見出し画像

⑥N.Yはイエローキャブ?

 イエローキャブと言えば、ニューヨークのタクシーをみんなが連想するはず。イエローは目立つ。街中でもすぐにタクシーを探し出せる。でもそれはマンハッタンだからこそ。正確に言えば、イエローキャブはニューヨーク市の中でも、マンハッタンという区内だけが営業区域のタクシーなのである。
 日本も今ではそうだが、JFKからの市内へのタクシー料金は定額。かっては料金を巡ってお客とのトラブルが絶えなかった。遠回り、料金メーターの不正、チップの強制要請など。また白タクも多い。かって私はこの白タクに乗って、マンハッタンの中心部まで2万円要求されたこともあった。本当は5~6千円で行けるのだが。しかし、ちょっと前からエリアによって料金は定額になったので、今ではぼられることもない。
 イエローキャブはマンハッタン区内だけ。それ以外の地区はグリーンキャブが走る。淡いグリーンの『ボロタクシー』。ワサビ色という人もいる。だから、マンハッタン以外の南部のブルックリンやクイーンズ、北部のブロンクスなどが営業区域だ。また、イーストリバーを渡ったアストリア地区でもグリーンキャブは多く見かける。
 ニューヨークのタクシーは初乗り料金が安いので重宝される。何しろ初乗り料金は3ドル。約300円ちょっと。ただ距離的には400メートルほどなのだが。
 ニューヨークではウーバーが人気。スマホからの連絡で5分もあれば迎えに来てくれる。しかも、今、どこまで迎えに来ているかがスマホの地図に表示されるのですぐわかる。「あと2街区」「あと1街区」など、手に取るようにウーバーの位置が地図で確認できる。「あと5秒ほど!」と地図をみながら思った瞬間に、目の前にウーバーのネイビー色のホンダ・オデッセイが現れた。早い!このウーバーが今以上に普及したらいったいイエローキャブもグリーンキャブもどうなっていくのだろう?イエローキャブは自由の女神やタイムズスクエアの広告塔と共に、ニューヨークの象徴のひとつ。将来が気になる。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?