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それだけの理由。

親と折り合いは悪い。
でもその理由は、今までうまく説明できずにいた。

幼少期を時系列で話せば割と納得、というか周囲の方が毒親認定してくれることが多いんだけど、そこまで長尺で周囲に自分の生い立ちを話すこともない。簡単に話そうとすると訳アリ感しか残らない、なんとなく歯切れの悪い話しかできずにいた。

だから、ちゃんと話せるようになろうと思って。

端的に、○○なんで嫌なんですよね〜と流せるくらいの説明をできるように、言語化してしまえば、きっと何かが昇華できるはずだと。

意地と頑張りの皮肉。

いろいろ考えて気づいたのは、「これっぽち」のことで意地を張ってる自分に気付きたくなかったのかも知れないってこと。

あの人たちのことはまあ好きではないけど、連絡を遮断するほど嫌いかと聞かれると、それはただの意地だと思う。


きっと私は、両親に人生における「悪者」でいてほしいんだと思う。

理由の1つは、あの人たちの意に反して逃げ出したのは一種の功績だから。
端から見れば、私は親を頼らず自立して奨学金で大学に行って、資格を取った苦学生。
それだけで、すごく苦労をした「偉い子」という称号をもらえる。

もう1つは、今のままならあの人たちよりも自分はまともだと思えるから。
会社員なんてなれないと言われた私が、ある程度ちゃんと働いている事実にケチをつけられないままセーブしておきたい。

要は親の所業どうこうというよりは、
単に悲劇のヒロインでいたいだけの、くだらないプライドだったりするんだろう。

悪役の攻略。

会いたくない理由としたら、単純に私の現在にあれこれ言われたくない。

当時のような理不尽な悪口を受け止める余裕もエネルギーも持ち合わせていない。
好き勝手言わせる機会を与えたくないし、言葉に勝つには実力でねじ伏せて何も言わせられない状態にしてしまいたい。

そして、母親はどうせ私に会えばこれまでのことを謝ってくるんだろうから。私はそれを聞きたくないんだと思う。

謝られたら、今度は私が許す・許さないの選択を迫られてしまう。
そして許さないと「悪者」になってしまうから。隙を与えたくない。

許すってなんだろう?どうしたら許せるんだろう?
許すことで、過去を清算されてしまいたくないのだとしたら、それほど憎んでる過去は何なのか。

自分にとっての過去の意義。

別に後悔していることはさほどなくて、逆境にもめげずに生きてきたと思う。

クソ環境だったからこそまともな人間になろうと躍起になれた。

家族内のしょうもない世界よりも、もっと広い社会を見たいというバネになった。
まあ、大学も新卒の職場も似たような狭い社会ではあったんだけど…



あるとしたら、私は好きの感情を消して、本心を隠す癖がついたこと。

自分が好きだと思いたかったもの、興味を持ちたいと思ったものを、馬鹿にされることに疲れてしまったんだと思う。

そして、それが価値のあるものと見なされれば、親兄弟へと容赦なく取り上げられていく。

だから「好き」という気持ちを悟られないように隠して。
人にもらったから、学校で使うからと言い訳をしないと手に入れられなくなった。
新しいことをするには、自分の本心ではないという不可抗力的理由が必要だった。

気軽に言葉を発したら袋叩きにされてしまうから。

まとめると

私はもしかしたら、親への当て付けのためだけに今を生きてきたのかも知れない。
認めてもらえなかった腹いせとして。子どもの頃の自分ができなかった仕返しとして。

表向きは自立するために頑張ってきたんだけど、
それは結局自分のためじゃなくて、親の期待を裏切り続けるためにやってきたこと。

見えない敵に向かって、あんたらみたいにはならないと躍起になっていただけ。

皮肉にも、そんな負のエネルギー、不純な動機の反面教師がまともな人間になろうと思う原動力だったのかも知れない。対峙しようとしない限り、認められるわけもないのに。囚われたまま走ってた。


母は私のことを理不尽にディスってくるんで、勝手に私が傷ついちゃうんです。
父もサイコパスと暴力という難ありな感じなので、会いたくないんです。
ということで、決別したい。


そして、リハビリがしたい。
何かに興味を持って、好きになること。
それを言い訳せずに隠さずに本心として語れるようになること。

そんな私の振り返り。

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