ジャパンカップ 全頭診断
11月の馬券の調子がすこぶる悪くてもう競馬したくないですが、ジャパンカップが豪華すぎたので全頭見ていきたいと思います。
傾向としては、
①1番人気馬の成績が【5,1.2.2】と良い。
②1枠の成績が良い。
③前走天皇賞秋組が好成績。GⅠ、GⅡ以外から出走してきた馬は割引。
このあたりの傾向に注目して見ていきます。
全頭診断
S評価
①🐎リバティアイランド🐎
言わずと知れた今年度牝馬クラシック三冠馬。世代最強馬の1角ではありますが初の古馬相手にどこまで闘えるか。
最内枠を引いてしまったが故、先団から中団につけたい。イクイノックスとの位置関係が大事になってくる。桜花賞のように出遅れて後方からになってしまうとどん詰まりの危険もあり致命的か。
3歳牝馬のためこの馬にこの斤量はチート。調教もよく、長い直線の東京コースも相性はいい。枠は賛否両論あると思いますが1枠の成績は過去の傾向も良く、S評価です。
②🐎イクイノックス🐎
こちらも言わずとしれた現役最強馬。世界ランク一位に君臨し、あらゆる脚質を駆使して勝利してきた化け物。
前走天皇賞秋はハイペースの先団に取り付いて直線さらに伸びる化け物っぷり。そのままレコードタイムを叩きだす。
今走は前走レコードで走った影響が懸念されるが、調教ではその気配はなくむしろ前走が叩きだった説まである。
想定1番人気、おそらく馬券発売後のオッズも1位でしょう。過去の傾向から見ても1番人気の信頼度はあり、枠も絶好枠。メンバーレベルは過去最高レベルではあるもののこの馬が馬券内から外れることなど許されないため、S評価です。
A評価
⑤🐎ドウデュース🐎
前走天皇賞秋は悲運の乗り代わりからの7着。ハイペースの中で先団についたイクイノックスをマークし、追走したものの直線で力尽きた。
今走も戸崎騎手を乗せて挑むが前走よりもしっかり準備、作戦は練れたはず。ドウデュースの良さを活かせる走りを期待したい。
内目の枠を引いてはしまったが、しっかり脚を溜めて直線爆発するドウデュースが見たい。叩き2走目による上積みもあると考えA評価です。
⑩🐎ダノンベルーガ🐎
ここまでモレイラ騎手4連続騎乗でジャパンカップを迎えたダノンベルーガ。
ここ2戦は4着2回ですが、札幌記念は洋芝に雨を含んだ特殊な重い馬場だったという点、天皇賞秋は少し追い出すのが早かったためか。調教を見るに状態は前走より上向き。ハイペースが予想されるのでしっかり脚を溜めて直線爆発できれば馬券内は充分ありそう。枠順も前走より外目を引けたため、今回はA評価です。
⑰🐎スターズオンアース🐎
これまで馬券内を外したことないスターズオンアース。
天皇賞秋に出走予定だったものの右前脚の異常で回避。ぶっつけでジャパンカップに出走は不安ではあるものの調教は良好。
ほぼほぼ大外枠を引いてしまったが、控えて直線で後方からぶち抜くはずなのであまりマイナスではないか。
鞍上のビュイック騎手は日本でも短期免許で来日した際には結果を残しており期待できる。A評価です。
B評価
➂🐎タイトルホルダー🐎
生粋の逃げ馬タイトルホルダー。今走は人気を集めている上位馬に隠れ、想定5番人気と影は薄くなりつつあります。
前走休み明けのオールカマーでは2着。叩き2走目の今回は上積みが期待できる。調教はまずまず。
ぶっ飛ばしそうな逃げ馬が他におり、ハナ争いで競ってしまうとこの馬に厳しい展開になってしまうため、番手につけるレース運びをしたい。
東京競馬場での成績が乏しく、主にこれまでGⅠの舞台で結果を残してきたのは右回りの阪神コースであるという点を踏まえ、B評価です。
⑦🐎イレジン🐎
今回のジャパンカップ唯一の外国馬。ダークホースを選ぶとしたらこの馬でしょうか。日本の芝、高速馬場が合うかどうかですが、重い馬場になってくればこの馬の出番はありそう。
また、騎手がめちゃくちゃ美人。かわいい。それゆえに過剰人気になってしまいそうな気もしますが記念に買います。ヴェロン騎手は今年のWASJでも勝っており実力も折り紙付き。B評価です。
⑧🐎パンサラッサ🐎
サウジカップを勝って一気に獲得賞金ランキングに名を連ねたパンサラッサ。とはいえ、東京2400mは長すぎます。適正距離は1800~2000といったところでしょうか。
なにがなんでもハナを取りに行くと思うのでハイペースは必至。タイトルホルダーがすんなりハナを譲ってくれたとしてもこの馬が馬券内に残るとすれば昨年の天皇賞秋のような大逃げをかますしかなく、距離不安も向かい風。
ケガ明けということも重なり、普段ならC評価ですが個人的に大好きな馬。頑張ってほしいのでB評価です。
⑨🐎ヴェラアズール🐎
昨年のジャパンカップ勝ち馬。今年は想定8番人気。そんなことあっていいんでしょうか。
昨年のジャパンカップ勝ち以降、海外遠征もあり凡走が続いていますが今回は相性のいい東京コースに戻ってきました。鞍上は昨年勝ったムーア騎手の妻、ドイル騎手。ここは復活を期待してB評価です。
⑭🐎ディープボンド🐎
あと1歩のところでGⅠを勝てていないディープボンド。
休み明けだった前走京都大賞典では後方からの競馬になったものの直線でいい末脚を見せて3着とまた新たなスタイルが見えたのではないでしょうか。
とはいえ、本質的には先行したい馬なのでもう少し内枠が欲しかったところ。スタミナのある馬なので消耗戦に持ち込めればチャンスはありそう。
叩き2走目ということもあり、調教もまずまず。展開向くことを期待し、B評価です。
C評価
④🐎スタッドリー🐎
左右の枠がレジェンド級の馬に囲まれてしまったスタッドリー。
3勝クラスを勝ち上がった後は目立った成績を残せておらず、ここもメンバーレベル的にはかなり上がるため、厳しい結果になりそう。
ここを叩いて目指しているレースがあるのでしょうか。今走はC評価です。
⑥🐎フォワードアゲン🐎
こちらも3勝クラス勝ち上がり後、目立った成績のないフォワードアゲン。
能力的にもここは掲示板に乗るのも至難の業でしょうが、これまで30戦ものレースを走ってくれたこの馬にGⅠの晴れ舞台を経験させてあげたいという陣営の思いがあるんでしょうか。怪我無く走り切ってほしいですが、評価としてはC評価です。
⑪🐎トラストケンシン🐎
約9か月ぶりの出走となるトラストケンシン。
近走は二桁着順が続いており、年齢的にも昨年より上積みは見込めない。加えて休み明けであり、調教もそこまでよくない。
怪我無く完走できればいいのではないでしょうか。8歳馬であり最後の晴れ舞台かもしれません。C評価です。
⑫🐎チェスナットコート🐎
地方から参戦してきた内の1頭。
前走オールカマーはシンガリ負けと力の差を見せつけられたものの完走。
このジャパンカップで引退と発表されており、力を出し切って最高の走りを見せてほしい。9歳まで走って通算60戦。かつては天皇賞春で掲示板にも乗り、そこからの地方移転。よくここまで頑張りました。馬主孝行のいいお馬さんです。本当にお疲れさまでした。
⑬🐎クリノメガミエース🐎
地方から参戦してきた内の1頭。
地方勢の意地としてなんとか見せ場を作ってほしいですが、メンバーレベル的には厳しい着差になりそう。
2400m自体初めてのお馬さんなのでここは怪我無く完走できれば言うことなしです。
⑮🐎ショウナンバシット🐎
3歳牡馬から唯一の参戦。
クラシック路線を歩んできたものの皐月賞で掲示板にのって以降は一線級には通用しておらず、ここも初の古馬相手ということもあり厳しい。
想定12番人気はさすがに低すぎですが、掲示板に乗れば御の字でしょうか。
C評価です。
⑯🐎インプレス🐎
前走京都大賞典は重馬場故にスタミナが持たず、12着と大敗。
重賞唯一好走した新潟記念はスローからの直線でインをついての3着。
今走はそこそこハイペースになると予想し、この馬には展開が向かないと予想。メンバーレベルも格段に上がるのも懸念。
また、鞍上のGⅠとの相性の悪さも加味してのC評価です。
⑱🐎ウインエアフォルク🐎
3勝クラスから参戦。
長距離を得意とするスタミナ、末脚もいいものを持ってはいるがあくまで3勝クラス相手でのもの。ここはメンバーレベルも高く、厳しい。
個人的に藤田菜七子騎手が好きなので頑張ってほしい。
今回のジャパンカップはメンバーレベルも高く、GⅠ馬も多数参戦する夢の一戦。イクイノックスとリバティアイランドの一騎打ち的な見方が多く、僕の見解もそのようになりました。過去の傾向から見ても伏兵の一発はあまりなく、3着にどの馬が来るかを当てるようなレースになりそうです。
その一方で地方馬、条件馬などの聞こえは悪いですが、思い出出走的な側面もあると思います。(各陣営が勝つ気でいるのは重々承知です。)
ジャパンカップはタイムオーバー制度もなく、各馬最後まで走り切ることができます。最後まで怪我無く走り切り、各馬一生に一度しかないかもしれないGⅠの晴れ舞台を楽しんでほしいですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
みんなでジャパンカップ、楽しんでいきましょう!
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