エアコンの温度設定攻防
ある部屋でエアコン温度設定の国防が起きている。
といっても口論や議論になっているわけではなく、いつの間にかに誰かが設定温度を下げたり、いつの間にかに誰かが設定温度を上げたりといった静かな攻防だ。
部屋が暑いとおもった人が設定温度を下げる。その際すぐに部屋が冷えて欲しいためなのか、設定温度を過剰に下げる。
しばらくして部屋が冷えてくると、寒いと感じた人が設定温度を上げる。すぐに部屋が暖まるように過剰に温度を高くしたり、設定温度が低くなり過ぎているのにイライラして設定温度を一気にあげる。
その後部屋が暖まると、暑いとおもった人が設定温度を変更しにくるのだが、設定温度が過剰に高くなっているのを見て「なんでこんなに高くしてあるんだ」と思い、一気に温度を下げてしまう。
そうやって、過剰に高い温度設定と過剰に低い温度設定を行き来することになり、それに合わせて室温も暑い寒いを繰り返してしまう。
寒いと思っている人は暑いとおもっている人に対して、もっと薄着をすればよいと思うだろうし、暑いと思っている人は寒いと思っている人に対して、もっと厚着をすればいいとおもっているだろう。
両者にとって最適な温度というのは存在しないのかもしれないが、それでも、ある程度妥協できる範囲というものが、両者の設定する温度の間にあるのではないかと思う。
僕たちはこのエアコンの温度設定のように、自分の意見と違うものに対して敵意を持ち、過剰に反応や対抗をしようとしてしまっているのではないかなと思う。
相手にも言い分や考えがあること、そして両者が納得できる領域がある可能性を考え、意見が違うものに対して、少し落ち着いて行動する必要があるのではないかと思う。
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