【エルデンリング考察】結局、宵眼の女王は誰なのか【ネタバレ注意】

エルデンリングで「姿なき母」より情報が少ない存在といえば、やはり「宵眼の女王」なわけだけど、彼女についての情報というのはびっくりするほど少ない。

そこでこの筆者は考える。メリナこそが宵眼の女王ではないかと。あ、多分誰かもうこの説出してるけど、そこはお気になさらず。

フレーバーテキストについてもそういう記事で触れられているけど、とにかくメリナがマリカの子であることが判明した以上、彼女も何らかの権能を持ったデミゴッドである(あった)ことが推測できる。
以下、根拠の羅列。

・メリナの封じられた右目には運命の死が宿っている
・「分け隔てない死が必要」という、死に対するある種の信念を持っている
・召喚時に使用する武器が運命の死をもたらす「黒き刃」と類似した見た目と性能、フレーバーを持っている
・「炎に焼かれて死んだ」と述懐しており、神狩りの大剣にある「マリケスに敗れた」という記述とも矛盾しない。マリケスがマリカの娘とはいえ、運命の死を持つ他の存在を許容するとも思えない
・そのためか、マリケス本体と主人公が相対するのは、どう足掻いてもメリナがいなくなった後である

捕捉:マリケスの守っていた、また操る運命の死は聖属性だが、まとわりつく様を含めて炎を思わせる。また、「爛れた樹霊」が噴き出す炎は、明らかに炎のエフェクトでありながら聖属性であるため、必ずしも「聖属性は火ではない」と言い切れない。メスメルの火も特異な深い紅色であり、運命の死を連想させるため、兄妹であることが深く関係しそう。ついでに言うと、「黄金樹」を焼くには最終的に「運命の死」を解き放つ必要があるため、火と無関係とは言えない。以上の理由から、メリナが(メタ的なミスリードを含めて)己を焼いた運命の死を「炎」と呼んだ可能性は高いと思う

ちなみに勘違いされがちだが、マリケスが運命の死を厳重に封印し、己の「黒き剣」をも封印したのは「陰謀の夜」の後であり、宵眼の女王とマリカが対峙した際には、未だに現役の姿のままであったと推測される。

とにかく、メリナが宵闇の女王であったと仮定すると、次に浮かぶ疑問は「なぜマリカと敵対したのか」だが、これは恐らくメリナの信念である「この世界には分け隔てない生と死が必要である」という考えが、マリカの黄金律と対立するものだったからだろう。
マリカが樹立した黄金律、その生命の循環のシステムを宵眼の女王メリナは疑問視し、使徒の勢力を率いてマリカと真っ向から敵対した。
結果的にメリナは敗れ、肉体を失い、さらに肉体を失ってなお宿していた運命の死も右目と共に封印された。
その後、マリカは黄金律に絶望し、新たな律を作るべく夫ゴッドフレイをはじめとした「褪せ人」を作りだし、狭間の地のシステム外からの改革を図る。それは黄金律の生命の循環システムを否定するメリナの目的とも合致し、両者は褪せ人の手引きによりローデイルで和解、使命を改めて受け継ぎ、黄金樹を焼くに至った、と。

さらに大きな疑問としては、「何故、メスメルは深淵の蛇を、メリナは運命の死をその身に宿したのか」という問題や、「そもそも父親は誰なのか」という問題もあるが、これについて現状何も分からん!という状態である。

メスメル・メリナが生まれたのが巨人戦争の後なら、いろいろ辻褄も合うのだけど、それを肯定する記述も、否定する記述も特にない。ラダゴンの「生まれた」時期すら不明である。

まあメリナが宵眼の女王だとすると、「何者かの皮膚を縫い合わせた服を身に纏うやべー使徒たち」を率いていたことになり、かなりやべー奴だったということになるのだけど、主人公を大罪に誘うなど、覚悟の決まった人物であることだけは間違いない。また、使徒たちの使った「皮膚」が何なのかも明記されていない。名前を真に受けるなら、神々≓デミゴッドのものなのだろうが。

発売当初から言われていた「メリナとラニの霊体の顔が似ている」も、同じ血縁であるなら全く不思議なことではないし、謎が解明されたらさらなる謎が提示されるのも、フロムゲーの醍醐味。

飽くまでもいち考察(妄想寄り)だけど、考えるほどに面白いし、黙っているのも我慢できなかったので書いてしまった。また何か思いついたら書きます。

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