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そもそもギルド(subDAO)を作る理由って?

Ittu new world!!!
というわけで、今回はタイトルにもある通り、DAOのギルドシステム(subDAO)について解説していきます!
DAO自体の解説はここではしませんので、「まずDAOってなんなん!」という方は伊藤穰一さんのYouTubeを見てみることをお勧めします!

subDAOとは?

というわけでsubDAOの概念から説明していきます。
subDAOとはその名の通り、メインのDAOに対するサブ、つまり補助的な機能を持つDAOのことです。

会社組織で例えると、子会社や部署、派閥のような感じで捉えていただけるとイメージしやすいかもしれません。

DAO自体まだまだこれからという中で、subDAOという言葉自体知らない方も多いかと思いますが、実はもうすでにこのsubDAOのシステムを上手に使いこなしているDAOがあるんです。

その名はBanklessDAO

BanklessDAOはメディアを運営するDAOで、P2P取引のポピュラー化をビジョンに掲げています。

そんなBanklessDAOの中にはライターズギルドやマーケティングギルド、リサーチギルドといった様々なギルド(subDAO)が、メインのDAOに対する子会社的なポジションで構成されています。(ただし、メインDAOとsubDAOは上下関係はありません。)

ギルドを分ける基準は、人材のスキルセットです。

つまり記事を書くことが得意な人はライターズギルドに所属しますし、マーケティングが得意な人はマーケティングギルドに所属します。

要するにBanklessDAOでは、人材をスキルセットごとにチーム分けをしているということですね。

subDAOを組織する理由

ではなぜBanklessDAOではこのような体制を採用しているのでしょうか?

理由は2つあります。

  1. 官僚主義の阻止

  2. 簡単な人材リソースへのアクセス


官僚主義の阻止

1つ目は官僚主義の阻止です。

官僚主義とは成果よりもリスクを避けることを優先し、社内政治を進めて出世を試みるような社風のことですね。

いわゆる大企業病なんて呼ばれたりもします。

どうしてもピラミッド状の組織が大きくなってくると、既得権益が強くなりすぎてしまい、新しいことやイノベーティブなことにチャレンジできなくなってしまうんですよね。

大企業で新規事業を立ち上げようとしても、「ちょっと上に聞いてみないと、、、」と言われ、そのまた上に聞いても、「ちょっと上がなんて言うかなぁ、、、」と言われる。みたいな話聞いたことありませんか?笑

あれです笑

時代の流れが今に比べて予測できた昔なら官僚主義的なやり方で良かったのかもしれませんが、目まぐるしく変化する今の時代ではなかなか難しい側面もあります。

ましてやweb3やDAOといった新しい領域でチャレンジするなら尚更です。

そこでBanklessDAOは1つのDAOとして大きくなっていくのではなく、複数のsubDAOを形成することによって、中央に権力が集中しすぎてしまうことを阻止し、イノベーティブなマインドを持ち続けようと考えたのです。

どうしても1つの組織だけで色々やっているとヒエラルキーができてしまいますからね。

メインDAOから大まかミッションと予算が与えられて、具体的なプラン及び実行はsubDAOが自律的に動いて課題を解決していく。

こうすることによって、自律性やイノベーティブなマインドといったDAOならではの強みを損なうことなく、コミュニティをスケールすることに成功しています。

簡単な人材リソースへのアクセス

subDAOを採用しているもう一つの理由が「簡単な人材リソースへのアクセス」です。

BanklessDAOでは、ギルドとは別にプロジェクトという単位でも様々な活動を行っています。

例えば「Bankless consulting」。

その名の通りweb3プロジェクトをコンサルティングするプロジェクトです。

調べたところによると、NFTプロジェクトの企画立案からマーケティング、エンジニアリングなど一気通貫で支援しているようですね。

ということはつまり、それだけ豊富な種類のスキル人材が必要だということです。

さて考えてみて欲しいのですが、もし人材を探すときに、メインDAOしかなかった場合どうなるでしょうか?

おそらくどんなスキルをもった人材が何人くらいいるのか把握できていないので、そもそもチームを組織することすら不可能でしょう。

ですがギルドごとに人材が分かれていれば、必要な人材をそれぞれのギルドに投げかけるだけなので、そこそこ簡単にギルドを横断してチームを組織することができます。

つまりギルドシステムを採用することによって、チームを組成する必要があったとしても、簡単に人材を集めることができるということです。

まとめ

・subDAOは会社でいう子会社のような存在(ただしメインDAOとsubDAOに上下関係はない)
・BanklessDAOがsubDAOを上手に使っている
・subDAOを組成する理由は2つ
 └①官僚主義の阻止
 └②簡単な人材リソースへのアクセス

最後までご覧いただきありがとうございました!

参考:https://www.bankless.community/
https://forum.bankless.community/t/subdao-projects-experimental-model/3193
https://coinyuppie.com/bankless-an-article-to-understand-the-concepts-and-features-of-subdao/
https://jameswmontgomery.com/2021/05/11/organizing-decentralized-labor-within-bankless-dao/
https://mirror.xyz/media.sobol.eth/G44o9158iFfeDrOhNZ37DrA69oZm4k5ebhTj-M3IE9I

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https://twitter.com/ittudao




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