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第一回フラグシップバトル

今回の自分は気合の入れようが違った。普段腕時計をつけないのだが時間切れが多発しているという話を聞きAmazonで腕時計を買った(安い)。海賊王に直々の手解きをしてもらいミラーではトントン(有利手番とった方が勝つ)。紫デッキに回られたら厳しいが海賊王より強い対面はそうそう来ないだろうと考えていた。デッキも万全である。

前日は調整もそこそこに早めの就寝、翌朝9時半に起床。 『よし!いける』 なぜかふいにそう思った。いつも通りに準備をしていたがドライヤーをかけながら対面想定を頭の中で整理していたらいつもより少し準備に時間がかかった。
でも想定内。
少しくらい時間がかかっていようと賢い大人は不測の事態を予想しながら動くので特に問題ない。
しかし出発前にデッキをチェックするとカードが足りない!
でも想定内。
少し焦ったが冷静に付近を探し無事見つかり事なきを得る。大したロスではないので余裕をもって11:15分ごろに家を出る。

11:22分ごろ会場に付近に差し掛かりふとあることに気づく。
『財布がない!!』
(一応知らない人もいるかもなので説明しておくとフラグシップバトルには参加費500円が必要です。)
でも想定内。
会場に友人がいるはずなので恥を忍んで500円を借りよう。

いい大人が必死に500円を借りている現場

賢い大人は不測の事態が起ころうともその場で機転をきかして解決するものだ。カードゲームにおいてケアを意識したプレイができると出来ないでは勝敗に大きく直結する。私生活からそういったケアが出来るかどうかで一流のカードゲームプレイヤーとそうでないものに分けられる。きびしい世界である。
無事諸問題を解決して船に乗り込むため受付へ。店内の少しピリピリした雰囲気は嫌いじゃない。この中で勝った時の喜びはまた自分に勝ちたいと思わせてくれる。麻薬のようなものだ。

そんな僕の高揚感と集中を遮る様に店員さんが言葉を発した。
『受付に身分証明書がいるので出しておいてくださいね〜』
まーそうね。持ってくるものにも書いてあったしね。

友人『イトウさん財布忘れたから身分証明書ないんじゃない?』

これは想定外。
受付終了まで残り6分。
家に取りに帰るにしても10分はかかる。

ここ数年で一番走った!自分が黄猿ならこんな距離一瞬なのに!そう思いながら走った。

11:39分
家の前について僕はこの日のために買った安物の腕時計を見てドアの前で一人呟いた。
『これはきびしいネェ〜』

こうして僕の第一回フラグシップバトルは幕を閉じた。

最後にカードを借してくれたSTさん。練習に付き合ってくれたクリさん、YAさん、どるじさん。
そしてお金を貸してくれたDさん。
ありがとうございました!

一応供養のためにデッキ晒しときます。でも0回戦敗退なんで強くないです。


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