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釣り暮らし

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自分で釣ったり採ったりした魚介たちを、あの手この手で食べます。たまに釣りと関係のない料理も登場します。釣りと暮らしの話です。
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#おうち居酒屋やってみた

いろんな魚のひれ酒を飲み比べて喜ぶ

旅行に出かけてちょっとした旅館なんかに泊まると、夕食のオプションで「ひれ酒800円」とかがあったりして、旅の開放感から、いいね、ひれ酒、旅行ぐらいでしか飲まないもんね、ちょと高いけどせっかくだし、と調子づいて人数分頼むと、たいてい運ばれてくるのはちっちゃい器で、「え、少なっ」と悲しくなるものです。 それでも、まあこんなのは雰囲気雰囲気、となんとなくうやむやにしてきた結果、結局ひれ酒って美味いんか?値段と合ってるんか?実は雰囲気だけの奴じゃないんか?と、よく分からないまま、こ

悲しいマゴチリ

昔は人気ものだったけど、今はそうでもない。芸能界だけの話ではありません。魚界でも食卓のトレンドは日々移り変わっています。 釣れすぎたマゴチの話です。 初めてマゴチを食べた日 ひと昔前、砂浜での釣りといえばキスの投げ釣り一択でした。ところがこの数年、ルアーでマゴチやヒラメを狙う釣り人が激増し、いまや夏~秋の砂浜にはターミネーターのように武装したルアーマンがずらりと並んでマゴチ釣りを楽しんでいます。 竿やリール、ルアー等の進化により、マゴチやヒラメといった砂浜にべた〜とし

ワタリガニを釣って食べ尽くして喜ぶ

昔まだ通勤をしていた頃、電車の中で、右のおじ様から放たれる加齢臭と左のおじ様から放たれるサロンパス的な匂いが、真ん中の僕のところでぶつかりあい、なんと蟹の匂いになったことがありました。久しぶりの蟹の匂いに、とても得した気分になったものです。 しかし今や電車に乗る機会も減り、おじガニの香りを楽しむこともできません。自分は蟹に飢えていたのです。しかし、蟹の店に行くほどの銭はない。どうするか。 簡単です。近所でワタリガニを釣って食べればいいのです。 ※一部地域ではワタリガニの

マゴチのひれ酒はオールインワン晩酌セットと知る

さて、ひれ酒の時間です。 前回、釣った魚でいろいろなひれ酒を吞み比べてみたわけですが、どうやら世界は広く、ひれ酒界にはまだまだ知られざる美酒を生み出す魚がわんさかいるというではありませんか。今回はその中のひとつ、砂浜高校で番長をつとめる「マゴチ」のひれ酒を存分に味わい喜びます。 ひれ酒はフグだけのものにあらず 週末にいろいろな魚を釣り帰っては食して喜んでいるうち、「ひれ酒って本当に美味いんか?」という疑問にぶつかり、真鯛・オオモンハタ・イサキの3魚種のひれ酒を呑み比べて