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web3コミュニティの役割と重要性|Web3コミュニティ運営の教科書-入門編

どうもイッツ(@ittudao)です!
web3にはコミュニティが必要!といわれていますが、ぶっちゃけ「なんで?」って感じですよね。
「web2でもコミュニティはあるっちゃあるし、別にweb3になったからってことさらコミュニティの重要性を声高に語らなくても良いんじゃないか……」。僕も最初はそんなふうに思っていました。
ですがNFT界隈に浸かっていくにつれ、web3にはコミュニティが必要!と思うようになりました。
この章ではweb3コミュニティの役割と重要性について、(1)NFTのアート的側面、(2)株式性質で「自分ごと化」という2つのトピックに分けて解説していきます。
ぜひ最後までご覧いただけると嬉しいです😊

(1)NFTのアート的側面

なぜコミュニティが重要なのかという話をするためには、NFTがもつアート的側面についてお話ししなければいけません。
アートとは皆さんのご想像どおり、芸術という意味でのアートです。
アートには作者の考えや生きざま、魂が反映されており、そこに共感した人が価値をつけていきます。
例えば、お笑いコンビ・キングコングの西野亮廣さんの絵本『えんとつ町のプペル』。
この作品は映画化もされており、非常に人気のある作品の一つです。
作品の価値を担保しているのが、絵本の背後にある彼の思想やストーリーですが、ただ絵本だけ見せられても「綺麗な絵だなぁ」と感じて終わってしまう人が多いのではないでしょうか。
作品の背後に西野さんの「ディズニーを超える」「エンタメで世界を変える」というストーリーがあるからこそ、応援したい人の共感を生み、アートとしての価値がつくのです。
一方で、アートと対照的な存在になるのがプロダクト。つまり商品のことですが、プロダクトは機能性100%で判断されます。
例えば市販のペットボトルの水。市販で売っている水に「製造した人はこんな思いを込めたはずだ」とか「作品として価値がある!」と思う人は少ないのではないでしょうか。
市販の水に対しては、純粋に「水分補給ができる」機能に対してお金を払っていることになります。

NFTではどうでしょう。
プロジェクトによって違いますが、肌感的にはアート7割プロダクト3割といったところでしょうか。
プロジェクトや人により感じ方が異なりますが、重要なのはアート的側面の比率がそこそこ高いこと。
つまりNFTを購入した先の機能的なメリットではなく、「製作者のストーリーや価値観などに共感してお金を払う」意思決定をしている人が多いのです。
このことから、NFTを売る側は共感してもらえるようなストーリーを語る必要があります。
そしてこのストーリーを語るのにもってこいの場がコミュニティなのです。

どういうことかもう少し掘り下げてみましょう。
人がストーリーを語る際は、必ず双方向のコミュニケーションが必要です。
例えば『プロフェッショナルの流儀』というTV番組を思い出してみてください。
何か一つのことを極めしプロフェッショナルに密着し、その方のストーリーを引き出して放送するドキュメンタリー番組なのですが、プロフェッショナルに対してカメラマンが密着しながらインタビューをする構成になっています。
これがもしプロフェッショナルが一方的に自分の体験や思いを話す番組だったらどうでしょう。何か物足りなく感じるし、ちょっと冷めるのではないでしょうか。
質問する側がいるからこそプロフェッショナルの良いところが客観的に引き出され、ストーリーとして成立する構成なのですが、NFTでも同じことがいえます。
コミュニティという、製作者のストーリーを聞きたいと思っている人が集まる場所があるからこそ、生きた質問が生まれ、ライブ感のあるストーリーが成立するのです。

(2)株式性質で「自分ごと化」

ここまでは、ストーリーを語ることが大切であり、そのうえで重要な役割を担うのがコミュニティなのだというお話をしてきました。
次に、NFTには熱量をブーストさせるさらに面白い仕掛けがあるというお話をしましょう。NFTは2次流通が可能で供給数が限られているため、株式のような性質があります。
つまりNFTを購入して、自らNFTの価値を上げる行動をしていけば、最終的に売ったときに自分にリターンがあるということです。ただの消費者ではなくアーティストやファウンダーの出資者になれるのです。
この感覚を既存のコンテンツで置き換えて考えてみましょう。
例えば『ONE PIECE』という『週刊少年ジャンプ』の漫画作品があります。
現状、この漫画を買ってもただ読んで終わり。マニアでも本棚に飾るなどして終わりですが、もし最新巻がNFT化されて1,000部限定発行、しかもNFTの所有権をもっている人しか最新巻の内容を読めないとなればどうでしょうか。
もし入手できたとしたら、その最新巻をとても大事にして、周りのみんなに自慢したくなりませんか?(笑)
だってワンピースの最新巻を読む権利をもっている世界のたった1,000人のうちの1人になれるんですよ?
ただ言いふらすだけじゃなく、考察の文章を載せるなどして、読んでいない人の興味を引き立てる人が現れるかもしれません。
そして『ONE PIECE』最新巻NFTの人気が高まれば高まるほど、供給数は1,000と限られているので、価値は上がっていきます。
そんな選ばれし1,000人の保有者がネット上でコミュニティを形成したらどうなるでしょうか。
とんでもない熱量で『ONE PIECE』最新巻の面白さを外に伝えようとするはずです。大型のリアルイベントなんて開催しちゃうかもしれませんね!
なぜなら先ほども言ったように、NFTの需要が高まれば、供給数は限られているため価格が釣り上がり、結果的に自分たちのリターンにもなるからです。
2022年10月現在、NFTアートコレクションなどではこのような流れが起こっているのです。

(3)まとめ

今までお話ししてきたことをまとめてみましょう。
①ストーリーに共感してNFTを購入→②NFTのもつ株式のような性質によって自分ごと化→③同じ作品をもつ仲間と集まってコミュニティを形成→④コミュニティが作品の魅力を熱量もって宣伝する。
このように作品の熱量を蓄積する場所としてもコミュニティは機能していきます。
だからこそweb3やNFTにおいてはコミュニティが重要になるのです。
いかがでしたでしょうか。
この記事を、どうしてコミュニティが重要になるのかの振り返りや、今後の参考にしてくだされば嬉しく思います。


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