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たぶん平凡には生きられない運。

私は基本的に、自分のことをかなり強運な人間だと思ってる。


いまとなってはダメ親だと思える状態で育てられたおかげで、
「自立する」という考えを子どもながらに持つことができた。

面接が下手くそだったおかげで、のちのちネタにできるくらいの高校に通うことができた。
そのおかげで校内でも成績優秀でいられたから、大学の公募推薦枠も取れた。

そして、面接が下手くそだったおかげで、志望の大学に行かずに済んだ。
そこで挫折を経験できたから、腐るくらい落ちることができた。
まじめ過ぎなくてもいいことを知れた。

一校だけ受験していたおかげで現役大学生になれたし、
そこが私大だったおかげで、お金稼ぎも覚えられた。

お金稼ぎに必死だったから、アルバイトで社会も知れたし。
アルバイトしかしてなかったから、大っ嫌いだった大学や勉強のことを考えずに済んだ。
大学に行ってなかったから、クズ学生として周囲の期待も低かったし。
それなのに、仲良くしてくれて、資料をくれる友達が多かったのはマジで幸運でしかない。

実習だって、半年を乗り越えられるほどの神メンツ班に恵まれた。

仮病だってばればれレベルの自主休講を、出席日数ギリギリ以上にこなしまくりながら。
厳しかったはずの伝統校で、何で私は進級できていたのか。
留年したら、私は迷うことなく大学を辞めていた。間違いない。

国家試験だってたった1ヶ月の勉強時間で合格。まじでコスパ良い。笑

一人で4年を完結させられた。親に学費も精神面も頼らず。
未完全でも、少なくとも同期たちでは成し得てなかった「自立」を立証できたと思う。


ぜーんぶ何かしらの歯車が噛み合わなかったら、落ちこぼれ確定人生。
そんな10代を過ごして、私は社会人になった。

ストレートという奇跡まで起こして。


「会社員なんてなれるわけがない」

またも無責任な決めつけに、
抗えない自分が悔しいと思いながらの専門職での就職。


でも、あの就職先だったから、社会の底辺を見れた。
あの配属先だったから、この業界を大っ嫌いになれた。


憧れてたものなら、きっとその世界がおかしなものだなんて疑うことはなかったと思う。


あれ以上の屈辱を今後味わうことはないんじゃないかなってくらい、
まじで吐いて泣いて通勤してたけど。

のちのちの原動力になったのはたしか。

働き方改革を知らないあの頃の私には「パワハラ」の言葉はよぎりもしなかった。


だから、異動先のお姉さんたちと仲良くなれたんだと思うし、
こなすだけのルーチンワークがちょっと面白いと思えるくらいまでになって。

私はなんと5年経験を積めたわけで。
5年積めば取れる受験資格だって結構あった。棚ぼた。

コロナで転職できなくて、1年転職を見送ったのは良かったのかもしれない。
親が変にやってきて、退職する口実ができたし。

そして、人生初の海外旅行に繰り出せるくらいに、
私に知らないものを教えてくれる人に会えたから。

海外でもめーっちゃ運がよかったしね。
たぶん帰れてないよふつう。笑

そんなに旅行好きになって、こっそりSNSなんかに配信したりしてたから、
今の職場を教えてくれる人にも出会えた。

会社員になる資格を得た。

自分を成長させてくれる環境で、一緒にいたいと思える人たちに出会えて、
何なら自分の性格も変わったのかもしれない。


会社で重宝されるくらいのスキルも経験もないぽんこつが、
仕事できる風を装いながら、経験もたくさんさせてもらえてる。



10代で「自立する」の実績を積んだ。
20代で「会社員なんてなれるわけがない」を嘘にするくらいまでにはなれたかな?

嫌いだった家族たちの綺麗事を跳ね除けて、
関わらなくても生きていける、を証明できましたか?



そうやって、私はいまここにいて。

平凡には生きてないし、何なら割と苦労をしている方なのかもしれない。

でも、周囲の人に簡単には気づかれないくらいふつうの格好をして生きてると思う。





そういう星のもとに生まれてしまったのでしょう。


だから20代の経験が幸運だった、と答えを出せるくらい
30代も苦労して生きようね。

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