ここにあるぬくもり

10年間待った。

ここにあるぬくもりを歌った。

GRANRODEOがここにあるぬくもりを歌った。

プラグナシでも歌唱されていたが

バンドとしての生ライブでは2012年の野音以来10年ぶりに歌った。

ツアーのなかで歌唱されたのはHAPPY RODEO LIFEツアー以来だ。


初期GRANRODEOを代表するバラードの名曲として

INSTINCTツアーをはじめ、東西 都乱巣 雷武などで

多くのRG・RBを魅了してきたが、

GRANRODEOがバンドとして成長し、バラードの持ち曲も増えていくなかで

いつしか日の目を見る機会から遠ざかってしまった。


これまでも度々 ツアーの日替わり曲のなかで歌唱を期待してきたが

なかなかその日は訪れず、

自分が不参加であったプラグナシで披露されたと報を聞いたときには

もうこの曲を生ライブで、生バンドで聞ける日は来ないのではないかと

どこか諦めてしまった自分がいた。


時を越えて今日2022年4月10日、"Question"ツアー大阪公演2日目。

前日まで同じくバラード楽曲として固定であるかと思われた

「なんとなく消したストーリー」の枠。


あのイントロが場内を駆け巡った。

そう、「ここにあるぬくもり」である。

当時を知る自分としては彼らの演奏・歌唱を聞きながら

“あの頃”を想起していたが、その音を奏でるのは

紛れもなく現在のGRANRODEOである。

幾千もの感情を嚙みしめながら音に耳を傾けた時間は

言葉では到底表せない美しいものがあった。



推しがライブで一曲披露すること。

それはいつしも対等であり、意志が込められた選曲がなされた

という意味でとても対等のはずだが、

やはりここまでうれしく感じることはそうそうない。

ここにあるぬくもりは今でも素晴らしい楽曲であるということ、

バンド GRANRODEOはますます進化しているということ、

多くのRB・RGが久々の披露を喜んでいるということ、

そしてなにより今日のライブが最高のものであったということ........。


時代とともにバンドとしてファンに見せたい表現も変わり、

選曲からも離れてしまい久しかったので喜びもひとしおであった。

音楽が過去の思い出と現在を繋ぐとき 

計り知れない感動が生まれることをまた思い知らされた。



やはり私はライブでしか味わえない感動を得るために

GRANRODEOを応援し続けているのであろう。


KISHOWさん、e-ZUKAさん、瀧田イサムさん、SHiNさん、

ここにあるぬくもりの演奏、ありがとうございました。


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