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もたらす未来|Web3コミュニティ運営の教科書-入門編

最後の章になりましたね!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
ラストは私イッツ(@ittudao)が務めさせていただきます。
この章では、web3コミュニティが今後さらに普及した未来の話をしたいと思います。
結論、数年後はコミュニティマネージャーという仕事の細分化が起こっているでしょう。
なぜそう思うのかについて、「(1)NFTは株式公開の民主化である」「(2)コミュニティ大戦国時代」「(3)コミュニティマネージャーの細分化」という3つの項に分けて解説していきます。

(1)NFTは株式公開の民主化である


小難しい小見出しですが、順を追って解説するので安心してくださいね。
まずはテクノロジーの本質を捉えたうえで、NFTが果たす役割について解説します。
そもそもテクノロジーとは、既得権益を民主化する目的で世間に普及します。
例えばYouTube。
もともと映像配信はテレビ局という権力に守られており、一般の人が番組を放送しようと思っても、ほぼ不可能でした。
しかしYouTubeが生まれたことによって映像配信を誰でも簡単にできるようになったのです。
つまりYouTubeの誕生とは、映像配信の民主化とも捉えることができます。

ではNFTについて考えてみましょう。
NFTは「1-4. web3コミュニティの役割と重要性」でも話したとおり、誰でも自由に購入することができるうえ、供給数を制限でき、2次流通が可能という特性をもっています。
何かに似ていると感じた方もいるのではないでしょうか。
そうです。株式公開(IPO:Initial Public Offering)ですね。
株式公開とは自社の株式を証券取引所に上場し、投資家には自由に株の売買ができるようにすることです。
簡単にいうと、「この会社を応援したい!」という人がいれば誰でも簡単にお金を出資できる状態です。
株式公開はどのような会社でも簡単にできるわけではありません。株式公開できるのは、一部のとんでもなく成功した会社だけです。

しかしそんな状況に風穴を開けたのがNFTというテクノロジーです。
NFTを用いれば、初めからグローバル市場に向けて株式を発行できます。
問題は出資者が創業者を応援できるかどうかだけ。
逆にいえば、あなたが目標や夢をもっていたとして、そこに共感する人が集まり、その人たちが出資したいと思えば、NFTを使って簡単に資金調達を行うことができます。
つまりNFTは株式公開を民主化したテクノロジーと捉えることができるのです。

(2)コミュニティ大戦国時代

これまで、NFTは株式公開を民主化したテクノロジーだと話してきました。
続いて、「株式公開が民主化されたらどうなるのか」をみていきましょう。
結論、コミュニティ同士の壮絶な競争が始まります。小見出しのとおり、大戦国時代ですね。
なぜそうなるのか。
NFTにより株式公開が民主化されると、今までは一部の大企業しかできなかった、世界中からお金を集めて夢や目標に突き進むことが誰でも手軽にできるようになります。
全人類「海賊王に俺はなる!」状態です。
もちろん、誰でもできるからといって、誰もが成功するわけではありません。
門戸が開いたということは、それだけ参入者が増え、競争も激しくなります。
YouTubeも「誰でもクリエイターになって好きなことで稼げる!」と気づいた人が一気になだれ込み乱世になりました。同じことがweb3でも起こるでしょう。
「誰でもコミュニティを抱えて好きなことで生きていける!」と気づいた人たちがなだれ込むと、web3大戦国時代の幕開けです。

(3)コミュニティマネージャーの細分化

さて、コミュニティ大戦国時代になったらどうなるでしょうか。
もちろんですがコミュニティの数が増えていきます。
必然的にコミュニティマネージャーの数も増えます。戦国大名の数だけ軍師が必要になるのと同じ具合ですね。
コミュニティマネージャー同士の競争も始まるでしょう。そこで、コミュニティマネージャーとして仕事を獲得するためには、自分が他よりも優れていることを示さなければいけません。
優れたコミュニティマネージャーであることを示すための手段の一つとして手っ取り早いのが、専門性のアピールです。個性とも言い換えられるかもしれません。
恋愛で考えてみましょう。
あなたの目の前に顔も性格も何もかもすべて同じの異性が2人います。
ただし、決定的に違うところが一つ。片方の異性だけ、あなたと同じ趣味をもっているのです。
さて、あなたはどちらの異性を選ぶでしょうか。
同じような人材が並んだ場合、少しでもとっかかりを感じられるほうを選びませんか?
コミュニティマネージャーでも同じことがいえます。全く同じ能力のコミュニティマネージャーが2人いたとして、片方はメタバースコミュニティ経験者、片方はブロックチェーンゲームコミュニティ経験者だった場合、メタバースを作ろうとする人は前者を選ぶでしょうし、ブロックチェーンゲームを作る人は後者を選ぶでしょう。
今はコミュニティマネージャーという大きな枠組みですが、今後「Move to Earn専門コミュニティーマネージャー」「一点モノNFTアートコレクション専門コミュニティマネージャー」など、専門性が増えていくはずです。

(3)まとめ

web3が普及していくにつれて以下のことが予想されます。
・コミュニティの数が増える
・コミュニティ同士の壮絶な競争が始まる
・コミュニティ大戦国時代に突入
・コミュニティマネージャーの専門性が増す。
5年後、10年後、どんな職業が生まれているのか今から楽しみですね!

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