを知りたがるものなので……。こんな話はずいぶん前から繰り広げられていそう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?