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釣り暮らし

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自分で釣ったり採ったりした魚介たちを、あの手この手で食べます。たまに釣りと関係のない料理も登場します。釣りと暮らしの話です。
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#魚料理

いろんな魚のひれ酒を飲み比べて喜ぶ

旅行に出かけてちょっとした旅館なんかに泊まると、夕食のオプションで「ひれ酒800円」とかがあったりして、旅の開放感から、いいね、ひれ酒、旅行ぐらいでしか飲まないもんね、ちょと高いけどせっかくだし、と調子づいて人数分頼むと、たいてい運ばれてくるのはちっちゃい器で、「え、少なっ」と悲しくなるものです。 それでも、まあこんなのは雰囲気雰囲気、となんとなくうやむやにしてきた結果、結局ひれ酒って美味いんか?値段と合ってるんか?実は雰囲気だけの奴じゃないんか?と、よく分からないまま、こ

アラフォーがアラフォーを食べて喜ぶ

四十路に差し掛かった人のことを「アラフォー」、五十路の人を「アラフィフ」なんて呼ぶ時代がありましたが、今でも使う言葉なのでしょうか。自分はなんとなく恥ずかしくて堂々と使ったのは今が初めてです。 ではなぜ今アラフォーという言葉を使ったのか。恥知らずなのか。やけくそなのか。老害というやつか。否。 どうしてもアラフォーと言わなければいけない事情があるのです。なぜならアラでフォーを作ったことを書こうと思ったからです。誰が?それはアラフォーの僕が。ダジャレ言うようになったらいよいよ

ワタリガニを釣って食べ尽くして喜ぶ

昔まだ通勤をしていた頃、電車の中で、右のおじ様から放たれる加齢臭と左のおじ様から放たれるサロンパス的な匂いが、真ん中の僕のところでぶつかりあい、なんと蟹の匂いになったことがありました。久しぶりの蟹の匂いに、とても得した気分になったものです。 しかし今や電車に乗る機会も減り、おじガニの香りを楽しむこともできません。自分は蟹に飢えていたのです。しかし、蟹の店に行くほどの銭はない。どうするか。 簡単です。近所でワタリガニを釣って食べればいいのです。 ※一部地域ではワタリガニの

マゴチのフォー|魚のあら出汁を堪能する

昨今、サステナブル、エシカル、アップサイクル、などのカタカナが花盛りですが、イマイチピンと来ない、という人は、身近な例に置き換えて考えてみましょう、と賢そうな人がぐいぐいとナビゲートをしてくれまくる世の中です。 ということで、自分の場合は釣った魚の「あら」(=頭や骨などの捨てられがちな部位)を起点に、資源活用、環境配慮、そしてなにより私利私欲を満たすための持続可能な方法を考えていこうと思います。では始めます。 魚の「あら」を正確に評価する方法 自分は釣り人です、というと